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俺たちはリビングのソファに ふたりで腰掛けた

アロハ

人違いなのかと思って

アロハ

最初焦った

カイ

ごめんね

カイ

家の中にすぐ入れたくて

再会のハグ 別に特別な意味が あるわけじゃないのは分かってる

でもちょっと期待してしまう自分もいた

アロハ

いや、いいんだけど全然

にしても…

カイくんここに 一人暮らしなのかな?

他に誰か住んでる気がしない

家具も一人分だし…

カイ

なに?

カイ

キョロキョロして

アロハ

え? あ、いや…

カイ

…カイくんいま1人?

カイ

って聞きたいの?

アロハ

アロハ

う、うん

見透かされてるみたい

カイ

離婚した

カイ

結構前にね

アロハ

え?

アロハ

そうなの…?

聞いてびっくりした

でも確かに 指輪…してない

ちょっと喜んでしまった自分もいて 今複雑な気持ち

アロハ

あ、てか時間

アロハ

あと60分しかないよ?

アロハ

いいの?

カイ

アロハ来る前に
お店に電話して

カイ

泊まりに変更した

カイ

だから大丈夫

アロハ

いつの間に

お客さんで泊まり希望の人は多い 基本ヤリまくって終了だけど…

カイ

アロハは

カイ

なんでここで働いてるの?

アロハ

アロハ

俺のせいだよ

アロハ

自業自得ってやつ

カイ

ほんとに
アロハが悪いの?

アロハ

…元彼の本性を
見抜けなかったから

アロハ

だから元辿れば俺

カイ

どんな人だったの?

カイ

聞かせてくれる?

アロハ

うん

アロハ

いいよ

こうなった経緯を 俺はカイくんに話すことにした

アロハ

大学の時、俺先輩と
付き合ってたんだけど

アロハ

毎月お金ちょうだいって言ってくるような人だったの

アロハ

お前にしか頼めないんだ

アロハ

愛してるからお願い

アロハ

そんな風に言われると
俺バカだから断れなくて

アロハ

使い道知らないのに
言われるがまま
渡し続けてたんだよね

今思えば すごいカイくんに似てたな

俺はそれが理由で その人のことが好きだった

だから 細かいところは見ないふりして そばにいた気がする

アロハ

でもお金にも
余裕なくなってきて

アロハ

あげるのキツくなってさ

アロハ

でもそれ言ったら

アロハ

すごいキレられて…

キレられるのが1番怖かった

アロハ

…殴られるんだよね

アロハ

お金やんないと

カイ

なんでそんな奴と…

アロハ

顔が好きだったんだよ

アロハ

だから性格とか
どうでも良くて

カイ

顔?

アロハ

そう顔

アロハ

だから

アロハ

殴られてから気づいたよ

アロハ

やばい人なんだって

アロハ

気づくの遅すぎたけどね

カイ

カイ

それで?

アロハ

…殴られるの怖くて

アロハ

借金してでも渡し続けた

カイ

なんで別れなかったの?

アロハ

別れようともしたよ

アロハ

でもそれ言うと

アロハ

また殴られるから

カイ

そっか…

アロハ

結局最後

アロハ

結構なお金渡したあと
一切連絡取れなくなって

アロハ

そこからは知らない

アロハ

だから借金返済

アロハ

そのために
ここで働いてる

カイ

なるほどね…

アロハ

後から聞いた話だけど

アロハ

ギャンブル依存性
だったんだって

カイ

それのためのお金か

アロハ

うん

アロハ

だから自業自得でしょ

アロハ

俺のせい

アロハ

顔だけで選んだ代償

カイ

カイ

そんな
かっこよかったの?

なんかちょっと 不機嫌そうに聞いてくるカイくん

アロハ

気になるの?

カイ

いや?

カイ

別に?

アロハ

変なの、笑

こんなカイくん初めて見たかも

少し拗ねてるようなカイくんは なんだか、かわいく見えた

アロハ

先輩が
ある人にすごい似てて

アロハ

それだけの理由で
好きになった

アロハ

だから顔が好きだったの

カイ

その似てた人って…

アロハ

友達みたいな

アロハ

お兄ちゃんみたいな

アロハ

そんな人だったよ

アロハ

その人との恋は
叶わなかったけどね

カイくんは気づいてるのかな

それが自分だってことに

アロハ

…カイくんは?

アロハ

なんで俺の事?

カイ

カイ

7年前のあの日のこと

カイ

覚えてる?

忘れたことなんてない

雪の日 街が賑わう中 今日みたいに寒い日だった

ひとりで逃げるように泣いて帰った日

アロハ

覚えてるよ

カイ

あの日起きたら

カイ

隣にいたはずのアロハが

カイ

いなくなってた

アロハ

うん

カイ

そんな予感は
してたんだけどね

確かにあの日 ふたりで眠りにつく前 カイくんは何かを察してる気がした

カイ

でも実際にそうなると

カイ

結構俺もダメージくらった

カイ

大切な何かを
失った気がしたんだよね

俺の存在は カイくんにとって大きかったのかな

カイ

追いかけることも

カイ

探すことも

カイ

俺には出来なかったけど

詳しくは聞いたことないけど カイくんには同じ歳くらいの奥さんがいた

指輪はいつも付けてたし 初めて会った日からそれは知っていた

アロハ

カイくんは…

アロハ

それから
どう過ごしてたの?

カイ

うーん…

カイ

これといって変わりはなく

カイ

家庭教師しながら

カイ

普通に元奥さんと
生活してたよ

離婚してるとはいえ ”奥さん”という言葉に 胸がチクリと痛んだ

カイ

でもずっと

カイ

アロハがいない
毎日に慣れなくて

カイ

こんな言い方変かもだけど

カイ

心に穴があいた

カイ

みたいな感じだった

アロハ

そっか…

カイ

それが元奥さんに
伝わったみたいで

アロハ

…伝わった?

カイ

そう

カイ

私のこと
好きじゃないでしょ

カイ

他に
好きな人いるでしょって

カイ

そこから
上手くいかなくなって

カイ

結局離婚になった

アロハ

なんで

アロハ

違うって言わなかったの?

カイ

カイ

元奥さんにそう言われた時

カイ

そうなのかもしれないって

カイ

思ったんだよね

カイ

だから否定できなかった

アロハ

アロハ

それだと…

アロハ

俺のこと好き、
みたいになるけど…

カイ

うん

アロハ

…え?

カイ

それで合ってる

信じられなくて 思考回路が停止した

カイ

俺はいつから

カイ

アロハのこと
好きだったのかな?

アロハ

…えっと、

そんなの分かるわけない

俺はただカイくんを 見つめることしか出来なかった

カイ

カイ

アロハはいつだと思う?

そう聞くと カイくんは俺の頬に両手を伸ばして 少し引き寄せた

カイ

あの日かな?

カイ

俺がアロハを抱いた日

そう言って カイくんはキスしてきた

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