純怜
…
静か。
もう"声"が聞こえない。
お姉さんお姉さん。
今暇?
純怜
…友達待ってるの。
えー、また今度で良いじゃん
10でどう?
10万。
純怜
そういうのやって無いから
えー?やった方がいいよ?
"勿体無い"なぁ、
うーん、じゃあ100万。
純怜
他当たってよ
嘘だと思ってる?
ほら。
男が100万の束を見せる。
純怜
やめて
…名前なんて言うのー?
…じゃあお姉さん。
俺、周りの在り来たりな女は抱き飽きたんだよ。
どの女も用も無いのにじゃらじゃら着飾って
話し掛けられるのを待ってる。
でもお姉さんは違う。
全ての桁が違う。
だから___綺麗なお姉さんには100万の価値がある。
ねぇ、買わせてよ。
純怜
私綺麗じゃないから。
…ね、経験、必要じゃん?
スッ…
男が純怜に手を伸ばす。
バシッ
純怜がその手をはらう。
純怜
それ、本当に必要?
自分が我慢すれば______
昔何度かそう思った事があった。
純怜。
後で来いよ
純怜
…?分かった。
でもすぐ後悔した。
純怜
ごめんお待たせ
…ん。
5万で、いいか?
純怜
…え?
純怜
どう言う事?
なぁ
お前俺の部下じゃん
大人しく受け取って、
俺の事満足させてよ。
なんでそんな事したがるんだろ。
誘われたのは何回目なんだろう。
もう疲れちゃった。
もういっその事どうでも______
純怜
…やめて。
純怜
絶対嫌
私らしく生きたい。
だから______
二度と思わないって決めたの。
絶対に囚われたくない。
???
___________。
???
_________?
だから忘れたの。
お母さんの事
竜胆
…純怜?
純怜
…!竜胆?
竜胆
やっぱり純怜だ!お疲れ!
純怜
わぁお疲れ様ー!
竜胆
おう!
竜胆
何見てんの?
純怜
んー、あり。
竜胆
あり?
純怜
うん!あり。
純怜
なんか"好き"だから。
竜胆
…そっか、
竜胆
…純怜。
純怜
…?どうしたの?