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インターホン越しに見る影山くんは
思い詰めた
苦しそうな顔だった
今までも苦しそうな顔は見たことあったけど
これは、どこか違った
見たことのない苦しそうな顔だった
その顔を
瞬きも忘れて見てしまう
どうして影山くんが?
まさか話しかけないでくれ…とか
いや…
影山くんがそんなこというのか…
そんなこと言わさせるようなことしたんだな俺は
横原悠毅
思い悩んでたらインターホンに答えるのを忘れていた
急いでボタンを押す
横原悠毅
俺の声に気づいて影山くんがこっちに向く
影山拓也
影山拓也
影山拓也
影山拓也
少し息切れをしながら
影山くんが感情をそのまま口にするように言った
影山拓也
横原悠毅
俺はオートロックを開けた
怖かったけど
これが俺が迎えた結末だった
ドアの向こう側に影山くんがいると考えると
緊張して少し怖かった
恐れながら鍵を開けてドアを開ける
横原悠毅
影山拓也
横原悠毅
思いの寄らぬ言葉を吐いた影山くんは
髪が乱れていて酷く苦しそうだった
影山拓也
横原悠毅
横原悠毅
影山拓也
俺が座ろうとすると影山くんが立ったまま話しかけてきた
影山拓也
横原悠毅
影山拓也
影山拓也
影山拓也
影山拓也
影山拓也
影山拓也
影山拓也
影山拓也
影山拓也
横原悠毅
影山拓也
影山拓也
影山拓也
影山拓也
気づかなかっただけだった
横原悠毅
先帰っちゃうんだ
その時はなにも考えずにそう思っていた
松井奏
俺もそう言えたらな
ちょっとだけ思ってしまっていた
横原悠毅
松井奏
そそくさと帰っていく横原の後ろ姿を見て
影山拓也
それしか言えない自分が虚しかった
3人でカラオケに行った時
松井奏
椿泰我
無性に嬉しかった
影山拓也
メニュー表を見る横原に
勢いで話しかけた
影山拓也
目は合わなかったけど
横原悠毅
横原が持つメニュー表に近づく
どこか不思議な気持ちになった
それが今思う
好きという気持ちだった
椿泰我
松井奏
椿泰我
横原悠毅
みんな冗談だけど
俺に向けている言葉だと思うと
いちいち嬉しかった
ほんとに馬鹿だから
想いに気づかなかった
7人で焼肉を食べに行った時
珍しく一番乗りに着いた
スマホを見て待っていると
横原が来た
多分お互い気まづいと思ってるけど
影山拓也
横原悠毅
2人で話せるのが少し嬉しかった
横原悠毅
影山拓也
若干の気まづさと
妙な安心感が
心地よかった
基俊介
基のニヤニヤした顔が
うざかったけど
なんか楽しかった
基俊介
横原悠毅
ニヤニヤした基と
ニヤニヤしてるけど恥ずかしそうにする横原が
微笑ましかった
基俊介
影山拓也
こんな関係がずっと続いたらいいな
そう思っていた
はずだった
だけど
撮影前
横原が最後に来て
影山拓也
いつも通り挨拶した
でも
返事はしてくれなかった
どこか思い悩んでる顔だった
昨日のLINE…見られてないし
もしかしたらなんかあったのかな
そう自分勝手に思っていた
それから横原が俺に対しての接し方が
どこかよそよそしくて
違和感があって
なんでこんなに苦しんだろうって
自分に問いかけてもよく分からなかった
なんか
苦しいが
続いた
家にいてもなんか違和感があって
事務所に早く着いた
横原悠毅
影山拓也
横原の声が聞こえて
嬉しかったけど
いつもより緊張してしまった
影山拓也
横原悠毅
思わず
我慢できなくて
聞いてしまった
影山拓也
横原悠毅
そんなことないと思うし
ないと信じたいし
避けてるような理由を知りたかった
影山拓也
横原悠毅
横原悠毅
驚いた顔で言う横原をみて
少し安心してしまった
影山拓也
横原悠毅
影山拓也
横原悠毅
笑顔をみせてくれた横原を見て
安心したし
またその時も
よく分からない感情が膨れ上がってきていた
横原の顔を見ると
どんどん顔が曇っていっていて
他のことを思い悩んでいるようにみえた
影山拓也
影山拓也
つい聞いた
あまりにも苦しそうで
そしたらどこか心決めた顔をみせて
横原悠毅
基俊介
影山拓也
横原悠毅
横原の顔がみたことない顔で
いいかけた言葉の正解が
気になってしょうがなかった
みんなが撮影部屋に移動する時
横原の後ろ姿をみて
やっぱりいたたまれなかった
影山拓也
影山拓也
横原悠毅
またさっきのみたことない顔
その顔をする理由が知りたかった
影山拓也
横原悠毅
横原悠毅
影山拓也
やっぱり気になった
またそこで
またよく分からない感情が膨れ上がっていた
横原悠毅
初めてぐらい
目が合い続けて
苦しそうに言う横原
なんて言えばいいか分からなかった
横原悠毅
横原悠毅
横からそう言う横原の顔は
見るのに時間がかかった
今までそう思ったことはなくて
ないと思い続けて
そう勘違いしていた
勘違いしたまま
影山拓也
影山拓也
返事をしてしまった
その時は本心だと思っていたはずが
影山拓也
こうやって言うしか俺にはできなかった
みたことのない顔をしていた理由は俺だったんだと
そう分かって
その時またよく分からない感情が膨れ上がっていた
横原悠毅
横原悠毅
横原悠毅
横原悠毅
そんなことないよ
とは言いずらかった
横原なりに考えた答えで
俺にできることなんてなかった
そう思ってしまっていた
横原悠毅
横原悠毅
横原悠毅
影山拓也
かすれた声になってしまった
もう離れてしまった横原には
聞こえてなかったかもしれない
横原がいなくなって
何故か涙していた
その時は自分が情けない接し方しかできなかったからだと
思い込んでいたけど
本当の理由は違っていた
本心ではない
そう気づけたのに時間はかからなかった