あの日から時間が止まった気がしてる
夏帆
背後から呼びかけてくる声は親友の夏帆
律
夏帆
律
夏帆
夏帆
律
夏帆
あはははと笑いながら話す夏帆いつも気にかけてくれてる
律
夏帆
律
夏帆
律
とふざけて走り出す
夏帆
律
追いかけくる夏帆
夏帆
夏帆
律
夏帆
律
店員
律
店員
ガーベラを11本いつも注文する私
律
夏帆
律
夏帆
律
夏帆
律
夏帆
律
夏帆
律
夏帆
律
夏帆
店員
律
色とりどりのガーベラを包んで渡してくれた花を見ると懐かしいさを思いだす
店員
律
夏帆
律
夏帆
律
といつものように話しながら歩き始める
夏帆
律
夏帆
律
花を添えて手を合わせる
夏帆
律
そう、わたしは3年前に最愛の人を亡くしたのだ…
夏帆
律
夏帆
夏帆
律
夏帆
何故かわたしは悔やんでいる…
夏帆
夏帆
夏帆
律
律
律
律
夏帆
床に膝ついて涙ぐむ律を見て近づいて肩を抱きしめるしかできなかった
夏帆
亡くなった人を近くに感じて
まだ、生きてる気がしてならない
律
夏帆
夏帆
夏帆
律
夏帆
律
夏帆
律
別々の道を歩いて別れた
律
マジか…今日傘持ってないや。 たまには雨に濡れてもいいかも
雨に濡れながら歩いてく
??
律
??
傘を差し出してくれたのは知らない大学生くらいの男性だった
律
??
律
??
律
??
??
強引に、私の手に傘を持たせて見知らぬ男性は走って行った
律
??
律
親切な人もいるんだ…
ノブをひねっても開かない扉 ノックしても誰も出ない カバンから鍵を探す
律
律
ドアの前で座って待ってることにした 腕時計は18時を示していた
律
夏帆
夏帆
律
夏帆
夏帆
律
夏帆
律
律
応答なし
お母さん出ないなぁ… まだ仕事中かな? はぁーっとため息つく
律
応答なし
もう少し待ってみよ
何分…何十分経ったのだろう… 濡れた衣服から体温を奪われてく
律
寒くなってきた
律(母
律(母
上司
律(母
上司
律(母
上司
上司
律(母
上司
律(母
上司
律に連絡しとかないと
律(母
不在着信
携帯を見たら着信が入ってた慌ててかけ直す
律(母
応答なし
もうこんな時間だから勉強でもしてるのかしら?
メールでもいれときましょっか
上司
律(母
上司
律(母
律(母
律
律(母
律
律(母
律
律
律(母
律(母
上司
律(母
律(母
上司
上司
律(母
頭を下げてすぐにオフィスをでた
律
??
律
??
なんでこの人が?! 不審者?! 慌てて立ち上げる
律
律
ふらっとして壁に手をついて顔を見る
律
??
男性の手がわたしに伸びてくる瞬間わたしは叫んだ
律
律
??
律
律
??
??
律
律
??
??
律
傘を突き返す
??
律
??
律
??
律
??
律
??
??
律
??
律
この男性が怖くて後退りしながら頭ふらつきながら階段をゆっくり降りていく
律
あれ?さっきの人の顔が思い出させない なぜ?あたまがぼーっとしてるせい? もう歩けない。わたしの充電も切れそう。 ゆっくり目を閉じて横になる きっと怖くて顔見れてなかったのかな 優しく世話焼きな人だけど、わたしには 怖い…人
??
ゆっくり彼女が向かった方向へ足を向けて行くと倒れてる彼女に目を向ける
??
抱き抱えた彼女の身体は冷たくて呼吸が荒かった
??
律
??
律
??
彼女に上衣着せておぶって階段おりて走って病院へ向かう
律(母
エレベーターを待ち乗り込む
律(母
律(母
ちーん
律(母
律(母
律(母
律(母
律(母
律(母
??
??
医者
??
医者
??
医者
??
何が医者だ!よくも医者なんかしてるもんだ
腹たちながら病院から出る
??
律
律
??
??
??
律
??
律(母
上司
律(母
上司
上司
律(母
律(母
律(母
夏帆
夏帆
律(母
夏帆
夏帆
夏帆
夏帆
夏帆
夏帆
律(母
夏帆
夏帆
律(母
夏帆
はぁはぁ…だんだん近づいてきた家
ここなら確実じゃないか。 インターホンを鳴らす ピンポン
夏帆
夏帆
??
夏帆
バタバタ足音立てて扉を開けると そこには、ぐったりとした彼女が壁にもたれて座ってるようだった
夏帆
先程のインターホン越しの声の男性の姿は何処にも見当たらなかった
夏帆
夏帆(おじいちゃん
夏帆(おじいちゃん
夏帆
夏帆
夏帆(おじいちゃん
夏帆
夏帆(おじいちゃん
夏帆(おじいちゃん
夏帆
律
夏帆
手を握る
夏帆
律
夏帆
夏帆
律
夏帆
夏帆
律(母
律(母
律(母
夏帆
夏帆
律(母
夏帆
そっとドアを開けるガチャ
律(母
上司
返答がないのは、遅れたから部長怒ってるのかしら…
律(母
部長の背後から肩に触れようとした瞬間
上司
寝ていることに気づいた
律(母
部長の肩にそっとブランケットかけて
机の上を見ると私が不在中仕事を半分以上片付けてくれていた
律(母
パソコンと向かい合う時間…何時間経ったのだろう 室内にはカタカタと音しか響かない 気がつけば、窓からうっすら灯りがさしていた
律(母
背伸びをする
律(母
上司
律(母
上司
律(母
上司
少し照れくさそうに自分の頭を撫でては、椅子から立ち上がりコーヒー買いに向かう
…数分後
上司
缶コーヒー受け取り
律(母
上司
律(母
部屋を出る 急いで車で自宅へと向かう
ゴホゴホ…
部屋に響く咳
夏帆
律
律
夏帆
律
夏帆
律
律の顔色は悪く 唇の色もだんだん変わってきてるのがわかる 私は涙をこらえるのが正直、精一杯…
律
律
夏帆
ガチャ
夏帆(おじいちゃん
夏帆
救急車に乗ると酸素マスク、点滴してる律を見るだけでも辛くて
私の前から居なくならないよね?… 涙が止まらない
医者
夏帆
医者
夏帆
椅子に座って握りしめたこぶしに力をいれて祈り求めた手にはポタポタと滴り落ちる水
りつ… ショッピングに行くって約束したじゃん これからも一緒に時間を歩けるよね? お願いします!神様 助けて下さい
夏帆
夏帆
応答なし
夏帆
ブーン 車を走らせる
律(母
あくびしか出ない
律(母
夏帆
不在着信
信号を待ってる間、携帯見ると 夏帆からの連絡に気づいた 車を端に寄せハザードつけて連絡する
夏帆
通話
00:00
律(母
夏帆
律(母
夏帆
通話終了
律(母
車を病院へ走り出せた
医者
夏帆
夏帆(おじいちゃん
医者
夏帆(おじいちゃん
夏帆
医者
夏帆(おじいちゃん
ガラガラ医者と看護師が部屋からいなくなる
夏帆
夏帆(おじいちゃん
夏帆
握ってる手の温度に少し安心して睡魔に襲われてまぶた閉じた
ここは、どこ? 病院? 誰もいない…
薄暗い廊下を1人歩いてる 誰もいない廃病院みたいだ。
律
私は強くはない 私は怖がりだ 1人だと不安で不安で怖くてさびしくて お願い!誰かいて!
律
本当に助けて。 心が苦しくて 廊下にひざまつき、廊下にこぼれ落ちる涙
「大丈夫?」
俯いてた顔をあげたら手を差し出す人が立ってた
律
??
律
??
律
怪しい人だ… 恐る恐る手を伸ばす あれ?何故だろ? 大きな手のひらに包まれた私の手 なぜか 安心する自分がいる…
律
??
片手ひかれた手 恐怖しかなかった人なのに なぜか今は怖くなかった。 どこに行くのかさえ分からないのに…
静寂に包まれた病室 心電図の音が大きく響く
夏帆
律
夏帆
律(母
夏帆
律(母
泣きじゃくる夏帆の頭をなでて微笑む
夏帆
律(母
律(母
夏帆
律(母
夏帆
暗い廊下から出た先は屋上だった
律
振り返った瞬間 何度か見た顔なのに今更はっきり見えた
??
??
律
律
しろう
律
しろう
律
しろう
律
しろう
律
しろう
しろう
律
しろう
微笑んで手を差し出す
律
手に触れる
しろう
律
しろう
律
しろう
律
➖➖ごめんな、律➖➖
しろう
彼の最後のセリフと共に 私の強く手を引っ張り 屋上から一緒に真っ逆さまに落ちた その瞬間 私は怖くて目を閉じて耳元から聞こえた最後の声
律 ごめんな。 最期(さいご)の最期にウソをついた事を 許してほしい ボクは現実に戻れないんだ。 だから ボクの分まで幸せになって 「ボクも昔と変わらず今も大好きだよ」
律
夏帆
律(母
律
夏帆
「難病で亡くなって3年… 1年に1つ、年をとっていく 律もいつかボクの事を忘れるだろう」
律(母
夏帆
「律の好きな花 ガーベラは、あの日以来から お供え花となってしまった」
医者
律(母
「君のそばにいたかった」
夏帆(おじいちゃん
夏帆
律
夏帆
「この先ずっと 君と一緒に生きたかった」
律
夏帆
律
夏帆
律
「もう今となっては 全て叶わない夢」 「でもこれから先も見守ってくよ」 「君を愛してる」
数週間後 私は無事退院した
夏帆
律
夏帆
律
夏帆
律
夏帆
夏帆
律
夏帆
律
夏帆
律
最期の願い事は 大好きな親友の夏帆に看取られたい でも 私は 今、元気で生きてる 平凡な日々が今の私の 一番の幸せです
完
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主人公どっち?www