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テスト前日深夜 衝動書きです Zeffiro 【あの日の右手】
都内某所 暗い地下に 何かを殴打する様な音が響く
モブ
マフィアの人
まだらなレンガの壁に 紅い色が際立つ
マフィアの人
風楽
マフィアの人
慣れた手つきで後片付けを進める 彼らをぼんやりと眺める 壁の紅い色を見ると わずかに胸が痛んだ
ガシャンッ
突然、眼の前の窓ガラスが破れた 破片が頬を掠める
マフィアの人
??
声のした方に目を向けると 紫色が窓際で揺れている 貫くような真っ直ぐな黄金色の瞳が興味深そうにこちらを見つめた
風楽
??
仲間たちの攻撃を避けながら 俺の目の前に降り立った彼は 満面の笑みで言った
渡会
渡会
風楽
渡会
気が付くと顔の目の前で手を降る 雲雀と目が合った
風楽
渡会
風楽
渡会
風楽
細い割に長くてしっかりした腕で 歌いながら机を拭いてまわる その後ろ姿に またあの日のことを思い出していた
マフィアの人
渡会
そう言いながら襲い来る男たちを 怪我をさせずに倒していく まるで踊っているかのような 歌っているかのような
渡会
風楽
渡会
飛びかかってきた彼を 最低限の動きでいなす 蹴りや突きを受けた部分が じんわりと痛む
風楽
渡会
陽気な歌を口ずさみながら 攻撃を続ける「快盗」 底知れないフィジカルに 悪寒が走る と、いきなり攻撃が止む
渡会
打って変わって真剣な声が耳に入る
渡会
風楽
渡会
風楽
渡会
風楽
突然距離を詰められる 黄金色の瞳が 自分の瞳を直接覗き込む
渡会
風楽
渡会
差し伸べられた右手は 今まで見た中で一番キレイだった 顔を上げるとそこには 太陽のような眩しい笑顔を浮かべる 「快盗」がいた
渡会
風楽
その声に惹かれるままに 彼の手に自分の手を重ねた
渡会
風楽
渡会
風楽
渡会
風楽
あの日 自分より小さな手に包みこまれて いろんな所へ連れられた 彼の笑顔の奥にほんのり 寂しさが混ざってるように見えて 彼から目が離せなくなった
渡会
風楽
渡会
眉を八の字にして顔を覗き込む彼に 胸が締まる感じがした
風楽
渡会
すぐに笑顔になって接客に戻る彼 相変わらず分かりやすい
渡会
風楽
渡会
じんわり頬を染める彼 …まあ案外、そんなところに 一目惚れしたのかもな なんて、心の中で惚気ながら 笑顔で接客をする恋人に駆け寄った
日付超えてた😇