青水

勉強なんて…。

キーコーンカーンコーン

はい

りうちゃん身長低いこと気にしてるからな～。

授業中

稲荷、か…

色々飛ばして昼休み

初兎ちゃん

それは僕の幼なじみの一つ年が上の男の子。

幼稚園のときからずっと一緒なんだ。

いつからか僕は初兎ちゃんのことを好きになった。

猫宮さんじゃん。

身長高…。

正直嫌だ。

でもここで断っても…。

でも…。

確かにそうだ。

勉強は生まれたときから出来てて。

運動とか、他のこともなんでも上手にできた。

努力なんて一切してなくて。

ただ才能に頼ってるだけだった。

それから僕らは他愛もない話をした。

if君が転校してきて約２週間が たった。

僕らはあの日から一緒にご飯を食べるようになった。

if君と仲は最悪だけどね。

放課後

嘘…まさか

…嘘

なん…で？

なんでアネキなの？

僕の方が初兎ちゃんのこと好きなのに。

…嘘

そういって二人は満面の笑みを見せた。

…ｯ

やっぱり…。

僕の恋は叶わない。

この場に居たくない。

自分が惨めな気持ちになる。

僕はこの場を去った。

僕は教室に戻って泣きじゃくった。

生まれたときから人が羨ましがるのは持ってる。

でも…

自分が欲しいものは一切手に入らない。

努力したって報われない。

なんで…なのかな？

if君が背中をさすってくれた。

ありがとねif君

ほとけがそんな悩んでたなんて

知らなかった。

なんでも出来る天才。

でも

あんなに悩んでたなんて…。

そして今日こう思ったのと同時に

ほとけへの恋心があることに気づいた。

ずっと気づいていなかっただけで。

好きだったんだ。

ほとけが失恋したといったとき

本当は喜んではいけないはずなのに喜んでしまった。

でもほとけを思い出すと

自然に笑顔になる。

一週間後

休み時間

告白するんだ。

～END～