3年生に上がって三日目で修学旅行の班が決められた。
私は仲いい友達が一人もいないためすごく不安だったが
女子2が誘ってくれて班に入ることが出来た。
バスの座席も新幹線の座席も他の人が誘ってくれて
一人にならずに済んだ。
でも、私は修学旅行を楽しみに思えなかった。
中学1年生からあんなに楽しみにしていた修学旅行。
友達と一緒に行こうねと言っていたのに。
みんな楽しみだと言っている中私は楽しみになんか思えなかった。
班に入れて1人じゃなくなっても
周りの子は仲いい子となっているんだから
私は実質1人だ。
当日になっても行きたくないと思っていた。
修学旅行の三日間。
一緒の班の人達と話したり笑ったりして
楽しかったが、私が1人の時間はたくさんあった。
修学旅行も終わり帰り道の駅で待たされていた時。
女子1が私の元に来た。
女子1
○○ちゃんとは女子1と小学校が一緒の女の子
凛音
女子1
女子1
女子1
女子1
そう言って女子1は私の腕を思い切りつねった。
日頃私はあまり痛みを感じないが
その時は
凛音
と言った。
それでもとても強い力で私の腕をつねった。
凛音
私がそう言うと何も言わずに自分の場所に戻って言った。
すごく痛くて腕を見るとつねられた箇所は紫色になっていた。
それから三日間、私の腕は黄色く変色し痣が残った。
修学旅行から帰ってきて
姉に荷物を片付けながら
凛音
最後まで話すと私は姉の方をくるりと振り返った。
姉はスマホに目をやりこちらに興味すらもない様子だった。
凛音
私がそう問いかけると姉は何も言わない。
凛音
もう一度問いかけると姉は
姉
と間抜け面でこちらを見た。
すごく腹が立った。
三日間修学旅行に行って帰ってきたらまたこれ?と。
こんな時くらいは話を聞いてもらえると思っていた。
母も私に
母
と聞くが自分が質問したこと以外で私が話そうとすると話を聞いてくれない。
だから私は修学旅行の話したいことも話さなかった。