どんなに暗い夜だって

3日後、クラピカ達は もうターゲットのプレートを 手に入れたらしいので、 私のターゲットの 1番を捜して少し開けた場所を 歩いていた。

すると近くから話し声が 聞こえたので、隠れて聞いてみた。

そこの居たのは 私の気になっている3人と、 ギタラクルという怪しい人物が 親しげに話していた。

アクアにそう言われると、 ギタラクルは顔に 刺さっている針を抜き始めた。

すると彼の顔は別人に変わった。

私はギタラクルがアクアに言った “チナミ“という単語に 聞き覚えがあった。

けれど、何を意味しているのかは 思い出せなかった。

そして、その言葉の意味を クラピカは覚えている様子だった。

私が頷くと、クラピカは 顎に手を当てて 何やら考え込んでしまった。

それから話はどうやって 1番のプレートを 手に入れるかに移った。

という訳で、私達は 他の受験者を探しに、 その場を後にしようとしていた。

が…

突然、アクアに後ろから 声を掛けられた。

そう言って、 手を振りながら去っていく。

呆れるクラピカ、 不思議そうにするレオリオ。

けれど私の心の中は 呆れとも好奇心とも 違う感情が湧いていた。

そんな違和感を抱えながら、 その場所を去った。