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春、修了式
その日は雨が降ってた
帰り道、 ザァザァと音を立てる雨の中
君は傘を捨てて雨に打たれて はしゃいでた
五十嵐 麻弥
そんなことしてたら風邪引くよ！！
雨乃 優
いいのいいの！
君はそう笑って返す
雨乃 優
たまには濡れて遊ぶのもいいよ？
「まったく」
呆れて心の中で呟いた
でも後で私は後悔することになる
風邪を引いて治まるなら どれだけいい事か、と
翌日、君は
一切の記憶を失っていた
私のことを全部忘れていた
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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