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テラーノベル(Teller Novel)

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美人は人生を得してる。

それはそうだ。

間違いない。

でも全てが得してるとは言えない。

私は

私は───────────

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美女と野獣

👸🌹⏰☕🍴🏰🦁

松本ななつ

お父さーん!!!

松本ななつ

行ってくるね!!!!!

お父さん(松本優希)

おお、ななつ!

お父さん(松本優希)

気をつけるんだぞ!

松本ななつ

うんっ…!!!!!

松本ななつ

お父さんもねっ…!!!!

私の家は父子家庭だ。

私が10歳の時にお母さんは家から出ていった。

理由は分からない。

それから7年間

ずっと私はお父さんとふたりで暮らしている。

全然嫌じゃない。

し、むしろ私は幸せなんだろう。

何故なら

私は顔が綺麗だからだ。

松本ななつ

今日は早く出過ぎちゃったかなぁ

自分で言うのもなんだと思う。

だけれどこれは事実だ。

鏡を見ても別に目の前にゴリラがいるわけでもない。

ブス、と言われたこともない。

むしろ、毎日美人と言われるばかりだ。

女子にはもちろん、男子にも最近には言われるようになった。

もちろん、週一回は告白されるし

スカウトなんて何十回ある。

奢ってもらったり毎日ちやほやされる毎日。

美人は人生を得してる。

正真正銘の言葉だ。

だから私は

幸せなんだ。

里奈子

おっはよー!ななつ!

松本ななつ

里奈子、おはよう!

里奈子

今日も綺麗なこっちゃ。

松本ななつ

ふふ、ありがとう。

松本ななつ

そーでもないけど。

自分でも分かってることだが。

それは私の心の中で留めておく。

里奈子は私のことをたくさん褒める。

中学生からの友達だ。

里奈子はスポーティーな女の子で

ロングの私とは違い、ショートヘアのかっこいい女子だ。

里奈子

今日は何人の人に告られるかなぁ?

松本ななつ

もう、やめてよ‪笑

そう笑いながらも

私は心の中でマジレスをする。

松本ななつ

(…3人くらい、かな?)

なんてね、と思いながら

私は微笑んだ。

もうすぐで朝の学活が始まる。

それは私の大好きな人と一日ぶりに会える素敵な時間。

きっと

今日も目が合うのだろう。

有川先生

お前らー席につけよー

里奈子

あっ、先生きた、じゃね!

松本ななつ

うんっ…!!

有川先生が入ってきた。

有川先生は高身長イケメンである。

塩顔男子というやつ。

肉食系のお父さんと違い 草食系の有川先生…

(もちろんお父さんも素敵なのだが) 私は有川先生のドタイプ。

そう。

私は

有川先生が大好きなのだ。

あの大きな目の中には誰が写っているの…!?

自分の顔に自信がある私は

なんとしても、あのお方を落としたいのだ。

松本ななつ

(大好き…!有川先生!!!!)

いつも眼力ビームを送ると

目が合って微笑んでくれる。

気があるに違いない…!!

松本ななつ

(やった…また目が合った…!)

有川先生

あーそれと、松本。

松本ななつ

(かっこいい……♡)

有川先生

松本、聞こえてるか?

松本ななつ

(すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき)

有川先生

松本?

松本ななつ

松本ななつ

へ?

有川先生

松本?大丈夫か??

クラスの視線がこちらへ向く。

松本ななつ

あっ…え、あ、……だ、大丈夫です。

……有川先生の話を聞いてなかった。

恥ずかしいものだ。

いや、私は有川先生の(次期)彼女でありながらも……

情けないと思い、顔を赤くした。

周りの男子が赤くなりながら視線を先生に戻すのは気づいている。

有川先生

松本は今日、放課後職員室に来なさい。

松本ななつ

ええっ?

驚きで声が出てしまった。

口を抑える。

すると1人の男子が手を挙げた。

男子

僕もついて行きましょうか?

きっと私狙いなのだろう。

有川先生

はぁ?なんでだ?

有川先生は納得しない顔で男子を睨んだ。

先生私と2人だけを望んでいるに違いない…。

そう思うと体も熱くなる。

先生とあんなことやこんなことを…出来るなんて…!!!!

妄想に妄想を膨らましていた。

有川先生

松本?

松本ななつ

は、はいっ…!?

有川先生

1人で来れるよな?

当たり前だろ、と思いながらも

私は男子に微笑んだ。

松本ななつ

はい、気持ちだけ受け取ります。

松本ななつ

ありがとう。

男子

男子

う、うん///

この男子、きっと今日

私に告白してくるだろう。

しかしそんなことはどうでもいい。

私は胸がキュンキュンなるのを抑えながら授業を受けた。

キーンコーンカーンコーン

全ての授業が終了した。

松本ななつ

(今日は集中して受けれなかった…♡)

職員室で何をするのだろう…♡

でもいきなり接吻はダメだと思うのね?(いや私的には全然おけなんだけどむしろカモン。)

私の理想のシチュエーションはねぇ

いや、有川先生といれるならどんなのでもいい!!!!!

有川先生

有川先生

ってことで、終学活は終わりだ。

有川先生

起立

松本ななつ

松本ななつ

(も、もう終わった…)

松本ななつ

(だめっ心臓がっ!!!!)

そして礼をする。

松本ななつ

(ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!)

有川先生

松本…!

松本ななつ

松本ななつ

は、はいっ…。

有川先生

俺について来い。

松本ななつ

松本ななつ

はいっ…。

ついたのは職員室ではなくて

空いた教室だった。

松本ななつ

(まって……///////////)

まだ何もされていないのに顔が熱くなるのがわかる。

しかも

先生は窓やドアの鍵、カーテンを締め出すのだ!!!!

松本ななつ

(密室ぅぅうううううううう)

有川先生

松本

松本ななつ

松本ななつ

はい…

有川先生

急に、呼び出してごめんな?

松本ななつ

松本ななつ

い、いえ大丈夫ですっ…

有川先生

有川先生は焦るように深呼吸する。

私も心臓が激しく鳴り止まない。

有川先生

おれ、さ

有川先生

有川先生

イケないことだとは分かってんだ。

松本ななつ

松本ななつ

せんせ……

有川先生は手を握ってきた。

有川先生

でも、相手…いないんだろ?

松本ななつ

松本ななつ

…いま、せん

有川先生

モテるだろ?

松本ななつ

…そ、そんな……

有川先生

いや、モテてる。

有川先生

素敵だとかよく聞く。

松本ななつ

有川先生

俺はそれが心配だ。

有川先生

有川先生

…嫉妬してんだ……。

松本ななつ

せんせ…ぃ…

私は先生の腕を掴んだ。

先生は少し驚いている。

有川先生

有川先生

相手がいないって分かってから

有川先生

チャンスだって思ったんだ。

有川先生

だから…

松本ななつ

なまえ…

有川先生

ん?

松本ななつ

名前言って…

先生に下の名前で呼んで欲しい。

甘々な私はもう甘えている。

松本ななつ

下の…名前で。

有川先生

……よせ、照れる。

松本ななつ

おねがいっ!

有川先生

有川先生

しゃーねーな

松本ななつ

んふふ…

有川先生

言うぞ

有川先生

松本ななつ

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有川先生

優希

松本ななつ

松本ななつ

え?

有川先生

優希…だろ?

松本ななつ

私の名前はななつだった…はず!?

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まって

松本ななつ

松本…優希、ですか?

松本優希。

私のお父さん。

有川先生

そうだが?

松本ななつ

松本ななつ

もしかして

松本ななつ

先生の、好きな人…って

有川先生

有川先生

ごめんな。

有川先生

お前のお父さんだ。

松本ななつ

松本ななつ

ええ、えぇえ

松本ななつ

え"え"え"え"え"え"え"え"え"!?

有川先生

男が男に恋するのは変だろ…?

松本ななつ

い、いやそういう意味じゃ

そこじゃない。

私は自分のことだと、思っていた。

のに

好きな人を

お父さんに取られた!?!?!?

まって、もしかして

ライバルはお父さん…ってこと?

松本ななつ

(た、確かに……)

松本ななつ

(相手はいないし…子持ちだけど。)

松本ななつ

(よく素敵って言われるしっ…!!!)

自分じゃないと知ってから謎の心臓がバクバクする。

もうやだ。

恥ずかしい。

腕なんか掴んじゃって、甘々な声でオネダリなんかっ…!!

有川先生

有川先生

俺、彼女出来た時にさ

有川先生

好きじゃなかったんだ。

松本ななつ

有川先生

男の友達が好きになった。

有川先生

だから、友達に告白した。

有川先生

有川先生

案の定、気持ち悪がられてさ。

松本ななつ

松本ななつ

普通なのに…。

松本ななつ

同性を好きになって何が悪いの?

松本ななつ

恋するのにルールがあるの?

なんて人だ。

同性でも恋する人は自由である。

有川先生

ありがとう。

有川先生

でも優希さんがどう思うか分からない。

私のことは「松本」なのに お父さんは「優希さん」だって。

胸がズキっと痛む。

だけど

私だって恋愛は自由だ。

先生を好きになった。

先生が私のお父さんが好きだけれど。

松本ななつ

お父さんは絶対大丈夫です。

松本ななつ

お父さんは私のお父さんですから。

有川先生

有川先生

ありがとう。松本。

松本ななつ

松本ななつ

はい。

有川先生

今日、優希さんに会いに行く。

松本ななつ

有川先生

お邪魔するぞ。

松本ななつ

は、はい…

お父さん(松本優希)

有川先生…が来る!?

松本ななつ

うん。

お父さん(松本優希)

突然!?

松本ななつ

うん。

お父さん(松本優希)

そ、そうか、分かった。

松本ななつ

…うん。

お父さん(松本優希)

お父さん(松本優希)

元気ない?

松本ななつ

松本ななつ

ううん!大丈夫!!!

そう言って私は顔を見上げる。

お父さんはほんとに

綺麗な顔、してるなぁ……。

きっと私のこの顔もお父さん譲りなのかな。

私の覚えているお母さんもとても美人だった。

なぜ私達から離れていったのか分からない。

でもお父さんは新しいお母さんを作らなかった。

きっと私のためなんだろう。

松本ななつ

(私の好きな人が私のお父さんを好きなんて…)

お父さんはどういう反応をするんだろうか。

…やっぱり驚いちゃうかな……。

私は…諦めるしかないの、かな?

ピンポーン

松本ななつ

うっ……

有川先生

お父さん

お父さん(松本優希)

有川先生。

お父さん(松本優希)

いつも娘がお世話になっております。

松本ななつ

私は隣の部屋で2人の会話を聞いていた。

有川先生

いえいえ。

有川先生

ななつさんはとても優秀で面白い子です。

有川先生

とても綺麗な顔立ちをされてますしね。

松本ななつ

っ…!

だけど…

やっぱり好きだ。

フラレればいいのに。

許して先生。

私は悪い子なの。

先生が好きで好きでしょうがないから。

フラれちゃえとか思うんだ。

お父さん(松本優希)

先生…今日は…どうして?

有川先生

有川先生

すみません。

有川先生

ななつさんには言ったのですが…。

松本ななつ

お父さん(松本優希)

どうしたんですか??

有川先生

有川先生

あの…。

有川先生

松本ななつ

頑張れ先生。

失敗しちゃえ、なんて思わない

わけはないけれど。

私は先生が好きだ。

先生の恋を応援したい。

頑張れ、先生…。

お父さん(松本優希)

松本ななつ

有川先生

有川先生

す、好き…です。

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い、

言った……。

松本ななつ

お父さん(松本優希)

え、えっ…と?

お父さん(松本優希)

ななつが…ですか?

有川先生

えっ…?

有川先生

ち、違います…。

ズキっ…

否定されると少し傷つく。

有川先生

優希さんが好きなんです!!!!

有川先生

れ、恋愛感情として!!!!!

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松本ななつ

っ……

お父さん(松本優希)

…先生…?

有川先生

有川先生

すみません。

有川先生

俺、男が好きなんです。

有川先生

気持ち悪いですよね…すいません。

お父さん(松本優希)

有川先生

……気持ち悪いなら、俺を飛ばしてくれも…構いません。

お父さん(松本優希)

先生…。

有川先生

すみません…。

有川先生

忘れて…下さい。

松本ななつ

…は?

こんな空気耐えられなかった。

私は急いで部屋を出て、隣の部屋の扉を開ける。

お父さん(松本優希)

有川先生

松本ななつ

…………

松本ななつ

お父さん、先生の気持ち最後まで聞いてあげようよ。

松本ななつ

先生だって、最後まで言おうよ。

松本ななつ

恋は怖いよ。

松本ななつ

わかるよ。

松本ななつ

だから後悔したくないんでしょ。

有川先生

お父さん(松本優希)

お父さん(松本優希)

ななつ。

お父さん(松本優希)

ありがとう

お父さん(松本優希)

有川先生。

有川先生

有川先生

俺は性別問わず、優希さんが好きなんです。

お父さん(松本優希)

お父さん(松本優希)

俺も性別に縛られる愛なんて嫌です。

お父さん(松本優希)

俺も……先生のこと、少し気になっていました。

お父さん(松本優希)

元々、俺は男が好きだったようです。

お父さん(松本優希)

妻を恋愛対象として見れなかった。

お父さん(松本優希)

それを話すと妻は出ていった。

「私はオトコに負けたのね」

お父さん(松本優希)

そう言いながら。

お父さん(松本優希)

俺と、ななつを残して。

松本ななつ

だから…お母さんは…出ていったの。

お母さんは酷い人だ。

性別に縛られる愛しか知らないなんて、可哀想だ。

とても可哀想だ。

有川先生

優希さん…。

お父さん(松本優希)

俺は懇談の時、一生懸命に生徒に接してる先生を気になっていました。

お父さんは先生の手を握る。

お父さん(松本優希)

まだ、これが恋愛感情ではないです…が。

お父さん(松本優希)

お父さん(松本優希)

きっと俺は先生を好きになる。

有川先生

有川先生

優希…さん。

有川先生

俺、優しく強い優希さん好きです。

有川先生

私は2人が抱き合ってる姿を見るしか出来なかった。

お父さん(松本優希)

ななつ、ごめんな。

松本ななつ

松本ななつ

なんで謝るの?

松本ななつ

私は別に普通だと思うの。

松本ななつ

ふたりとも、かっこいい。

松本ななつ

素敵。

松本ななつ

とても…っぅ…ぃ、い恋だっぁ…

勝手に涙が溢れてくる。

私は失恋したんだ。

美人が得するなんて

そんなのはない。

今、思い知らされる時だった。

先生は私に駆け寄る。

有川先生

松本?

松本ななつ

勝手に口が開く。

おねがい、伝えないで。

お父さんが困る。

松本ななつ

先生がっ…好きだったの…!

有川先生

お父さん(松本優希)

松本ななつ

ごめんなさいっ…ごめんなさい!!

有川先生

松本。

松本ななつ

先生は私の背中をさすった。

有川先生

嬉しいよ、ありがとな。

有川先生

辛かった…よな。

有川先生

ごめん。

松本ななつ

松本ななつ

違いっます……

松本ななつ

先生は何も悪くないっ…!!!

松本ななつ

先生がかっこいいだけっ…!

松本ななつ

それだけっ…!!!!!

でも溢れる涙。

どんだけ綺麗な見た目でも。

どれだけの美人でも。

「好き」という、気持ちは

簡単には動かせれない。

美人は人生を得してる。

そう思うが

きっと、一緒だ。

「好き」になったらもう変わらない。

綺麗でも、綺麗じゃなくても。

美人とかどーとか。

全く関係ないんだ。

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そう思い知らされた今日夜。

松本ななつ

ここの所、最近。

先生は家に遊びに来ている。

隣の部屋からは甘い声が聞こえる。

私は聞かないふりをした。

2人の愛には邪魔は出来ない。

2人は2人の愛なりの縛りがある。

私はその縛りを解けない。

なので見守ろう。

それが一番素敵なこと。

それが一番幸せなこと。

それが一番好きなこと。

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今日も甘い声が聞こえる。

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先生は野獣だ。

私のお父さんを襲っている。

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

松本ななつ

けれど私は助けない。

松本ななつ

私は先生という野獣の女のコじゃない。

松本ななつ

私は見守る女のコ。

松本ななつ

…それだけ。

松本ななつ

これは

甘い恋人を襲う先生という野獣と

それを見守る私という美女の物語。

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美女と野獣

👸➡➡🦁💓💓👦

最後までありがとうございます。

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それでは、

さよなら すごすご(*´ `*)

あなたは

素敵な人ですか?

この作品はいかがでしたか?

1,145

コメント

19

ユーザー

やったネ!

ユーザー

蛍くん、ベーコンレタスの素質♡♡

ユーザー

素質ある?俺?笑 待ってなんの素質www

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