春海暗
春海暗
春海暗
春海暗
春海暗
春海暗
春海暗
「ほんと、可愛くない」
行為中の、棘のある言葉
その言葉は俺の心を深く抉った
都合のいい関係なのはわかってた
でも、1度恋をするとなかなか離れられないもので
別れるなんて選択肢は、頭の中になかった
いふ
1人になった家でため息をつく
もうこの一人の時間も当たり前になっていた
昨日もこのソファで身体を重ねた
「なんだよそのキモイ声」
「は?こんなんでイくの?」
「可愛くねぇな」
いふ
「可愛い」って言って欲しい
やわらかい笑顔で 優しい声で
俺を、褒めて欲しい
いふ
りうら
雨が降る中で、傘もささずに歩いて来た場所。
俺は不思議と彼の家に足を進めていた
りうら
彼は戸惑った顔をしながらも 家に入れてくれた
優しい彼は、俺のわがままを聞いてくれたんだ
暖かい手を絡められながら キスをされる
久々の深いキスは苦しくて、思わず顔を顰めてしまう
りうら
いふ
苦しいくらいが、愛されてるって思えるから
りうら
また、口を塞がれる その上、舌まで吸われた
その刺激と快感は、愛に飢えた俺には強過ぎた
りうら
やわらかい笑顔で でもからかうように聞いてくる
恥ずかしくて、小さく頷く
また、そっと口を塞がれた
りうら
いふ
耳を刺激するずっと言われたかった言葉
いふ
りうら
優しい目で見られながら発されるその言葉に、涙が溢れた
いふ
信じられなくて、何度も尋ねる
いふ
自分では否定しても
彼は…
りうら
そう、何度も言いながらたくさんキスして、イかせてくれた
りうら
優しく囁かれながら、中に指を入れられる
彼の暖かい指で、またイった
いふ
まだ。まだ足りない。
いふ
もっと、もっと、ほしい。
りうら
その言葉で、俺を満たしてよ
傷つけられる度に、 彼の家を訪れた。
彼は褒めてくれる
可愛いって言ってくれる
その言葉を彼氏の声に重ねて、欲を満たしていた
彼は安定剤だ
俺が彼氏を嫌いにならないための
愛を忘れないための
迷惑なのはわかってる
でもやめられなかった
いふ
いふ
家を訪れる度に 彼にわがままを言う
「もう少しだけ俺に付き合って」
もう少しなんて、嘘だけど
コメント
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うわあああああああああ… なんともまあ…つらい…つらい…赤くん!!!!! 結ばれろおおおおお!! うぅ…(深夜テンション) 青くんかわいい…()
ぐっふぅ…… 愛されたがり感めっちゃ好きです…