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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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ーリオがお星様になるまで あと0日……ー。

リク

〜〜〜🎶

リク

(今日もリオの見舞いに行って
色んなこと話すんだ!)

ダダダダダ…… ばたばたばたばた……

リク

……???

リク

(なんか1階が騒がしいな?)

ガチャ……!!!

リクの母

リク……!!!

リク

か、母さん?!

リク

なんで泣いて??それにその服装は……??

リクの母

……落ち着いて聞いて。リク。

リクの母

……リオちゃんがたった今ー…

リク

…っ……?!?!

リク

…そん……な

リクの母

……今から皆で理緒ちゃんの病院へ行くから…
あんたも早く…
……ううん…準備できたから声掛けて?

リク

……分かった

リクの母

……じゃ下にいるから

リク

……うん

ガチャ…パタン……。

リク

……っ……。

リク

(リオが…星になった……)

リク

…リオ……

ボトン……。

リク

……っ……

リク

…リオ…
リオ……っ!!

オレは机の上から落ちた あの時リオがくれたおもちゃを抱きしめて声を殺して泣いた。

リク

……。

リク

(うわ…目腫れてるわ…
ダサいなオレ……)

ガチャ……パタン……

リクの母

…準備できた??

リク

…ん

リクの母

…じゃあ行こうか

リク

…うん

リク

……。

リクの母

…………。

リク

…………。

リクの母

…ラジオでも聞こうか

リク

…ん…

ラジオの音

〜〜🎶🎶

リク

……!

リク

…この曲…
リオが…好きだった曲…。

リクの母

……!
ごめん……
消そうか……

リク

辞めて…
消さないで。
…病院着くまで
……聞いてたいから

リクの母

…リク…

リクの母

……分かった

リク

……。

リクの母

……。

ラジオの音

〜〜〜🎶🎶🎶

ラジオの音

〜〜🎶🎶🎶🎶〜

母さんとオレが静まった車内では 1人げにずっとラジオが流れ続けていた。 まるでリオがもう居ないことを 見せつけるかのように……。

コンコン……

リオの母

…リク君…
それにお母さん……

リク

…リオ
…会いに来たよ…

リオ

………………

リク

…リオ……。

リク

…これ

リク

…今日あったら
リオに渡すって約束してたどんぐり……。
…っ…お願いだよ…リオ
…もう一度だけ
…声…聞かせてくれよ…。
木に登ってさ…泥んこなオレをさ…危ないよって…怒ってくれよ…
また一緒に…りゅーせー群見るってさ…約束…したじゃんかよ…!!!

リク

…リオ…リオ……っっ…!!

わあああああああああん……。

リクの母

…リク…。

リオの母

…………っ……。

コンコン…

リオの母

…はい

ガラガラ…

医者

皆さん…この度は
ご愁傷さまでした…

リオの母

…はい

リクの母

……

リク

……

医者

…今後のことをお話致しますので…
長嶺様以外はご退室願うことをご協力願います

リクの母

はい。分かりました。
…行こう…リク

リク

……ん……

ガラガラ… パタン……。

リク

……。

リクの母

……

リクの母

…そうだ。リク。

リクの母

…なにか飲み物飲む??

リク

…………ん
……オレンジ

リクの母

分かったわ。…買ってくるね

リク

……(こく

リク

…………リオ

リク

…………。

リク

……(なんかここに居ると…
ずっと暗くなる…少し動こう…
母さんもきっとわかってくれる…)

リク

…ん

リク

(病院の外にこんなのあったんだ…
綺麗な花…だな)
……!(この花…リオが好きだった花……)

リク

……そうだ

プチプチ…プチ…。

リク

…ん
……これでいいか

バタバタバタバタ…

リクの母

リク!!!こんなとこに居た!

リク

…ごめん母さん

リクの母

…それは??

リク

…リオが好きだった花
……そこに咲いてたから取った…。

リクの母

…そっか

リクの母

…でも病院の花だし
…後で謝りに行こっか

リク

…あ…

リク

(夢中で気が付かなかった…
そうだこの花は…病院の…)

リク

…ごめんなさい

リクの母

……いいのよ

リクの母

リクの気持ち…分かるから

リク

…ん

看護師さん

あれ、そのお花

リク

あ…ごめんなさい…オレ…
勝手に……。

看護師さん

(あれ、もしかしてこの子…あの子の…)

看護師さん

…リクくん…だよね??

看護師さん

大丈夫だよ。
そのお花は私が個人的に植えてたお花だから。

リク

……そう…なんですね

看護師さん

……そうだこれ
ちょっと待って

そう言って看護師さんは 自分が結んでいた髪のゴムを解いて オレに渡してきてくれた。

看護師さん

そのお花…
リオちゃんに渡すんだよね??

リク

……うん

看護師さん

だったらさ、このゴムでリボンみたいにして渡してあげて

リク

いいんですか…?

看護師さん

いいよいいよ。
それに、そういうことで使ってくれて
きっとこのお花たちも喜んでると思うし
何よりさ…リクくんの思いになんかお姉さん感動しちゃったんだ

リク

…ありがとうございます

看護師さん

結べる?貸して??

リク

はい

クルクルクル…。

看護師さん

はい。できた。

リク

ありがとうございます

リクの母

ありがとうございます。

患者

看護師さん〜

看護師さん

はーい

看護師さん

じゃ、お姉さん応援してるね。
きっと…リクくんの思い伝わると思うから

リク

ありがとうございます……

リクの母

…行こっか…リク

リク

…うん

リク

……

リクの母

……

コンコン……

リクの母

あ、はーい

リクの母

…長嶺さん

リオの母

…少しだけ…ここに居てもいいですか?

リクの母

良いよ。好きなだけ居ても
…辛いよね

リオの母

……っ…
ありがとう…ございます…っ

リク

……

タッタッタッタッタ…

リク

リオの母ちゃん!!これっ!!

リオの母

……え…?

リク

これ、リオに渡したかったどんぐり!
もうひとつあったんだ!
だから、その。
リオの母ちゃんが持っててよ。
リオには渡せなかったけど…
その分…リオの母ちゃんが持っててよ。

リオの母

……ありがとう……っ

リクの母

……(リク…凄いな…
自分だって今辛いはずなのに…
成長…したね。リク……)

リオの母

…そうだ…リクくん
…私からもねリクくんに渡すものがあるの。これ…

リク

……!!

リク

…これ…

そう言ってリオの母さんが渡したのは リオからの最後の手紙だった。

リク

…ありがとう

リオの母

呼んであげて欲しいの…

リク

…わかった。

ーリクへ リクがこの手紙を読んでいるってことは きっともう私はお星様になったんだよね……。 いつも私のために病院へ来てくれてありがとう 嬉しかったよ。 リクと話してるとね 辛いのとか痛いのとか全部無くなってたんだ。 流星群…また一緒に見れなくてごめんね でもお星様になっても私はずっとリクの事を見守っているよ。 …大好きだよ…リク またね 理緒より

リク

…っ…

リクの母

……。

リオの母

……リオ……っ

リクの母

…とりあえず今日は
ゆっくり休んで…?

リオの母

…はい……

ガラガラ……ピシャン…

リクの母

私たちも帰ろうか

リク

うん…。

リク

でも…ちょっと待って
……行く場所あるからそこに寄って帰りたい

リクの母

…分かったわ。先に帰ってる

リク

……うん

ガラガラ……

リク

…。

リク

(あの場所へ…もう一度行こう)

いつか見た景色を君ともう一度

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