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安藤まり

(なんか通知きてる)

安藤まり

(なんだろう…)

安藤まり

え…?

鈴木雅人

まり〜

鈴木雅人

ちゅーさせて〜

安藤まり

…あっ

後ろから肩に絡まった雅人の手をすり抜け、私はいつのまにか雅人を避けていた。

鈴木雅人

どうしたの?

安藤まり

その…

安藤まり

これ。

安藤まり

鈴木雅人

…なんだこれ

安藤まり

ごめん、でも…

安藤まり

本当なの…?

鈴木雅人

鈴木雅人

ううん。

鈴木雅人

今やってるドラマ、結構人気あるみたいで、

鈴木雅人

宣伝熱愛だよ。

鈴木雅人

一緒に歩いてる画像ないでしょ?

安藤まり

安藤まり

そっか…

安藤まり

ごめん。

鈴木雅人

俺もごめんね。不安にさせちゃったよね。

安藤まり

ううん。

鈴木雅人

はい、ちゅーは?

安藤まり

チュッ

鈴木雅人

ありがとう!

鈴木雅人

ふふ〜

安藤まり

もう本当に、キス魔なんだから〜笑

安藤まり

あはは…

安藤まり

・・・

まり宅

安藤まり

(雅人が浮気するわけない。そんなの知ってる。)

安藤まり

(でもやっぱり…)

安藤まり

安藤まり

(あぁ、やっぱり)

安藤まり

(杉本さん、すごい綺麗だし。)

安藤まり

(みんなにもお似合いって…)

安藤まり

(私じゃだめかなあ…。)

安藤まり

うぅっ…。

感情が溢れ出した。さっきまで感じていた温もりが遠くなっていくようで。彼の手を離したようで。孤独だった。

安藤まり

グスッ…

安藤まり

雅人…

安藤まり

やだ、こんな事で情緒不安定になって…。

安藤まり

…はぁ。

安藤まり

(宣伝熱愛だって言ってたし。撮られたわけでもない。)

安藤まり

(大丈夫。うん、多分大丈夫。)

安藤まり

(なはず)

ピロン

安藤まり

…ぁ

鈴木雅人

まり?

鈴木雅人

起きてる?

安藤まり

安藤まり

うん。

鈴木雅人

ごめん、電話していい?

安藤まり

なんで

鈴木雅人

不安だから。

安藤まり

なんで雅人が。

鈴木雅人

まりを不安にさせてないか不安だから。

安藤まり

大丈夫だよ。

鈴木雅人

本当?

鈴木雅人

応答なし

応答なし

鈴木雅人

なんで切るの?

安藤まり

安藤まり

ごめん。ちょっと今は。

安藤まり

(雅人の声聴いたら泣いちゃうから。)

鈴木雅人

今どこ?

安藤まり

家。

鈴木雅人

すぐいく

安藤まり

え、もう遅いよ。

鈴木雅人

夜遅い方が方が週刊誌にとられないだろ?

安藤まり

安藤まり

でも…

鈴木雅人

行くよ。

ピンポン

安藤まり

…。

「ガチャッ」そんなドアの音ともに、冷たい空気が髪をなびかせた。見上げると、寒さのせいか鼻と頬を真っ赤に染めた雅人が立っていた。

安藤まり

寒いでs

安藤まり

っ…!

薄着な私の体に熱が宿る。雅人の吐息が耳にかかってくすぐったい。雅人の腕の中はいつも暖かい。

鈴木雅人

ごめんね

安藤まり

私こそ。

安藤まり

本当に…

何かが押しあがってきた。鼻がつんと痺れ、視界がぼやける。

鈴木雅人

俺のせいで。

鈴木雅人

離さない。俺ずっと一緒にいたいよ。

安藤まり

うん…

声が掠れていた。雅人の肩で私は、声を押し殺し、静かに泣いた。感情も愛も制御できなくて、2人共ただただ柔らかい温もりだけを感じていた。

鈴木雅人

まり…

チュッ

寒さのせいで雅人の唇がより暖かく感じる。雅人が私の腰をぎゅっと自分のそばに寄せ、部屋に押し入ってくる。とろける舌を舐めた。

安藤まり

安藤まり

…寒くなかった?

鈴木雅人

ちょっとね

鈴木雅人

…今日はまりの家泊まっていい?

安藤まり

…もちろん。

安藤まり

今日はちょっと。一緒にいたい。

鈴木雅人

鈴木雅人

うわ…

鈴木雅人

なんか、興奮してきた。

安藤まり

雅人って意外とえっちだよね笑

鈴木雅人

なんだそれ…

鈴木雅人

あ〜、もう無理

鈴木雅人

ごめん、好き。

安藤まり

や、もう笑

雅人が首筋を甘噛みしている。癖になる痛さに虜になっていると、チューっとう音を立てて、雅人の跡をつけた。

鈴木雅人

…好きだよ。

安藤まり

うん。

安藤まり

安藤まり

(他の女の子にも言ってるのかな)

安藤まり

(ああもう。何考えてんだ…)

安藤まり

(気にしない!気にしない!)

安藤まり

(今回はもう一件落着って事で…)

??

(これはビックニュースだ…)

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