痛覚味覚快楽

私の名前は宮戸　ヤミコ。今日で退院する普通の高校生

やっとこの病院からおさらば出来る。だって…

ボコッボコボコッ

そう、私はこのクソ女に虐められている。 それが一ヶ月も続いたのだ。 こいつのお陰で感情が何か分からなくなってしまった。 痛みも味覚も快楽すらも…

私は何も考えずひたすら走った。 この病院から出るために

いったいどれだけ走ったのだろう

この子は沙奈子ちゃん。クラスで浮いていた私と 友達になってくれた女神だ

くまちゃんキーホルダー。確かによく見たら少し不格好だけど 全然気にならない。 いや、どうでもいい

うざいんだよ。お前ささっと私の視界から消えろ

私はただ見つめることしか出来なかった。 追いかけることもなくただ見つめるだけ…

そういえば、あそこの病院全然食べ物くれなかったな

数分後

味がない。なんだか無味の塊を食っているみたい

あーうるさい。もう黙ってて欲しい