今日は母がお見舞いに来る日 予定時刻になっても母は現れなかった
母
ごめん 遅くなった
渡辺翔太
全然大丈夫だよ
いつもの母と様子が少し違っていた
渡辺翔太
どうしたの?
何かあった?
何かあった?
母
え?ううん全然…
母の表情がどんどん暗くなる
渡辺翔太
どうし…
母
ごめん
ちょっと部屋出るね
ちょっと部屋出るね
母は急いで部屋を出て行った
渡辺翔太
やっぱり何かあったのかな…ゴホッゴホッ
渡辺翔太
うわ…またじゃん…
気がつけば吐血が増えた 体も自力では起こせなくなった
母
翔太…
少し目を腫らした母が入ってきた
渡辺翔太
俺の病気の事でしょ?
母
うん…そう…
母
余命は後半年も持たないって…
何となくは分かっていた だが いざ告げられると心にくる
渡辺翔太
思ったより進行早いんじゃない?
少なくとも俺はそう感じてるよ…笑
少なくとも俺はそう感じてるよ…笑
感じた事を素直に伝えた するとそれが良くなかったらしい 母は声を出して泣いてしまった
渡辺翔太
あ…ごめん
そんなつもりじゃ…
そんなつもりじゃ…
母
ううん 私こそごめん…
母
お医者さんが残された時間大切にしてくださいって…
したい事なんでも言ってね
したい事なんでも言ってね
渡辺翔太
うん ありがとう
母が帰った後 俺はベットを起こし 1人で今後の事を考えた
渡辺翔太
残された時間か…
どうしよう…
どうしよう…
渡辺翔太
ていうか
渡辺翔太
半年持たない?…
なんだよそれ…笑
なんだよそれ…笑
気がつけば俺の目から涙が溢れていた
渡辺翔太
したい事なんかいっぱいあるよ…
この前メンバーと約束したばっかりだし…
この前メンバーと約束したばっかりだし…
渡辺翔太
なんで俺の体言う事聞かないんだよ…
なんで俺の命後半年もねぇんだよ…!
なんで俺の命後半年もねぇんだよ…!
悔しさと苛立ちと不安で拳を握り 片方の太ももを殴った
目黒蓮
しょっぴー?







