コメント
5件
続きはいつ出しますか?
―そして現在―
あれから7年も経つのに
俺は今でもあの人を忘れられずにいる
アロハ
吐く息は白くて
春がすぐそこに来ているとは思えない
アロハ
📱~ ♪
アロハ
画面に表示されたのは 店のオーナーの名前
アロハ
アロハ
オーナー
アロハ
オーナー
オーナー
オーナー
アロハ
アロハ
アロハ
オーナー
オーナー
アロハ
アロハ
アロハ
オーナー
オーナー
アロハ
アロハ
俺は電話を切った
アロハ
俺は今 ”売り専”で働いてる
ようは男性用の風俗みたいなもの
そこで毎日 見ず知らずの人と 身体を重ねている
なんでこうなったか
ひとつ言えることは
好きでやってるわけじゃないってこと
今カイくんに会ったら 俺はきっとドン引きされるだろうな
ま、そんなのありえないけど
俺は重い腰を上げて 指定された住所へと向かうことにした
指定された住所は とあるマンションの13階だった
優しい人に当たればいい
俺が望むのはそれくらい
ピンポーン 🎶′-
俺はエントランスにある インターホンを鳴らした
?
アロハ
アロハ
?
?
?
アロハ
もっとおじさんかと思ったけど
おじさんの声にしては若かった
ピンポーン 🎶′-
俺は部屋の前のインターホンを押した
マンションってこうだからめんどくさい
アロハ
小さい声で文句
アロハ
アロハ
そして家の扉が開いた
アロハ
俺は挨拶する前に止まった
カイ
カイ
アロハ
アロハ
カイくん?
カイ
アロハ
カイ
アロハ
え、人違い?
バタンと扉がしまった
扉が閉まるのと同時くらいに
俺は思い切り腕を引き寄せられた
アロハ
そのまま胸で抱きとめられる
アロハ
何が起きたか分からなかった
カイ
カイ
やっぱりそうだ
俺が会いたくて会いたくてたまらなかった人
アロハ
アロハ
カイ
カイ
カイ
カイくんだと確信できて 俺は泣きそうになった
アロハ
カイ
カイ
俺たちはそのまましばらく抱きしめ合った