四季巡り
春
凪桜
伯玖(はく)
凪桜
累
凪桜
累
パシャッ……
夏
凪桜
エドワード
凪桜
伯玖(はく)
ライカ
凪桜
伯玖(はく)
パシャッ…
秋
尋(じん)
凪桜
尋(じん)
凪桜
凪桜
凪桜
叶空(とわ)
凪桜
叶空(とわ)
凪桜
手を引っ張られ無理やりベンチから立たされ私も一緒に枯葉の中をかけめぐらされる
凪桜
伯玖(はく)
パシャッ…
冬
凪桜
伯玖(はく)
気付けば…寒くなるにつれ彼女の体には花のアザが現れ始めた
玲音(れお)
陽(はる)
凪桜
か細い声は段々と震えその瞳には涙が溜まっている
エドワード
大我(たいが)
凪桜
翔平(しょうへい)
凪桜
その声はどんどんと…彼女の生命の終わりを告げて行く
ライカ
彼女は己の時が終わるのを悟るかのように目を閉じ……一言
凪桜
その言葉が一体……どれ程俺らを呪ってしまう単語とも知らず…彼女は満足をしたかのようにその瞳を閉じ…生命を途切れさせた
伯玖(はく)
尋(じん)
叶空(とわ)
陽(はる)
叶空(とわ)
昴流(すばる)
伯玖(はく)
玲音(れお)
翔平(しょうへい)
玲音(れお)
自責をするやつも居れば…死を受け入れず起こそうと何度もする奴もいる…
ただ黙って…涙を流す奴もいる…
叶空(とわ)
叶空(とわ)
ライカ
伯玖(はく)
伯玖(はく)
ただ…どれ程愛していたか……述べることしか出来なかった
どれほどお前の存在が大きくて…色濃くて…大切か…今、改めて…実感した
ただ……後悔を噛み締めることしか出来なかった…
絶望…ただその一言で俺らの心境は表せた
トクッ…
ライカ
ライカ
伯玖(はく)
ライカ
累
昴流(すばる)
トクッ…
ライカ
陽(はる)
ライカ
尋(じん)
ライカ
伯玖(はく)
ライカ
昴流(すばる)
ライカ
翔平(しょうへい)
ライカ
伯玖(はく)
指輪が嵌められていた指を見ると…そこには指輪がなかった
伯玖(はく)
でも…体が動いた、彼女を……なぎの命を信じて…
伯玖(はく)
大我(たいが)
伯玖(はく)
翔平(しょうへい)
陽(はる)
尋(じん)
大我(たいが)
伯玖(はく)
伯玖(はく)
無我夢中で温め心臓マッサージを繰り返す
伯玖(はく)
がむしゃらに凪桜の名を呼んだ…ほぼ叫びと言っても過言じゃない……でもそれほど迄に彼女に生きて欲しいと願った
人はいつか死ぬ生き物、それはよく理解している、でも……ここで死んでいい人なんて誰もいない、事故でも病気でも、精神的なものでも!
若くして死ぬなんてそれは怠慢だ
少なくとも…彼女は絶対に……今、ここで死すべき人では無い、恋人だから、将来を誓った相手だから…求めてしまう…探してしまう、彼女にはまだ生きてそばにいて欲しいと
伯玖(はく)
昴流(すばる)
声を掛け続け…マッサージを繰り返した…昴流さんは人工呼吸をし続けた
ライカ
気が抜けない状態…崖っぷちだ…
いくら声をかけても凪桜は声を返すことは無かった…でもライカが言う…「まだ聞こえる」と
陽(はる)
累
そんなことを話していると大我が戻って来た
大我(たいが)
佑理(ゆうり))どいて下さい!直ぐに診ます!
次郎)(一年とは聞いたが…まさかこんなにも早いとは……入ってきたのが丁度入学式の日…つまりは4月の11日……まだ3月の後半だぞ?)
佑理が色々検査をした結果…
佑理)た、確かに生きています…今すぐ連れて行って安定した医療所で様子を見ます!
伯玖(はく)
佑理)恐らくです、良く検査をしなければ断定は難しいかと
伯玖(はく)
佑理)安心するのはまだ早いです!次郎くん、抱えて今すぐ行きますよ
次郎)分かりました
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