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仮屋瀬さつき
仮屋瀬さつき
俺と小太郎が、三波斗が骨折していなかったと聞いて安心し、崩れ落ちた様子のまま、さっちゃんはそう聞いてきた。
六花清春
双葉小太郎
六花清春
小太郎の言葉を遮った。
双葉小太郎
もしかして、昨日あのこと、さっちゃんに話すつもりじゃ…
六花清春
双葉小太郎
小太郎の腕を引っ張り、涼雅とさっちゃんに声が聞こえない所まで離れた。
六花清春
2人に聞こえないように、小さい声でそう聞いた。
双葉小太郎
六花清春
小太郎の大きな声に焦り、俺は小太郎の口元に手を当てた。
双葉小太郎
六花清春
六花清春
小太郎が静かになったことを確認し、俺は小太郎に手を合わせてお願いした。
双葉小太郎
少し拗ねてる?
ごめんね。
でも、まだ言いたくないんだ…
だって、恥ずかしいもん。
ー昨日の夜ー
俺達は、キスをしていた。
六花清春
六花清春
小太郎からのキスは突然過ぎて驚いたけど、嬉しかった。
双葉小太郎
六花清春
双葉小太郎
六花清春
小太郎はキスしたこと、恥ずかしがらないのかな?
俺なんか恥ずかしくて、さっきから“うん”としか言ってない…
俺達はソファから立ち上がり、2階に向かった。
待って待って!
今、俺達いつもみたいと同じ感じだけど、付き合ってるってことだよね??
六花清春
俺はボソッとそう言った。
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
ずっと、恋愛対象は女の子だったのに俺、男を好きになってる…
なんか、変わっちゃったな…
でも、悪いことでは、無いのか…?
いやでも、やっぱちょっと変な気持ち…
双葉小太郎
2人でソファに座った。
双葉小太郎
双葉小太郎
トントンと俺の膝を軽く叩いてきた。
六花清春
双葉小太郎
六花清春
言葉で“付き合った”と言われたら、少しドキッとしてしまう。
別に小太郎と付き合うのが嫌ではないし…むしろ嬉しいけど、やっぱ男同士だし…メンバー同士だし…
俺は、少し複雑な気分だった。
双葉小太郎
何を言おうかと悩んでいる俺の顔を覗き込んできた。
あざとい…
六花清春
六花清春
双葉小太郎
双葉小太郎
小太郎はそう言って顔を明るくした。
小太郎は、気にならないのかな?
メンバー同士だし、男同士なのに。
六花清春
六花清春
双葉小太郎
六花清春
やべぇ…恥ずかしい…
それから、2人でテレビを観た。
六花清春
最初は楽しく観ていたが、
ギュッ
小太郎が、俺の左手をギュッと握ってきた。
六花清春
少し驚いてしまった。
そして、急に鼓動が早くなった。
双葉小太郎
六花清春
双葉小太郎
六花清春
双葉小太郎
六花清春
可愛すぎる…!
俺は小太郎の右手を、ギュッと握り返した。
そして、テレビの番組のエンディングに入った時。
双葉小太郎
六花清春
双葉小太郎
六花清春
六花清春
あまりにも唐突すぎて驚いた…
チューって、キスの事だよな。
小太郎は顔を覗き込んで、上目遣いをしてきた。
双葉小太郎
双葉小太郎
うぅ…あざとすぎる…可愛い。
六花清春
六花清春
そう言った途端、小太郎は“やった!”という顔をした。
そして、小太郎は目を閉じて、唇を軽く尖らせた。
六花清春
チューしないの?
双葉小太郎
小太郎は目を閉じたまま俺にそう言った。
あ、俺にして欲しいってことか!
可愛すぎかよ…
小太郎の軽く尖らせた唇にゆっくり近づいた。
六花清春
双葉小太郎
また、2人はキスをした。
俺が口を離した途端
六花清春
双葉小太郎
双葉小太郎
小太郎が、俺を抱きしめた。
そして、身体を左右に揺らして何度も“だいすき”と言ってくれた。
俺も大好き。
心の中では想っていても、少し照れくさくて声にできない。
俺は手を小太郎の背中に回して、抱きしめ返した。
そして身体を離し、見つめ合った。
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
六花清春
双葉小太郎
双葉小太郎
小太郎は“?”と首を傾けた。
六花清春
双葉小太郎
俺も大好きだよ。
六花清春
双葉小太郎
小太郎は満足がいかないような顔をした。
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
切り替え早!
てか、一緒に寝るって…あの狭い押し入れの中で2人で?!
いや別に、変なこと考えてるわけじゃないよ無いけど…
ちょっとドキドキする。
押し入れの中。
双葉小太郎
六花清春
双葉小太郎
六花清春
小太郎、もう寝たのかな?
小太郎の方を向くと、小太郎の背中が見えた。
こっちは向いてくれないんだ…
六花清春
双葉小太郎
小太郎の返事が、少し不機嫌な時の声だった。
六花清春
双葉小太郎
もしかして…俺が“大好き”って言わなかったから?
だったら俺が悪いな…
心の中では想ってたのに恥ずかしがって言わなかった。
ちゃんと、言葉にして言わないと。
六花清春
双葉小太郎
六花清春
六花清春
双葉小太郎
押し入れの中は静かだ。
俺の声だけが響いていた。
双葉小太郎
双葉小太郎
小太郎は俺の方に身体を向けた。
それから、少し近づいてきた。
距離は 5センチもないくらい。
俺は思わず息を止めた。
双葉小太郎
六花清春
また静かになった。
もしかして、寝たのかな?
俺も目を閉じて、小太郎から少し離れた。
この距離じゃ緊張して寝れないよ。
双葉小太郎
六花清春
少し離れた途端、小太郎は俺の身体に腕を回してきた。
それから、俺を自分の方に近づけてた。
まるで“離れないで”と言っているようだ。
俺も小太郎の背中に腕を回して、“離れないよ”という気持ちを示した。
きっと小太郎は起きている。
でも、それには気づいていないことにした。
ーそして今ー
六花清春
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
小太郎はそう言いながら俯いた。
六花清春
六花清春
六花清春
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
六花清春
小太郎は、突然俺に背中を向けて、歩き出した。
六花清春
呼んでも、こっちに振り向いてくれない。
そのまま小太郎は、自分の部屋に入っていってしまった。