音が無くてもいつかきっと〖完結〗

その瞬間

周りにあった水が一気に無くなって

風が吹いてくるのを感じた

そして、目を開けると

気がつけば海に来ていた

多分、これは夢

いつもの暗闇に水が広がっていたから

海は好きだけど、俺は泳がない

泳げないの方が正しいんだと思う

口に海水が入ると、おえってなって

吐きそうになるから

でも、すぐに海は見えなくなって

また、この場所に来ていた

早く、覚めてほしかった

キーンコーンカーンコーン

温かい、でも

心のどこかではどうせ

俺と関わるのがめんどくさいって

思ってるんだって思った

あー、まただ

みんなと出会ってからのこの気持ち

居場所が無い感じ

なんて言葉を当てはめたらいいんだろって思ってた

劣等感だなって、今気づいた

生まれてこなけりゃ良かった

俺の周りに、俺の居場所なんて

元々なかったんだって

気づいた

気づきたくなかったから、気づいてないようにしてただけ

母さん、元気してるかなって

別の考えに逃げた

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