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花は血で咲いた。

21 - 第十九話 「第二の刃、選ばれし咲」

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2025年08月16日

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第十九話 「第二の刃、選ばれし咲」

晴天の下、HYDRANGEA西の要・大阪本営。

鉄と硝煙の香りが漂うこの都市に、異変は突如として現れた。

《警報:南区制御棟、外部アクセスあり》

大阪は、即座に背広を脱ぎ棍を手に取る。

大阪

来よったな……

大阪

“咲いたらあかん花”が。

参謀が叫ぶ。

部下

このルート……

部下

まさか、旧・和歌山回線からです!

大阪

……まさか、和歌山まで乗っ取られてるっちゅうんか。

大阪の目が鋭くなる。

大阪

――全兵、配置!

大阪

これは“第二の刃”や!

東京の前に、静岡からの報告が入る。

《和歌山、現在“九花連盟”の支援下にあると判明》

《旧兵器システム:『焔輪計画』が起動》

東京は一枚の古い文書を開く。

東京

“焔輪”

東京

……かつてHYDRANGEAが封じた、都市消失用の仕組みだ。

福岡が通信越しに怒鳴る。

福岡

まさか……それを大阪でやる気か!!?

東京は静かに言う。

東京

――違う。

東京

“見せるだけ”だ。

東京

“大阪を吹き飛ばせる”という現実を見せ、

東京

HYDRANGEAの信頼を根元から切り崩す。

東京

……次は、“強さ”を奪うつもりなんだ。

愛知が、ひとり地下を駆ける。

部下

愛知様!なぜ大阪に向かって……

愛知

あそこは、一番多くを背負ってる都市だ。

愛知

“東京より前に潰されたら、連鎖が始まる”

愛知は心の奥にある声を、押し殺す。

愛知

許せよ、山梨。

愛知

……俺は、あいつらを守るために、動く。

戦闘勃発。

九花連盟の襲撃部隊、和歌山兵が投入される。

戦術的にも圧倒的な不利。

だが、大阪は一歩も退かない。

大阪

花が咲いたらあかん場所もある。

大阪

でもな――こっちは“根っこ”が違うんや!

大阪の声で、民兵たちが奮い立つ。

部下

“焔輪”起動まで、あと5分です!!

そこへ滑り込んだ影――愛知。

愛知

来たぞ、来たからには止めてやる!

制御端末の前には、一人の青年。

旧・和歌山の工兵――HYDRANGEAから見捨てられた者。

 

俺たちが……誰にも呼ばれなかったのは、あんたらのせいだ!!

愛知が叫ぶ。

愛知

それでも“咲きたかった”んだろ!

愛知

だったら!その手で“他の花”を枯らすなよ!!

だが、手は止まらない。

そのとき、大阪が制御室の扉を破り乱入。

大阪

ああもううるさい!

大阪

咲きたいゆうなら、自分の足で咲けぇやぁぁぁあ!!

そのまま銃をはたき落とし、青年をねじ伏せる。

カウントダウン、停止。

青年は震えながら問う。

 

なんで……“俺たち”は、選ばれなかったんだ……

大阪が静かに、しかし怒りを滲ませて言う。

大阪

選ばんかったんちゃう……見えんかったんや。

大阪

“花になれんかった”って嘆くんは、見えてへん奴の罪や。

大阪

けど、“それを咲かせる責任”も、俺らの罪やろな……

沈黙。

そして、部下からの報告。

部下

和歌山軍、撤退開始。

部下

九花連盟、次の動きは不明。

愛知は、天を仰ぐように目を閉じた。

 

ねぇねぇ知ってる?

 

なにを~?

 

この噂…、

 

なになに?

 

……え、?

 

これほんと?

 

…うーん…、たぶん?

 

そうらしいよ?

 

えっじゃあ…私たちは…、

そう話す二人の服には、イノコヅチが引っ付いていた。

本当の黒幕とは、灯台下暗しである。

次回

第二十話 「咲かぬ花の名を呼べ」

next→♡420

残り五話で完結です…!

花は血で咲いた。

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