TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

今日は学校を借りて、ミュージックビデオの撮影をしている

いつもなら夜中までかかったりするけど、お昼の学校じゃないと撮れないからすごい巻でとってる

夕方頃には終わるらしいから、最近嬉しいことにお仕事が多くて休みがなかった俺には丁度いい。

俺が学校の机に突っ伏して日に当りながらウトウトしていると、

だーいちゃんっ!

やはり俺の睡眠を邪魔するのはこの男

大貴

もお〜、いのちゃんっ、せっかく寝ようと思っていたのに!

いのちゃんはそんな俺にお構い無しに 上からぎゅうぎゅう抱きついてくる

今日撮影夕方頃に終わるね

大貴

うん

大ちゃん眠そうだね

大貴

うん

今日俺ん家くる?

大貴

うん……え?

やった!大ちゃん今日俺ん家きてくれんの?!

大貴

は、え、ちょっとまって、

大貴

今の訂正、俺は俺の家で寝る

ええ!なんで!?

明日大ちゃん仕事ないんだし、どの家で寝ようが一緒でしょ?!

大貴

な、なんで知ってんの〜…

ほーら、

俺さ!前から食べたかったものがあるの!!

大貴

えー、何それ、、
なんか嫌な予感するんだけど…

大貴

どっか食べに行くってこと?

まあまあ♡それは着いてからのお楽しみでしょっ

大貴

んもう!じゃあご飯いっしょに食べてあげるから今すぐどいて!

ほーい

いのちゃんはにっこにこしながら 俺の上に乗るのをやめる

(はぁ、、もう、やっと寝れるよ…)

俺はその場で目を閉じた

大貴

ねぇ〜せっかくお仕事終わったんだし、そんな嫌そうな顔しないでよ〜

MV撮影が終わり、いのちゃんの車に無理やり乗せられた俺。

空もすっかり暗い

大貴

…俺イタリアンは嫌だよ、昨日食べたから

わかったわかった〜♪

いのちゃんはヘラヘラしながらハンドルを握る

そんな姿を見ていたらなんだか心配になっちゃうんだよな、、

ついたよっ!!大ちゃん!!

大貴

え?もう?

くるりと周りを見渡すけど、店らしきところはない

大きなマンションに囲まれてるだけだ

これ、俺ん家♪

大貴

……

大貴

…はっ?!?!

大貴

え、やだやだやだやだ!

やだやだ言わないの〜。

ほら行くよ〜!

俺はいのちゃんに連れられるがまま マンションの中に入る

…42F

大貴

…それにしてもいのちゃん、すごい所に住んでるね、、

そうそう♪高層ビルの最上階!

すごいっしょ!

いのちゃんはこれでもかとドヤ顔で 自慢してくる

俺はいのちゃんの実家にしか行ったことなかったから、まさかこんな高級なところに住んでるなんて…

正直びっくり、

ここからしーっだよ、
大ちゃん声でかいんだから

大貴

うん(小声)

俺たちはエレベーターから下りる

お高いマンションなだけあって、廊下ではホテルみたいに静かにしなきゃ行けないらしい

ここだよ、

いのちゃんが一番奥の部屋の前で立ち止まった

ガチャッ

どーぞ

大貴

うおおおお!ひっろい!

大ちゃん声でかいよ

大貴

ごっ、ごめん、

リビングまで我慢!

いのちゃんはそういうと俺の口を抑えながらそそくさとリビングに案内してくれる

…はい!ついたぁぁ

大貴

あぁぁあ!やっと大声出せる!

大貴

あ゙ーーーー!!

ふふ、ここ防音だから、いっぱい声出せるね、♡

大貴

え!防音なの?!すごいね!?

大貴

あ、そういえば、この上の階、何あるの?

あー、ヘリポートだよ

大貴

へ、ヘリ?!?!

同じ階に住んでる社長さんがヘリ持ってるらしい

大貴

へー!!すごいね!やっぱ!

…って何盛り上がっちゃってんだ俺

俺は眠いんだし、帰らなきゃ

大貴

いのちゃん、俺やっぱ帰

みて!はい!!

大貴

…んえ?

いのちゃんのお盆の上にはいつの間にか綺麗な形をしたオムライスが 置かれていて

ケチャップで「大ちゃん」と書かれていた

大貴

なにこれなにこれ?!

大貴

うっまそう、、

大ちゃんの大好物じゃん?

俺、練習して作ったの!

上手くできたから大ちゃんに食べて欲しくてさ〜

大貴

え、そのために俺を呼んだの…?

まぁね♡

いや、でも待てよ、俺!

絶対いのちゃんのことだから、 オムライス激マズ!とか 寝起きドッキリ!とか するはずだ!

このオムライスを食べたら最後…… このままお泊まりパターンになってしまう!!

俺は自分の家でぐっすり眠るって決めたのに!

…どうしたの?そんな頭抱えて

大貴

あ、いやっ…やっぱり

ぐぅぅう…

大貴

ププッ

大ちゃん、お腹すいてるんじゃん!

ほら、早く食べよ!

いのちゃんは俺をソファへと誘導する

…はぁ、食べるか

じゃー手を合わせて!

いただきますっ!!

大貴

…いただきます、!

俺はスプーンを手に取り、 ひとくち、またひとくちと オムライスを口に持っていく

大貴

んー!!んま!!幸せ〜♡

大貴

こんなうまいの人生はじめて!

ふふ、大ちゃんが喜んでくれてよかった

大貴

ッ…//

いのちゃんのその優しい笑顔、 俺弱いんだよな、、、

大貴

ごちそーさまでした!!

ご馳走様でしたも元気いっぱいだね笑

お皿、シンクのところ置いといて〜

俺シャワー浴びてくるから、

テキトーにくつろいどいて

大貴

うん、わかったー

俺はテレビのリモコンに手を伸ばす

ゴールデンタイムでも何でもないし、 いいテレビもやってない、

大貴

…にしても暑いなー、、この部屋

なんか、どんどん体温が熱くなっていってる気がする

(…ちゃん、だいちゃん…、、)

…ん?

大ちゃん!!!

大貴

うおっ、い、いのちゃんか…

目の前にはドアップのいのちゃんの顔

俺、寝ちゃってたみたいだ

俺今シャワー終わったんだ

このまま大ちゃんベッドまで運ぼうかと思ったんだけど

大ちゃんもシャワー浴びるかなーって思って

大貴

あぁ、うん、、ありがと

さっきからしゃがんで目線を合わせていのちゃんが喋ってくれてるから いのちゃんの鎖骨がちらちら見える

なんか…風呂上がりのいのちゃんって 色っぺぇー、、

大貴

って俺、ただの変態じゃん!!

ん?なになに、大ちゃんのことだから、またいやらしい夢でも見てたの?

大貴

はぁ?!ち、ちがう!!

えーそうかな〜

いのちゃんはふふっとまた 柔らかく笑う

ほーら、早くシャワー浴びてきな?

そういって俺の肩をぽんっと叩く

大貴

ッ…//

あつっ、…

な、んか、いのちゃんに触られたところがどんどん熱くなる

大貴

なん、で…?

?どーしたの?大ちゃん

いのちゃんが、心配そうに 俺の手にいのちゃん自身の手を 重ねる

するとそこがまた熱くなって…

大丈夫?なんか、顔赤いよ?

大貴

ん、ぅん、、//

大貴

なんか身体がさっきから熱くって、、

んえ?俺全然暑くないけど、

部屋の温度18度だし

大貴

えっ…

大貴

じゃ、あなんでだろッ、、

あ、お水飲む?

大貴

う、うん、

ちょっと待ってね

いのちゃんが台所へと消えていく

…なんか、身体が熱すぎて、 おかしくなっちゃいそう、、

はいお水

大貴

ありが、と

ゴクッ、ゴクッ…

どお?まだ熱い?

いのちゃんは俺のおでこに手を置く

大貴

(ビクッ…)

なに?…もしかしてさ

…感じてるの?

大貴

ぇッ、?//

んー、水飲んでなんか変わった?

大貴

え、あの、その、…ッ

そーいえば、、 さっきより

大貴

なんか、、さっきより熱くなってる気がする…し

大貴

呂律もあんまりまわらないし、

大貴

…まわらないし?

大貴

…ちょ、っと、、変な気分になっちゃう、ッ…//

変?どういう?

その瞬間、いのちゃんの口角が ニタッとあがった

大貴

…わかったぞ、俺。 全部わかったぞ!!いのちゃん!

大貴

いのちゃん…ッ

大貴

俺に、、変な薬飲ませただろッ…

えー?バレた?

俺のためっていって作ってくれた あのオムライスにも… さっきの水にも!!!

大ちゃん…あれね、媚薬っていうんだよ

そう俺の耳元で囁く

大貴

(ゾクッ…)

ねぇ、大ちゃん…

俺さ、大貴のこと

好きだよ

大貴

そ、//そんな耳元でしゃべんないでよ、ッ

ふふ

するといのちゃんが俺の耳をカプって噛んでくる

大貴

ぃやだぁ、…

嫌じゃないでしょ?なに?

大貴

んふ、、ッ/

大貴

な、なんだか…ッ

…なんだか?

大貴

…なんだか慧がほしぃよッ…//

ふふ、うん、よろしい

いのちゃんはそっと笑って俺に優しいキスをおとした

大貴

、ね、ぇ…もっとッ//

へぇ〜…大ちゃん、いつからそんな積極的なコになったの?

大貴

うっ、うるしゃい…ッ//

大貴

いのちゃんのいじわる、、

ごめんごめん笑

可愛すぎてつい…

大貴

も、そ、そんなのいーから…ッ///

はいはい

そういうと、急にいのちゃんに手首を掴まれて後ろに倒される

俺がほんとに食べたかったのは

大貴だよ

大貴

ふぁッ…

大貴

んん、、//

まだ夜は始まったばかり___

この作品はいかがでしたか?

260

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚