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グクside
洗面所までくると、 僕はすぐさまに蛇口をひねりだし水を流す。
そして、 やっとテヒョニヒョンの血で濡れた腕を洗い流すことができた。
血でよくわからなかったが、 切った傷は思っていたよりも深くてパッカリと開かれていた。
その痛々しい深い傷に僕は思いっきり胸が張り裂けるような激痛が走る。
…っ…。
僕は恋人だ。
テヒョニヒョンの…。
それなのに…
恋人なのに…っ
テヒョニヒョンのこと何もわかってない…っ
何年間もそばにいて、 過ごしてきて…
数年間の間僕は何してた…?
っ…どうしよう…
なにも…、 わかってあげられてない…っ。
僕は唇をかみ締めながらも、 まだ少し溢れ出てくる血を流すため丁寧に優しく水で洗い流した。
その時何となく、 ふと傷の上の方を見た。
…なにこれっ…
そこにはたくさんの傷跡があった。
切っている傷跡と
丸い…傷跡。
丸い傷跡なんて見たことない僕は、 すぐに病気か何かかと思い急に不安が襲いかかってきた。
不安になりながらも僕は、 肩付近もおそるおそる見てみるとそこにも丸い傷跡が。
治っているみたいだけど…、 すごく痛そうな傷跡だ。
そっか…
そっか…、 あの時の包帯はこの傷をみんなに見せないためだったんだ。
そう、 テヒョニヒョンは5ヶ月間前までは包帯をしていた。
僕達グループが結成した時からずっと5ヶ月前まで、 ずっとしていた。
ほかのメンバーが心配してどうしたのか聞くものの、 テヒョニヒョンは打撲だとか、 転んで切り傷ができた、 なんていってたっけ…。
…でも…、 ジミニヒョンだけはテヒョニヒョンにどうしたのか聞かなかったな…。
むしろ、 フォローして言ってたっけ…。
捨てないで
その言葉の意味も知ってるみたいだし…、 ジミニヒョンだけがこのことを知ってたのかな…。
…っ、 ジミニヒョンは知ってたのに…、 恋人である僕が知らないなんて…
僕は悔しさと、 ショックと、 悲しさと、 不安で、 溢れだしてくる涙に視界がぼやけてきた。
JUNGKOOK
1度あふれてしまえば止まらない僕の涙。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
ああ…、 ダメだ…、 もう涙が止まらない…。
ごめんなさい… テヒョニヒョン…っ。
ごめんなさっ…い…
そんな泣きまくってる僕は、 自分の不安を安心に変えたくてテヒョニヒョンを強く抱き締めた。
もうテヒョニヒョンはこんなことしないって、 そんな不安を安心に変えたくて…。
すると、 テヒョニヒョンは少し掠れたような声で、 「ごめんね、ジファン…」 そう言った。
聞いたことも無い名前を口にして謝ったテヒョニヒョンに、 不思議に思ったがそのまま何をするでもなく強く抱き締めた。
ただ、 自分が安心したいがために抱きしめた。
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コメント
38件
ジファン?!ジファン……テヒョンの元彼か?! 第三者の登場~(( 全然話矛盾してないんでご安心を← 重い話ですけど昼ドラよりかは重くないんで大丈夫だと思いますよ(( 昼ドラは重すぎます() テスト期間なのに見てしまう星さんの作品((
ありがとうございます👍
あ、好きだわ え、神やん 好き(