テラーノベル
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何とかタクシーで事務所の外に着く
ここまで来んの... マジでしんどかった...
でも見た目だけならいつもの俺
きっと大丈夫
アロハ
気合を入れて俺は事務所内へ向かった
アロハ
とにかく力を入れて平静を保つ
カイ
カイ
アロハ
カイ
カイ
カイ
カイ
アロハ
え、気づかれた? いやまさか
カイ
何か気にかかったんだろうけど カイくんは結局何も言わなかった
無事に打ち合わせは終わって 今度はレッスンが始まった
いつも通り踊りたいのに 身体を上手くコントロール出来ない
ユーキ
ユーキ
アロハ
アロハ
なんて言ってみる でも本当は練習どころじゃない
ユーキ
ユーキくんに気を使わせてしまった
アロハ
このままじゃさすがにダメだ
アロハ
俺はユーキくんにそう伝えた
ユーキ
ユーキ
アロハ
アロハ
自分自身で出した方が早いかも、なんて思った
アロハ
まじでどんだけ効き目強いのこれ... 汗とかで流れないわけ?
そんな文句ばっかり浮かんだ
カイ
俺はひとまずトイレに来た
気が抜けたせいか 一気に媚薬の効き目に飲まれる
アロハ
鏡を見るとひどい姿
汗ばんでるし目は潤んでる 顔も火照って恍惚とした表情
アロハ
もう我慢の限界
俺はトイレの個室に向かおうとする
頼むから誰も来ないでくれ...と祈った
カイ
アロハ
アロハ
祈りは数秒で散った
俺の目の前にはカイくん
カイ
心配そうな顔でこっちを見てくる
アロハ
大丈夫と言い切る前に遮られて カイくんの手が俺の額に触れた
カイ
カイ
背中を優しく撫でられた
今そんな風に触られたら...
俺はとうとう我慢がきかなくなって カイくんの手を引っ張った
カイ
カイ
怖いことしてるのは分かってる
でも今の俺は制御が効かない
アロハ
アロハ
トイレの個室で小声が響く
俺は立っていられなくなって カイくんにそのまま寄りかかってしまった
カイくんは逃げることなく支えてくれた
アロハ
アロハ
何があったのかを精一杯話す
カイ
俺は頷く
カイ
カイ
カイ
カイくんが時々こっちを気にしていたのは 俺も何となく分かってた
俺の中では普通にしていたつもりだった
でも、普段から周りをよく見ている カイくんのことは騙せなかったらしい
アロハ
アロハ
アロハ
何とかしたいのに出来ない それがすごくもどかしかった
アロハ
カイ
カイ
カイ
カイくんの手が俺のに触れた
アロハ
初めての感覚だった
他人(ひと)に触られるのって こんなに気持ちいいんだって思った
アロハ
アロハ
俺はカイくんを見上げた
カイ
カイ
カイ
そのまま頬に手を添えられて カイくんの唇が俺の唇に重なった
それが『秘密の始まり』
コメント
10件
なさん最高ですわ👍🏻やっぱブルーハワイに勝てるものはないっすよね!
主さんのお話でブルーハワイすきになりました🥹💙🩵次のお話も楽しみにしてます🥲