あれは
確か桜が散る頃だった
俺は、あの子に出会った
桜が散る 桜の木の下にいる 君に
大介
こんな所で、何してるの?
あなた
……ねぇ、君は幸せ?
大介
えっ?
それが 君と初めて話した言葉だった
あれから あの子が気になり始めて
俺は あの桜の木の場所へ行く
しかし
君は、桜が散る頃にしか現れなかった
大介
なぜ君は桜の散る頃にしか居ないの?
あなた
……なぜだろうね。
大介
……。
あなた
……ねぇ、君は幸せ?
大介
……幸せじゃない
あなた
そっか……。
私と一緒だね
私と一緒だね
大介
えっ?
あなた
私ね、もう少しで死ぬの……
大介
……。
あなた
だから……幸せじゃない……
大介
俺は君に会って少し幸せなれたんだ。
でも……
君が居なくなるのなら……
俺も連れてってよ……泣
でも……
君が居なくなるのなら……
俺も連れてってよ……泣
あなた
……。
それはできないよ……。
それはできないよ……。
大介
……。
なんで……泣
なんで……泣
あなた
そろそろお別れだね……。
君は桜の花びらとなり 消えていった
それから、何年が経った
?
ねぇ、ここで何してるの?
大介
……ねぇ、君は幸せ?
?
えっ?
俺は、桜の木になった