僕らの成長日記

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数日前、atからこんなことを言われた

『お前ら、2人と恋人にはなるなよ』

意味がわからなかった

勿論俺とprは猛反論したけど

『苦しくなるだけだ』

とだけ言われて終わった

正直、モヤモヤが残る

俺達も成長して、恋愛がなんだかも

うっすらわかってきたのに

俺たちは、ケンカをしてしまった

良かれと思ってやったことを注意され

つい俺もイラッとしてしまった

いつ、どのタイミングで謝るべきか

悩んでいる時だった

目も合わせてくれなかった

相当怒ってるのかな？

部屋に戻り謝ろうとしたけど

ktyは寝ていたから

言葉を飲み込んで布団に入った

恐らく俺は、ktyが好きだ

主としてではなく、人として

ktyが隣で笑ってくれるだけで

俺はなんでもよかった

こういうのを 愛してるって言うんだろうな

そう痛感させられたのは

謝りそびれたあの日から

ktyは俺を、見てくれなくなった

嫌われたのかな、と思いながらも

たったあれだけで、そんなに嫌うか？

なんてことも考え、更にモヤモヤ

辛かった

ちゃんと話がしたいのに

ktyは出ていった

俺が来てからこんなことは一度もない

嫌な予感しかしない…………

俺はktyの部屋の2階の窓から

無我夢中で、夜の街へ飛んだ

姿を消し、空から匂いを辿る

微かに感じる甘い匂いは、裏路地から

見ると、愛しい人の 泣き叫ぶ姿

ブチッ

俺の中で何かが切れた

闇の魔法で辺りを暗くして

その隙にKtyを姫抱する ちょっと威嚇したら汚いジジィらは さっさと逃げていった

身体を震わせすすり泣く声が 微かに聞こえた

怖かっただろう

どうしてこうなったのかわからないけど それを守ってやれなかった悔しさで 俺も泣きそうになった

ギュッと抱いて 俺は家路に急いで飛んだ

2階の窓から部屋に入り

ktyをベッドにそっと寝かせると

ktyは頭からくるまるように布団に隠れた

頭であろう場所を撫でて

部屋を出ようとした時

布団から出てきた手が

俺の袖口を掴んだ

隠れた頭でも頷いてるのがわかる

布団に入ってそう言うと

モゾモゾ寄ってきた身体を 俺は優しく抱きしめた

安心してくれたのか 少し震えを落ち着かせたktyは そのまま眠りについた

朝

相変わらず 布団を丸かぶりしたktyが呟いた

こくり、と頷くktyを撫でて 俺はみんなの所へ向かった

しまった！

昨日窓から帰ってきたから

みんな知らないんだ…………

そういう事か

tgの目が腫れてるのは 心配でずっと泣いてたんだろうな

パタン🚪

グゥ～～～…………

1時間後

ふと見れば空の皿 よかった、食えて

ケンカしたことも

昨日の事も

気づいてやれなかった事も

守ってやれなかった事も

全ての意味を含めて

違う、僕が謝らなきゃなのに…………

何でmzちが謝るの？

最悪な回答をしてしまった

アイツの回答に、正直驚いた

僕は頭が悪いから

なんで、そんな事言うんだよ

咄嗟の応えがすぐ出来ない

そう言わざる得ない状況に

でもお金が無いから、と言ったら

俺が追い込んでいるのか？

絶対になんで？と返ってくる

このままだと俺達は元には戻れない

mzちの食費のせいだよ！

言いたい事を全て言えば

なんてmzちのせいみたいに 言いたくなかったし

atとの約束が守れない

だからと言って嘘もつきたくはなかった

俺はいったい、どうすればいい

一緒に出かけたいからとか

もぅ、わかんねぇよ…………

今考えれば理由なんて 他にも沢山あったのに…………

怒ってる…………よね？

布団の隙間からmzちを見たら……

びっくりした僕は 慌てて布団から飛び起きた

頭がぐちゃぐちゃで

mzちが、泣いてる…………

感情が、爆発した

言った瞬間、桜色の綺麗な髪を揺らせ

ktyは俺の胸に飛び込んできた

その細くてしなやかな腕は

俺の身体をぎゅっと抱いた

嬉しかった

言われたことが嬉しすぎて

気づいたら僕はmzちを抱きしめてた

やっと言えた

たった6文字の簡単な言葉なのに

どうして今まで言えなかったんだろう

糸が切れたように

嫌いになんか、

僕の想いは溢れ出た

なるわけねぇだろ

こんな僕でも

なれたらどんなに楽か…………

ごめんat 俺無理だ……

ぐちゃぐちゃに泣くktyに

そっとキスをした

そのキスは

今までの悩みの全てを

溶かしてくれる

長くて甘いキスだった…………