ある男は1日目の日記の内容を読み終えた後 書類を持ってきたから確認して欲しいと扉の向こうで言う 仲間の声に気付き、急いで机の引き出しにしまう。
そりゃ、開けれなかった日記が開けれるようになったと言うと アイツらは絶対に興味深々で日記を見ようとしてくるだろう。
それは当然、分かりきっていることだ。 ……しかもアイツは他の奴らに“殺された”。
殺された…からこそ 俺はアイツに何もしてやれなかった悔しさと犯人の復讐の意を込めて 最初に俺がアイツを殺した犯人を見つけると覚悟を決めたのだ。
…そしてその男は、日記をしまった後に扉の前にいる仲間を入らせ 仕事の方に集中を捧げた。
__その夜 ある男は休憩時間中に引き出しの中を開けて 入れていた日記を取り出し2日目のページを開き見始めた。
1月9日 木曜日
今日は災難だった。 まっさか書類運んでる途中でドッキリに遭うとは…
折角とんちに褒めてもらおうって思ってやった書類も台無しになって アイツらも全く謝る様子も無く笑いながら立ち去っていった。
期限内に終わらせたのに…今回もまた怒られるんか
ドッキリだからアイツらに文句言っても他人事。
…マジで怠いわ、ホンマに
俺が何かしたん?
他の場所でなら兎も角 書類運んでる時にするか?普通
んで怒られるのが俺でまたお前らは無能やって罵倒するんやろ?
……ま、何言っても変わらへんからええけど 怒られるんも慣れてるし、とんちには悪いが
……あーあー…ホンマに脱字か誤字ないよう気をつけてやったのに これじゃ時間の無駄やったやん
……書類やるの萎えたわ。 今日は早いけどもう寝よ。
おやすみ
他殺されるまで後5日