赤
いつもこの時間に来る黄ぅちゃんの姿は一向に見えない
赤
人一倍無理をする彼なら、風邪をひいていてもおかしくない
ただ、いくらここで想像を膨らませても、何も変わりはしない
そう思い、窓の外を見てみた
赤
赤
どれだけ彼のことを頭から消し去ろうとしても
全く消える気がしない
むしろ、存在感が増している気がする
赤
赤
いつも通り黄ぅちゃんと話して
いつも通り病室にいて
いつも通りご飯食べなくて
俺は何をしてたの?
黄ぅちゃんは苦しんでるのに…
結局また同じこと
赤
赤
あつい雫が頬を伝った
赤
久しぶりの感覚に驚いた
ここ数年、泣いたことなどなかったのに…
赤
紫
青
桃
橙
赤
赤
赤
赤
さよなら、みんな
コメント
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ブクマ失礼します