体 が 弱 い 僕 の セ コ ム

※車内

「ーーー。ーーーー、ーーー？」

「ーーーー」

「ーーー。ーーーーー！」

呆然としたまま 何も出来ることがなく車内の隅に立ち尽くす

あの状況で俺は何も出来なかったのだろうか

なにか出来ることがあったのに

医療学部に務めていながら… 自分が情けなくて涙が浮きでる

「ーー…。出血性ショックの応急処置を…」

予想は的中。

出血性ショックは時間との勝負

症状が出始めてから2時間も経てば死ぬ確率が高い

尚更俺は出来ることがあったはずなのに なんで体が動かなかったんだろう

なんのために俺は…

それからあにきとりうらとしょーちゃんが 息を切らしながら来た

今は待つしかない。 わかっていても落ち着けなくて

まろを不安にさせてしまったことが 申し訳なくて

何も考えられない時間が流れていく

ただただ沈黙の2時間半

ぱちｯ [ ライト消 ]

一斉に上がるみんなの顔

心臓の音がうるさくて周りの音が無音に聞こえる

俺につられて皆も立ち上がる

成功したのか…失敗なのか…。

数分声を殺しながら泣きじゃくる

皆も落ち着きを取り戻したあと いむの部屋に向かう

ｶﾞﾗｶﾞﾗ [ ドア ]

そして1週間後には退院をし, 長いようで短い冬休みが終わろうとしていた

そして冬休み残り1日

りうしょーは宿題に追われて あーだこーだ宿題いらないだ常にうるさい

まろにきはそれを手伝うので精一杯

ほとけっちは…

まだ頭が痛むらしくて 長い間立ってるのは出来ない

目眩がしてしまうらしくてこの間 倒れてからというものみんなの過保護具合がすごい

もちろん短時間は立っていられるらしいけど、

いちばん怖いのはそこじゃなくて 歩くということ

少し歩いただけでもふらついて屈み込むから

歩く度に誰かが着いていなければならない

こうして俺らの 学校生活が始まろうとしていた