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嘘つき先生。

第1話 - 嘘つき先生。

202

2019年08月25日

#禁断の恋

ほの

帆華

れんくん！

帆華

すきです

廉

ありがとう

帆華

え...それだけ？

廉

うん

帆華

どうしてなの？

帆華

どうして私じゃだめなの？

廉

前にも言ったけど、俺とほのかじゃ立場が違うだろ

帆華

そんなの、どうでもいいです

帆華

ずっとずっとれんくんがすき

廉

ごめん

廉

俺にもう関わらないでほしい

帆華

どうして？

帆華

年の差なんて関係ないでしょ？

帆華

教師と生徒は恋愛禁止なの？

帆華

そんなの、おかしいです

廉

俺より他にいいやついんだろ？

帆華

いないです

帆華

いるわけ、ないし

廉

じゃあこれから見つけろ

廉

いろんな人と出会ってそっから運命の人見つけ出せよ

廉

応援してるから

帆華

私、諦めないから！

帆華

絶対にれんくんを振り向かせて見せるから

廉

...まあ、頑張れよ

帆華

れーんくん！

帆華

おはよっ！

廉

おい、その呼び方やめろ

帆華

えー、別にいいでしょ！

廉

学校では禁止だ

帆華

れんくんのケチ！

ー昼休みー

帆華

あ！れんくん！

帆華

荷物運ぶの手伝うよ！

廉

だからその呼び方はなしだって言っただろ

帆華

あ、

帆華

せんせーい

帆華

荷物持ちます！

廉

...さんきゅ

帆華

先生って彼女いたことあるの？

廉

まあ、ないことはないわな

帆華

そっかー

帆華

私が、先生にとって初めての彼女になりたかったのに

廉

俺の高校生活、青春だったなぁー

帆華

どうせモテてたんでしょ笑

廉

当たり前やろ笑

帆華

で、今は彼女いないんだよね？

廉

まあな

廉

でも、

帆華

でも？

廉

俺、ずっと好きなやついる

帆華

！？

帆華

...そうなの？！

帆華

じゃあ...私、もう諦めよっかな

廉

ううん、俺のことずっと

廉

すきでいてよ

帆華

いやでも、もう無理だって分かってるのになんか変でしょ笑

廉

変じゃないよ

帆華

すきでいてもいいの？

廉

うん

......。

廉

あ、ここに置いといてくれよ

帆華

あ、うん

廉

ありがとな

帆華

いえ

帆華

れんくん、

廉

どした？

帆華

私やっぱり

帆華

諦めます

帆華

れんくんのことすきでいられるの、これでもう終わりな気がします

廉

なんで？

帆華

だって、れんくんにすきな人いるって聞いたから...

廉

ごめん

帆華

もうショックで息もできません

廉

ごめんって

帆華

なんで謝るの？

帆華

もうれんくんには関わらないです

帆華

今まで付きまとってごめんね

廉

いいよ別に...

翌日

帆華

(あ、れんくんだ...)

帆華

(...だめだめ、私のバカ！)

帆華

(もう関わらないって決めたんだから)

廉

(あ..ほのか...)

帆華

(あー、もう楽しくないなー)

帆華

(.....。)

ーキャアッ！

帆華

痛たたた...

廉

！？

廉

ほのかっ！大丈夫か？

帆華

あ、えへへ笑

帆華

大丈夫だよ...

廉

いやでも、結構痛そうだけど？

帆華

ちょっと転んだだけだから平気だよ

廉

俺、保健室まで連れてくよ

帆華

先生、ほんとに私大丈夫なんで

廉

ほら、いくぞ？

帆華

...。

帆華

もう関わらないでほしいって言ったの誰ですか？

廉

あ、えっとそれは

帆華

自分1人で歩けるから大丈夫です

帆華

じゃあね

廉

..あ、ほのかっ...。

帆華

しょう先生、

帆華

私ちょっと転んじゃって...

紫耀

おお、大丈夫か？

帆華

あ、はい、まあ

紫耀

何してて転んだの？

帆華

それが...なんでかな？笑

紫耀

え？笑

紫耀

ちゃんと気をつけろよ？

帆華

はい...

紫耀

今日お前、元気ないな

帆華

...。

紫耀

なんかあったろ？

帆華

いえ、なにも

紫耀

嘘つかないでいいから、ほら

紫耀

悩みをうちあけたらスッキリするぞ？

帆華

でも...

紫耀

でも？

帆華

恥ずかしいです...

帆華

笑われるかもしれないし

紫耀

そっかー、けど俺なにも笑わないし、むしろお前の役に立ちたい

帆華

...。

帆華

私、実は

帆華

すきな人がいるんです

紫耀

おう、そうかそうか

帆華

でも、その人はすきな人がいるらしいんです

帆華

だから私はもう諦めようかなって思ってて...

紫耀

その人は、お前が自分のことすきってこと知ってるのか？

帆華

はい...

帆華

やっぱり諦めたほうがいいですよね？

紫耀

そうかー

紫耀

諦めるな！

紫耀

すきならすきだって何回でも言っていんだよ

紫耀

それでもし振られてもすきなんだからすきなままでいればいんだよ！

紫耀

だって本気ですきなんだろ？

帆華

はい

紫耀

じゃあわざわざすきな人を諦めるだなんてしなくていい

紫耀

すきって気持ちをそいつにぶつけてみろよ

帆華

...。

帆華

しょう先生、

帆華

ありがとうございます

帆華

私、もっかいがんばってみます！

紫耀

お前の恋、応援してるからな

帆華

はいっ

ー放課後ー

帆華

(あ...)

帆華

れんく...

廉

ほのかっ！

廉

俺、お前に言いたいことあるんだ

帆華

な、なに...？

廉

俺...

廉

ほのかがすきだ！

帆華

え、？！

帆華

今なんて...

廉

俺ずっとほのかのことすきだった

帆華

え、でも...

帆華

れんくん、私とじゃ立場違うって言ったよね？

廉

まあ言ったけど...

帆華

もう、冗談やめてよね笑

帆華

ほんとかと思ってOKしちゃうとこだったよ笑

廉

嘘じゃねえよ！

廉

俺はほのかがすきだ

帆華

え？

廉

お前の教師である俺が、お前のことすきになっていいのかなって...

廉

俺ずっと悩んでて言えなかった

廉

かっこ悪いよな、俺

帆華

うん

帆華

すごくかっこ悪い

帆華

私がれんくんのことすきだって何回も言ったのに、振られるばっかりで...

帆華

私、悲しかった

廉

...そう..だよな

帆華

れんくんがすきな人いるって言ってほんとに諦めかけたけど

帆華

でもやっぱりれんくんのことすきで、忘れたくても忘れられなかった...

廉

ごめん..辛い思いさせて...

廉

俺、お前の彼氏失格だよな

廉

ほんと、ごめん

帆華

...。

廉

素直にすきって言うべきだった

廉

こんなにも人をすきになるの、俺初めてで...

廉

どうしていいか分からなかった

.....。

廉

許して、もらえないよな？

帆華

絶対に許しません

廉

まあそうだよな、俺酷いことしたし...

帆華

じゃあ...

廉

じゃあ？

帆華

罰として

帆華

私と付き合ってください

廉

え？

廉

それ罰になんの？

.....。

帆華

...。

廉

...ほのか、俺と付き合って！

帆華

え..いいの？

廉

いいに決まってんだろ

廉

すきなんだから

帆華

...嬉しい

廉

ほのかー

廉

俺お前にまだ言ってないことあった

帆華

ん？

廉

俺ずっと、お前の教師じゃなくて

廉

お前の彼氏になりたかった

廉

でももう叶ったよ

廉

俺が今どんだけ嬉しいか...

帆華

私だってずっとずっとれんくんのこと追いかけてたよ

帆華

振られても振られてもね笑

廉

すきだったのに振った俺が悪い

廉

俺、もうほのかに辛い思いさせないから

廉

一生お前の彼氏として絶対幸せにするから

帆華

私も嬉しいよ

帆華

...れんくんだいすき

廉

俺もだいすき

廉

また明日なー

帆華

うん！

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