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あなたは大切なものはありますか？
あなた以外の大切なものは本当に大切ですか？
あなたと同等？それとも、それ以上？
こんなつまらない世界、いらない。
「せかいめつぼう」だ。
…
2000年2月2日
藤田
ん、朝か。
藤田
昨日は眠れなかったな。
藤田
今日は休日だし、ゆっくり休むか。
藤田
またこの話か。
藤田
ニュースも他の事取り上げないのかよ。
藤田
でも本当に世界が滅亡したらどうなるんだろうな。
藤田
ちょっと面白そう。
かみさま
やはり私と同じ思考を持つものがいたようだ。
藤田
ああ、同じこと考えてるよ。
藤田
…！？
藤田
誰だ！お前！
俺は突然目の前に現れた男に対して動揺を隠せなかった。横にあった包丁をとっさに取り、男に威嚇するように向けた。
かみさま
そんな物騒なものを向けるんじゃない。
かみさま
私は「かみさま」この世界の主人だ。
藤田
かみさまって、テレビに出てるあのかみさまか？
かみさま
あれは私の協力者である。
藤田
ん？協力者？
かみさま
私は彼に予言を世間に伝える仕事を任せているのだ。
藤田
ほうほう、つまりあんたの予言をあの石鏡とか言う男に言ってもらうようにしてるのか。
かみさま
まあ、そういうことだ。
藤田
お、おい、それじゃあ本当に世界は滅亡しちまうのか！？
かみさま
ああ、そうだ。正しくは「滅亡させる」だが
藤田
え？
この時自分は知らなかった
予言の本当の目的を
かみさまの正体を
ここから起きる悲劇を
藤田
おい、どういう事だ。
藤田
滅亡させるだと？
かみさま
そうだ、私はこの世界を滅亡させる。
藤田
そんな事無理に決まってるだろ笑笑、笑かしにきたのか？
かみさま
いや、本気だ。
藤田
…
藤田
どうやってやるんだ？この発展した世界をたった数人で滅亡させるなんて、不可能だ。
かみさま
可能だ。さらに数人ではない
かみさま
これに関してはアメリカ政府も把握している。
藤田
何？
かみさま
私はこの世界を壊したいんだ。人、建物、地面、空気、全てをぶっ壊したい、その為なら手段は選ばない
藤田
なぜだ？なぜそこまで世界を恨む？
かみさま
私は神から命令されたのだ。
かみさま
「お前が神となり、世界を新たにせよ」と
かみさま
新たにする、つまり滅ぼすという事だ、
かみさま
私はこの世界を恨んでいた、神はそんな私を選んだのだろう。
藤田
神様？とぼけているのか？どっかのヤバイ宗教だろ？そんな事言ってる暇あるならバイトでもしてこいっての。
かみさま
まあ、信じないならいいが、
かみさま
とりあえず君に私の計画に協力していただきたいのだ。
藤田
世界を滅ぼす計画なんて
藤田
上手くいくわけないだろ、それに核爆弾でも無いと無理な、は、ず…！！
かみさま
そう、私一人では無理だ、だが私には強大な協力者がいるだろう、
藤田
アメリカ政府…
藤田
でもなぜ国がお前に力を貸すんだ？
かみさま
アメリカ政府の大統領も私と同じ命令を受けたそうだ。だから同じ命令を受けた私と共に世界を滅ぼす計画に協力してくれている。
藤田
な…
かみさま
さらにこれには順序がある
かみさま
まず四国を沈める、その後に九州と北海道、最後は本土を丸ごと沈め、日本は地図から消える。
かみさま
日本が完全に沈んだ後、アメリカ政府が全世界に向けて一斉に核爆弾を放つ、なぜ日本だけ沈めるのか、理由は分からんがな。
かみさま
これで世界は終わりを迎え、新たな世界が始まる。
かみさま
これが物語だ、どうだ？協力してくれるか？
藤田
そんな…そんなことが可能なのか…
かみさま
ああ、君も未来を受け入れたまえ、私と共に生きよう。
藤田
そんなの真っ平御免だ、断らせてもらう。
かみさま
断れば君の命はない、
かみさま
さあ、どうする
藤田
知らないよ。そんなことに協力はしねぇ。
かみさま
ならば死ね
藤田
やってみろやぁぁぁぁ！
グサッ
鈍い音が聞こえた。
体が熱い
あれ
力が
嘘だろ…
ドテッ
かみさま
残念だ、
かみさま
これで終わらせよう。、
？？？
やめろぉぉぉぉ！
かみさま
何？
かみさま
くっ、一旦下がるか。
かみさま
また会うかもしれないな、青年
俺は意識が遠のく中、1人の男の子がかみさまを追い払った所を目撃して、気絶した。
？？？
…
かみさま
彼は必ず私が処理いたしますのでご安心を。
かみさま
え？生け捕りですか？分かりました。早急に捕まえます。
かみさま
その前に仕事を済ませていきますので、それでは
ピッ
かみさま
さあ、四国を沈めに行くか
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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