1週間の命へ〜最終話〜

目が覚めた

私は急いで着替え、

家を飛び出した

ﾌﾗｯ

結斗の手が私の頬に触れる

そして

結斗は私の涙を拭った

そう言って結斗は目を閉じた

私は、上手く笑えただろうか

涙は止まらなかった

いや

止まるはずがなかった

愛する人を

目の前でなくしたのだから

愛する人が

逝ってしまったのだから

お葬式は呆気なく終わった

誰もが鼻をすすり

あいつの名前呼び

泣いていた

「なんで」と

「ごめんね」を

繰り返し、繰り返し

泣きながら言っていた

私は泣かなかった

……泣けなかった

結斗との約束を守るために

最期は……

大丈夫。

今は泣かない

だから

安心して……

私は生きる意味をなくし

好きな人をなくした

泣き叫んだ、毎日。

1人、暗い部屋で

もう

涙を拭ってくれる結斗は

頭を撫でてくれる結斗は

……いない

あいつはきっと

夜空に輝く

星になったから

夜になったら

宙を見上げる

まるで無限の世界のようで

沢山の星の中から

君という星を見つけよう

きっと忙しそうに

来世への準備をしてるよね

宙から見ててよ

想い出の中の君と共に生きる

私の背中を……。

君を想えた1週間は

私にとって

かけがえのない、宝物＿。

1週間の命へ〜最終話〜 〜END〜

次回！

番外編！？

結斗が死んだその後の明日架

ずっとずっと

大好きだよ……。

(๑σ∀σ)ฅ”しーゆー。