キラキラとペンライトが光るステージ
そこにいるのは、キラリと光る彼女だった
mzk
わぁ、わぁ!!
mzk
みのりちゃん…可愛い!
まるで独り言のように零す
でも、事実なのだ
mnr
___♪
mnr
♪
彼女たちは間奏までもキラキラと輝いていた
mzk
〜っ!
mzk
天使!!
茶色の髪を揺らす彼女がこちらに目を向ける
mnr
!
mnr
ふふ、
彼女は両手でハートを作り、こちらへ向ける
mzk
え”っ?!!?!
mzk
え…いいんですか、そんな……
顔がかっと熱くなるのに気づく
そして、両手で顔を隠すように被せた
mzk
反則だよみのりちゃん”ん”ん”……
ぐ、と1人しゃがみこみ顔の熱を逃がす
傍から見るとヤバイやつだろうけど、こうしなきゃもたない
心が、
mzk
っみのりちゃん!
mnr
わ、瑞希ちゃん!
きらっと汗を輝かせ、彼女は微笑む
mzk
んぐ…可愛いぃ……
mzk
って!
mzk
ライブ中レスありがとう〜!!!
mzk
めっちゃカワイかったよー!!!!!
かなりの声量で愛を伝える
mnr
わー!ありがとう!
mnr
瑞希ちゃんも、髪型合わせてくれたんだね!
彼女はさら、とボクの髪をすくうようにした
そう、このライブのために合わせたのだ
mzk
気付いてくれた?!
mzk
…めっちゃ嬉しい!
涙が出そうになるほど、顔が熱い
mnr
うんうん
mnr
瑞希ちゃんは、なんでも似合うよね!
mnr
とってもカワイイ!
にぱっと花が見えるほど笑う彼女に、思わず吐血しそうになる
mzk
うぅ…
mzk
ずるいなぁ、みのりちゃんは
mzk
でも、推してよかった!
mnr
ふふ!ありがとう!
mzk
これからも推させてね!
mnr
うん!
mnr
あ、そうだ!
ぎゅっとボクのてをにぎる
mzk
へっ…?
mnr
いつもありがとう、瑞希ちゃん
mnr
大好きだよ
愛しそうに目を細め彼女は微笑む
mzk
っちょっと、たんま!
ひゅっと手を抜き、肩を震わせる
mzk
ひぃ…ひぃ……
mzk
あの、ね
mnr
ご、ごめんね!
mnr
やりすぎちゃったかな
mzk
いや、全然
mzk
逆にもっとやって欲しいくらいだけど……
mzk
いやいや、違くて!
もう、と腰に手を置く
mzk
あのね、みのりちゃん
mnr
う、うん
mzk
ボク達は友達だけど、今はファンとアイドル、でしょ
mzk
ここまでやっちゃだめ!
mzk
分かった?
mnr
わ、わかった!
mnr
次から気をつけるね!
mzk
うん……
mzk
心配だなあ
ふうとため息をひとつ
mzk
…ボクも大好きだよ
mnr
え、へへ
mnr
ありがとう、瑞希ちゃん
裏からでてきたスタッフに時間だと告げられる
もう、そんなにたったのか
mzk
時間だから、またね、だね
mnr
うん、ばいばい
ちゅ、と手の甲にボクはキスを落とし壁の向こうへと消える
mnr
は、はわわ…
ぼっと林檎のように顔を染めたみのりにファンがびっくりするのは 数秒後の話。