パチっ、と音とともに
ゆらゆらと提灯に火が灯る
入口の門から一気に咲き誇る提灯に
負けずと輝く「夜の蝶」
誰かが、「夜の蝶達のお出ましだ」
その一言で全体に灯りがつき、美しい女性が大勢と現れる
彼女らは自身の個性を最大に生かし
誰彼構わず色気を振りまく
ふと、花魁道中が目に付いた
それを熱心に見つめる男性がひとり。
私なんかにら目もくれず
花魁だけを、まっすぐ見つめていた
毎夜その顔を探してしまうほど
貴方におとされてしまってはもう遅い
彼がみていた花魁は「凪世花魁」
珍しい名前で、凄いべっぴんなのに
性格が悪いことで遊女の中では有名
あんな人やめて
私にすればいいのにな。
「ねぇ、そこの旦那、」
「...無視しないでくださる?若幸の旦那」
「あぁ、用はなんだって?」
「いやぁね、わっちはここらで有名な遊女でありんす」
「...そう、凪世花魁に夢中なのね」
「でも凪世花魁はあなたに見向きもしないじゃない」
「...ふぅん、その内、かぁ」
「ちょっと!まだ行かないでよ。」
「今日の夜予定ないんでしょう?」
「私の一夜、買ってくれない?」
「わっち、意外と凪世花魁に似てない?」
「.....ほら、」
「一夜かぎりの夢を見せてあげる」
花魁に一途な客に恋しちゃった遊女の話
「参考」
作詞作曲 ロス 様
編曲 羽生 まゐご 様
「身売り」より
コメント
7件
楽しかった
所詮見た目なんよな…
花魁って、確か靴がとっても高くて(靴の底とか)それは花魁が客と共に逃げないようにするため、だかなんだかだったキガスル☆マチガッテタラゴメン☆