秋の七草探し(デート編)
お月見が終わってしばらくして、他の執事には秘密でアモンと付き合うことになった主は、以前、アモンと約束した秋の七草探しを屋敷の近くの山道にしにきていた。
アモン
主様。ありましたっすよ。ほら。
主
わぁ~綺麗。
そこには、キキョウが咲いており、どうやら群生しているようである。
アモン
ほんと綺麗っすね。でも、主様の方がもっと綺麗っすよ。
そう隣で呟き、キスをする。
主
(以前よりもアモン、積極的になったなぁ~。いや、以前も積極的だったけども。)
アモン
どうしたんすか?そんなジロジロ俺を見て。もっとしてほしいんすか?
主
そうじゃなくて。いや、嬉しいんだけど、でも、主様って。2人きりの時は名前で呼んで欲しいなって。あの日の夜みたいに/////
主は、自分で言って、あの日を思い出して照れてしまう。
アモン
〇〇さん。
主
うん/////
アモン
〇〇さんは、ほんと照れ屋っすね。まぁ、そこが可愛くてしょうがないんっすけどね。でも、他の執事の前でそんな顔したらダメっすからね。
主
嫉妬?
と笑う主に
アモン
そうっすよ。俺だって、嫉妬するんすからね。他の誰にも大切な〇〇さんを奪われたくないっすから。
主
大丈夫だよ。私、アモンしか見てないもん。もちろん、主と執事としてなら他の人も見るけど、恋人としては、アモン以外見てないよ?
そう微笑む主にアモンは照れた表情をして
アモン
それならいいっす。
と一言だけ返し、顔を背けた。
主
照れてるの?
アモン
照れてないっす/////
主
嘘だ~。
アモン
(この人は、どれだけ俺の心をかき乱すんすか////)
アモン
嘘じゃないっす。
と平静を装い、また秋の七草探しをはじめる。
そうして、夕暮れまで2人きりで散策をして、少し休憩をとる2人。
主
いっぱい見つけられたね。
アモン
そうっすね。屋敷の付近にあるのは知ってたっすけど、こんな増えてたなんて思わなかったっす。
主
アモンが提案してくれなかったら、そもそもみることできなかったから、教えてくれてありがとうね。すごく、楽しかったし、綺麗なものいっぱい見て、自然を感じられて、癒されたよ。
アモン
それは良かったっす。俺も〇〇さんとこうして、デートができて嬉しかったっすよ。
そして、しばらく無言になる2人
主
…………
アモン
…………
主
(この後って屋敷に戻るから、またいつも通りの態度じゃなきゃダメなんだよね。さみしいな。)
アモン
(この後は、屋敷に戻るっすから、いつも通り主様って呼ばなきゃっすよね。なんか、自分だけの〇〇さんなのに悔しいっすね。)
アモン
〇〇さん、そろそろ行くっすか。あんまり遅くなるとみんな心配するっすから。
主
そうだね…。
アモン
そんな悲しい顔しないでくださいっす。屋敷に戻っても、俺を担当執事にしてくれれば、すぐ会いに行きますっすから。
主
うん。
アモン
それでも足りないっすか?
主
だっていつも通り。執事と主でいなきゃならないんだよ?公開できない関係なんだもん。寂しいよ。
そういう主を抱きしめ頭を撫でるアモン。
アモン
例え、主様と執事に戻っても、気持ちまで主様と執事に戻るわけじゃないっす。
〇〇さんを好きな気持ちは変わらないっすから。〇〇さんのためなら、俺、ずっとそばにいるっすから。
〇〇さんを好きな気持ちは変わらないっすから。〇〇さんのためなら、俺、ずっとそばにいるっすから。
主
うん…。
ギュッとアモンの背に手を伸ばし抱きしめる主。
主
キスして。
アモン
わかったっす。でも、目を閉じてくださいっす。見つめられると恥ずかしいっすから。
主
うん。
そして、目を閉じる主に優しいキスをするアモン。
アモン
ちゅっ
主
ちゅっ
アモン
じゃぁ、戻りましょうっす。
主
うん。屋敷に着く前まで手を繋ぎたい。
アモン
いいっすよ。ギリギリまで繋いであげますっす。好きっすよ。〇〇さん。
主
私もアモン好き。
そういって、手を繋ぎ2人は屋敷へゆっくりと帰る。この時間が終わって欲しくないと思っているのは、どちらも同じなのだとこの手の温もりを返して感じ合う2人であった。






