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初兎

ついた、ここだよ

俺たちが足を運んだのは このマンションの最上階の一番端に ある部屋だった。

悠佑

へえーこれが
ほとけの部屋なんか

ないこ

うわぁー…ほんと高そう…

最上階、というところと、この扉の 厳重そうなところで、俺は萎縮した。 そして考えるのをやめた。

ないこ

よしそれじゃあ行こう…

初兎

なんでそんな
緊張しとんの?w

ないこ

う、うるさい…してない…

何故か緊張してい(ないけど)自分を 落ち着かせるために、深呼吸を何度か してからゆっくりと押した。

ピンポーン

ないこ

!……ほっ

よく聞くようなチャイム音に、 何故か安堵した。

初兎

いむくーん、来たよー

ボタンの上には音声が通じるもの (これを何と呼ぶのかは知らないが) に初兎は呼びかけをしていた。

ないこ

初兎は何回か
来たことあるの?

初兎

そりゃもちろんあるよ!

先ほどからの手慣れた様子と、 即答しているところを見ると、 かなりこちらへお邪魔してるのでは? と思った。

初兎

けど、毎日会ってたのに、
あっちからはぜーんぜん
連絡こんし

ないこ

…それで?それで?

これは珍しい初兎のアニキ以外への デレが見れそうだったから 俺は続きを話すよう催促した。

初兎

…そんで、月一回くらいしか
遊ばんようになってしもうて
アイツ、掃除あんませんくせに
俺を呼ぶ時だけ綺麗にするから
定期的に会ってやらないと
どんな汚部屋になるかわからんし
それに飯ちゃんと食ってない
みたいやったしさ…
もうちょっと、俺を頼っても、
ええかななんて思ったり……

思っていたより長めの愚痴(デレ)が 来て驚いたのと同時になんだか 二人が微笑ましく感じたられた。

ないこ

なんか、兄弟みたいだねえ

初兎

…なにニヤニヤしてんの
きもいんだけど!

おっとこれはいけない。 表情に出過ぎていたらしい。

初兎

それより、いむくん
遅くない?

ないこ

あ、確かに。

ないこ

もうそろそろ返事とか
来ても良いような気がする

ないこ

ねえ、兄……あれ?

アニキに質問しようと思ったら、 姿がどこにも見えない。

ないこ

まさか…!

初兎

…!

ガチャ

ほとけ

しょうちゃぁあぁん!!
これっ、ねえ!
どういうこと!?!?

悠佑

ほとけぇ〜ww

扉の開錠音とほぼ同時に、 聞き覚えのある変わらない声が 俺の耳に届いてきた。二つ。

ないこ

……

予想通り、アニキは扉をすり抜け、 先にほとけに会っていたらしい。 昔から、悪戯したがりなとこがあった だから慣れたとはいえ…… 少しほとけが気の毒である。

初兎

うわっ!急に飛びつくな!

ほとけ

ねえこれなんかのドッキリ?
ドッキリなの???

初兎

おちつ、

ほとけ

僕そういうのはお断り
してるんですけど!?!?

初兎

ほとけ!!
落ち着かんかい!!!

初兎の頭に響くほどの大声を 間近で受けたからか、ほとけの 矢継ぎ早に飛んでいた質問も収まり 黙った。

初兎

とりあえず、状況説明して

ほとけ

……うん…

うっすらと瞼に涙がのっている。 ほとけはゆっくりと事の経緯を 話し始めた。

事の始まり、数分前に遡るーーー

ほとけが言うにはーーー」

ほとけ

すーすー…

悠佑

お邪魔すんで〜

当時の状況は 「僕がソファに横たわった状態で 眠気に耐えれず二度寝しており、 アニキはそれを知らずにこっそり すり抜けて部屋に入ってた」 ということらしい

ほとけ

んん…、…すーすー

悠佑

おお〜ちょっと大人びたけど
あんま変わっとらんな

寝っ転がっているほとけの顔を 突き回してみたくなったけれど、 触れないことをアニキはその時、 思い出したそうだ

ほとけ

…ふへぇ……すーすー

悠佑

見事なアホ面やなw

悠佑

まあでも起こさんとな!

ほとけの寝ている頭にも めっちゃ響くって 自信があったらしく、 息を思いっきり吸って言葉を放つ

悠佑

おきんかぁあぁあああい!!

ほとけ

うわぁあぁああぁあ?!!

「叫んだ直後にほとけは目を覚ました そして間抜けな声をあげて飛び跳ねた」 …らしい、可哀想とも思うがこれは 寝ていたほとけが悪いと思う。

ほとけ

えっえっ、だれ?!

ほとけ

初兎ちゃんじゃない!
てかもう来てる時間じゃん!

ほとけ

掃除して疲れて
ちょっと寝ようと思ってた
だけなのに!

「目の前にいる人物が寝ぼけ眼だった せいか、誰かわからなかったらしい 初兎でないことはかろうじてわかった」 ということだったが

悠佑

ふ、あっはははははwww

悠佑

おまえっ、ほんっま
そういうとこ変わらんな!w

ほとけ

……え、?

ほとけ

ま、まさか……アニキ…?

「だんだんと覚醒してきて、目の前が はっきりと見え始めたときに、 爆笑している声と顔で、わかった」

悠佑

せやで〜みんなのアニキ
悠佑やで〜!

「その明るい態度にセットの声、 昔の記憶を掘り返さずとも、 彼は誰か、というのははっきりした」

ほとけ

悠佑

お?

「そして、こういう結論に至った」

ほとけ

おばけだぁあぁあぁぁぁ!!

ほとけ

うわぁぁあぁああ!!、

悠佑

ちょっ、ほとけ!?
おいまてえ!!

ほとけ

お、おっかけてくるぅぅう!

ほとけ

しょおちゃぁあぁん!!!

そして時間は現在に戻るーーーー

ないこ

……これは両方に
非があるな

初兎

俺もないちゃんと
同じ意見や

これはなんというか馬鹿とアホの 会話と言ったら伝わりやすいのか、

ほとけ

え、何で僕悪くなくない?

悠佑

俺やって起こしただけやで?

つまり自分が悪いことをしたという 自覚がない同士だとカオスになる ということである。

ほとけ

てか、このアニキのオバケは
どういうことなの?

ほとけ

結局ドッキリなの???
違うの???

ないこ

それの説明は後!

ないこ

先に中入れて!

なんでなんでと問いかけるほとけが 若干面倒になったのと、いい加減 座ってしまいたいのが合わさり 少し語気が強くなった。

ほとけ

う、うん!じゃあ
中入ってきて!

俺の圧に押されたのか、 一瞬慄き、俺が望んだ言葉を発した

ないこ

お邪魔します

初兎

おじゃっまー

悠佑

お邪魔しまぁーす

各々、ほとけの部屋の中へと 入って行った。

ないこ

あれ、それなりに
綺麗じゃん

俺が部屋に着いて発した第一声は それだった

ほとけ

失礼な!僕だって掃除するし!

自分でもかなり失礼だと思っていた なのでこの意見は妥当だと思ったが、 初兎はそうは思わなかったらしい

初兎

俺らが来るから、
しただけやろ?

ほとけ

ギクッ

初兎

……ちゃーんと週一で
掃除しろよ?

ほとけ

は、はい……

なんとなく聞いていた愚痴(デレ)の 中にそういったことが含まれていたのを思い出しまた微笑ましくなった

ないこ

仲良いねえ…

悠佑

ほんま、あの二人
兄弟みたいやんな

もはや誰目線なのかわからないが、 アニキの意見には賛同する。 昔から二人一緒の行動が多く、 だからこそ、謎なことがある。

ないこ

なんで一人暮らし
始めたんだろう…

悠佑

そこやんなあ
不思議なとこは

俺たちの意見は同じなようだ。 わざわざ引っ越す必要など、 あったのだろうか?

初兎

アニキ、そろそろ本題に移ろ

ほとけ

そうじゃん!一番の謎が
解決されてなかったじゃん!

ほとけ

なーんで僕だけ説教
されなきゃならなかったの…

はあーあと大きなため息をついて 大袈裟に落ち込んだフリをして、

初兎

お前が原因なんやから
しょーないやろ!

ほとけ

しょーなくなくなく
なくないもん!

怒られる、というのはもはや 昔からの定番の流れである。

ないこ

それは…どっちなの?

もはや痴話喧嘩にすら思えてきたので 突っ込む気力もなかったのだが、 口から勝手に出てきていた

初兎

…んん"!ほら速くアニキ!

ないこ

まあいっか、説明しよ?

悠佑

おう!せやな!

ほとけ

僕置いてけぼりー

何か声が聞こえた気がしたが、 気にしないものとした。

ないこ

っていうわけで、
俺たちはアニキの最後の
わがままに付き合ってるの

ほとけ

なるほどね……

今までの全てのことを話し、 ほとけは頷くようにゆっくりと まばたきをした。

悠佑

お願いやほとけ!
お前も手伝うてくれへんか!?

ほとけ

…いつでもどこにでも
行けるってわけじゃないよ

ほとけ

僕だって一応働いてるからね

アニキが懇願するが、ほとけは冷静に 判断して、断るようなそぶりを見せた

ないこ

そういえばほとけって
なんの仕事してんの?

ほとけ

あれ、初兎ちゃんに
言ってなかったっけ?

初兎

言っとらへんわ!

キレながらほとけの問いに答えた ほとけは肝心なとこを忘れるとこが 結構あったりする

ほとけ

あはは、ごめんごめん
僕はゲーム実況者だよ!

ほとけ

かなーりすごいんだからね!

ないこ

それはこの家見れば
よく分かるわ…

もはや呆れるレベルで 思い知らされている。 この部屋は俺では使えない

悠佑

ゲーム実況者かあ…
なんか懐かしいな

ないこ

懐かしい?
そんなゲーム実況者に
思い出あったっけ

頭の中から捻り出そうとするが、 なにも思い浮かばず、 疑問のまま残った。

悠佑

いや、ゲーム実況者自体に
思い出があるってわけや
なくなてな?

悠佑

ただ、昔みんなでやったら
大バズり狙えるんちゃう!?
って盛り上がっとったやん

ないこ

あー…そういやあったね

アニキに言われたことで、 何年も前の古い記憶を思い出した

初兎

いやー、若気の至りと
言うやつかな

ないこ

うん…あの頃は
ゲームスキルなかったし

初兎

歌はなんか微妙やったし

初兎も思い出したようで、 俺が話したことに苦笑気味に返した

悠佑

ま、確かに俺は
上手かったけど
お前らまあまあやったもんな!

ないこ

なんか、こう…純粋な人に
ストレートに言われると
くるものがあるね……

初兎

わかりみ……

その純粋さが取り柄でもあるのだが なんとなく過去の自分が いたたまれなくなった

ないこ

まあなんにせよ
あの時やってたら
黒歴史確定
だっただろうなw

初兎

もしやってたらと思うと
少し身震いするわw

ほとけ

……

ゲーム実況者の話しをしてから、 ほとけが黙ったままな気がした。 それが気に掛かった

初兎

いむくん?

ないこ

ほとけ?

初兎が先に気付いたのか、 ほとけの名前を呼び、俺も後に 続くように名前を呼んだ

ほとけ

そうかな

ほとけ

僕はそうは思わないよ

そう話す声音には普段のほとけからは 考えられないほどに、 強い意志が感じられて俺はなにも 言えなくなっていた

初兎

いやぁー、やって当時は
アレやで?生意気な子供…

初兎は負けじと言ったようだが、 火にオイルを注ぐようなものだ。

ほとけ

それでもいいじゃん!

すぐに、ほとけからの反論が出た。 「それでもいい」その言葉に、 どんな意味があるのか俺にはまだ 理解できなかった

ほとけ

成長記録って感じで、
みてくれる人だって
いるはずだし、それに!

ほとけ

それに、みんなで、
やった方が、
楽しいだろうし、

勢いが少し、沈んだように感じた "みんなで"はもう叶わないからだろう

ほとけ

ずっと、頭の中に残ってる

ほとけ

みんなで夢見たことが
ずっと、ずっと!

ほとけ

だから僕は、配信者に
なりたいと思った

ほとけ

だからずっと続けてきた!

職業にゲーム実況者を選んだ理由が そこまでのものだとは思わなかった ほとけはずっと必死だったのだ

ほとけ

初兎ちゃんが…

ほとけ

ないちゃんが…

ほとけ

…アニキが、それを、

ほとけ

否定しないでよ。

夢を現実にするために

ないこ

ほとけ…

初兎

いむくん…

先ほどの自分を恥じた。 ここまでの思いがある人の前で、 自分はどれだけ愚かな発言をしたのか

悠佑

ほとけ、悪かった

後悔と罪悪感が入り混じり交差する 頭の中でアニキの謝罪の声が聞こえた

悠佑

何事も否定から
入るのはあかん

悠佑

そうやったな…
俺が言ってた言葉を、
お前は覚えてたんやな

ほとけ

……、そんなんじゃ、

言い淀んだのは、多分、 それも理由としてあったから、 なのだろうと俺は思った

悠佑

ほとけは、勇敢なええ奴やな
やっぱり。

ほとけ

アニキは柔らかく笑い、 ほとけの方を向いて頭を下げた

悠佑

一度は夢見たものを、
簡単に手放すなんて、

悠佑

クソだせえことした、

悠佑

勇気がなかった、

悠佑

俺らが悪かった。

悠佑

すまん。

頭を下げて謝っているアニキが、 俺の目の前にいた。 俺もいてもたってもいられず 立ち上がり頭を下げた

ないこ

俺も!おれも…ごめん

ないこ

本当に、軽率な発言だった

ないこ

なんの考えもなしに、
適当な事を言ってしまった

ないこ

本当に…、ごめん。

また軽率な発言になってないかが 少し気がかりであったが、 これは俺の本心だ。

初兎

…、ごめんなさい

初兎もつられるように謝った。 多分、俺と同じ気持ちなのだ。

初兎

ほとけがそこまで、
ちゃんと記憶を、思い出を
大切にしとるなんて、

初兎

知りも、思いもせんかった

初兎

だから、ごめん

静かに話す初兎は、なんだか、 言いたい事が言葉にできていない そんなようなもどかしさがあった

初兎

…昔の夢を現実に変えられる
ほとけは凄い奴やよ

初兎

自分が恥ずかしくなったわ

悔しさを滲ませる初兎の表情は、 数少ないが反省してる時に見せる表情 と同じだった。

初兎

…ごめんなさい

最後に、小さな声で謝っている初兎は 多分この場にいる誰よりも、 罪悪感を感じているのだと思った

ほとけ

…いいよ、みんなが
わかってくれたなら!

ほとけ

こんな空気で
話すのは嫌だし…

吐き出すように放った言葉には 少しの怒りと許す気持ちが混ざって いるように聞こえた

悠佑

それじゃ仲直りやな!

ないこ

…久しぶりに聞いたわ
そんなセリフ

初兎

ほんまやな

アニキのおかげで少し、 空気の密度が下がった気がした

ほとけ

仲直り…いつか、
"みんな"でできたらいいな

ほとけがつぶやいた言葉は きっと、この場にいる誰もが 思っていることだろう。 だから、何も言わなかった。

ほとけ

僕は配信があるから、
参加しにくいってだけだよ

ほとけ

せっかく夢に届きそうなのに
今止めたら、って考えてさ

ほとけ

それが凄い嫌ってだけ

ないこ

夢?

昔、配信者になりたいねなんて 話していたのは覚えているが、 明確な目標は忘れてしまった。

ほとけ

うん!登録者数300万人!

ピースをしながら笑顔でいいのける ほとけはなんだか輝いて見えた

ないこ

さんびゃくまんにん…

気になるのは数字だけだった。

初兎

今何人なん?

ほとけ

えっとねー、150万くらい?

ほとけ

本当ありがたいね〜

目標の人数にはまだ半分と足りないが 充分に凄い配信者だということが わかった(この家見た時から、察してはいたけれど。)

ないこ

すっご…もしかして
界隈だったら超有名人?

ほとけ

もちのろん!
僕、イベントとかにも
参加してるしね!

ないこ

おおぉ……

今凄い人と対峙してるんだと 気づいたがどうにも緊張感という ものがなく、それが良いことなのか 悪いことなのかわからなかった

初兎

いむくん忙しいんか……

ほとけ

うん…でも休もうと思えば
休めるよ?

ほとけ

ただ嫌なだけで…

初兎

俺もまあ店ほったらかし
はしたくないからなあ…

まさか仕事が休みにくいところも 同じだったとは思いよらなかった

ほとけ

そういえばないちゃんは
何の仕事してるの?

くると何となく思っていたが、 もうこないんじゃないかなと思って 期待していた、質問がきてしまった。

ないこ

ただのサラリーマン。

ないこ

有給ぜーんぶ使ってるから
1ヶ月は休めた
サラリーマンだよ

初兎やほとけと違い、俺の仕事は 夢も何もなしに決めた仕事だった。 劣等感すら感じる。

ほとけ

ほぇー…凄いね

ないこ

え?

思わぬ返答に、固ざるおえなかった

ほとけ

僕、普通の…そういうさ
会社とかで働くのって、
無理だと思ったから

ほとけ

ないちゃんは、凄いなって

ないこ

い、いやぁ…そんな…

一瞬、照れ臭くなって何を言おうか 思い浮かばなかった。

ないこ

そんな…

ほとけ

だがほとけの顔を見て思ってしまった

ないこ

凄いのは、夢を、
現実にできる…

ないこ

ほとけたちの方だよ

彼らのようになれたら、 俺も少しは進んでいただろうか。

ほとけ

ないちゃん…

ほとけ

……ありがとう

何か言おうとしてやめた、 そんな間があった。

悠佑

さて、結果のところや!

悠佑

ほとけはいけるんか
いけやんのか!

パンと手をたたき、リセットした。 そして初めの質問へと戻った。

ほとけ

ぼく……僕は…

ほとけ

……

迷うように、目を泳がせて、 それから、目を瞑った。 黙ったままのほとけを、俺はただ 見つめるだけだった。

ほとけ

ぼくは……僕は!

ほとけ

…いける、いくよ!

スッとほとけが立ち上がり、 決意を固めた事を示すように 目を固く握りしめていた

悠佑

ほとけ…ありがとな!!

初兎

いむくん…!

二人は感極まったようであった。 俺は少し不安に思った

ないこ

いいの、配信は…

ほとけ

大丈夫!そんな毎日
飛び回るわけでもないでしょ?

ほとけ

それに、どこか行ったと
しても配信ならできるから!

ほとけが俺を安心させるための言葉を 話している事が嬉しくて、 少し、もどかしかった。

ないこ

そうなんだ…良かった、

ないこ

ほとけがそう言ってくれて
安心したよ、ほんと!

ないこ

一緒に探そう!

ほとけ

うん!

少しだけ感じていた年月が作った 精神的な壁が壊れていく。 全員と、そうなれたら、どれだけ 良いのだろうかと思った

悠佑

ほとけ!

ほとけ

アニキ?

アニキは浮いて、ほとけの方へと 行き、顔を近づけて名前を呼んだ

悠佑

また昔みたいに
みんなで集まって、
仲直りしたらさ!

悠佑

動画、撮れたらええな!

多分、笑ってるんだろう。 俺には背中しか見えないけれど。

ほとけ

…!うん!頑張るよアニキ!

悠佑

おう!
これからもよろしくな!

ないこ

少しだけ、あの輝かしい、 太陽にも負けない笑顔を独り占めした ほとけが羨ましく感じた。

初兎

さて、次は誰にする?

ないこ

なんか、捕らえようと
してるみたいな言い方だな…

標的みたいな言い方に違和感を覚え 思わず声に出して突っ込んだ

悠佑

どーしよーなぁー

ほとけ

いふくんなら分かるけど…

後ろめたそうにほとけが言った。 何か良くない事情があるのではと そう考えた。

初兎

え、マジで!?

悠佑

おお!どこにおるん!?

二人の反応は素直なもので、 アニキに至ってはどこにいるか、 という具体的な情報の提示を求めた

ほとけ

…初兎ちゃんとないちゃんは
テレビで見た事ない?

ほとけ

この人。

そう言って、スマホで 画像を見せてきた。 いふだと思ったが何故写真が流通 しているのだろうか。

ほとけ

今大人気のソロアイドル

ほとけ

if。

ソロアイドルの「if」 

ないこ

ってまさか……

ほとけ

そういふくんは、
今アイドルなの

悠佑

ぇえええぇえええ!!?

初兎

見覚えあるなとは
思ってたけどまさか…
ええ…!?

その事実に、驚きを隠さなかった ほとけが言い淀んでいた 理由が分かった 不可能に等しいのだ。

ないこ

はぁ……

ないこ

ね、諦めてもいい?

悠佑

あかん俺はやるで!!!

ないこ

わー…すっごい元気ー…

呆れ半分でアニキのやる気具合を 見つめた。一度決めたら最後までやる たちなのだ、アニキは。

ほとけ

ま、やるっきゃないよね?

初兎

せやな、諦めても、
諦めやんでも似たような
もんやしな!

ないこ

……よし、分かった!
どうにかしてやって
やろうじゃん!

アニキ、初兎、ほとけの勢いに 俺が折れて吹っ切れる体制になった こうなったら最後までとことんだ!

悠佑

さあ、いふのとこへ行こう!

ほとけ

よし!やるぞー!!

初兎

おおー!

ないこ

おー!

はたしてこの先俺は社会的に 生きていられるのだろうか。

ないこ

…心配だ

この作品はいかがでしたか?

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コメント

7

ユーザー

神ですありがとうこざいます 続き楽しみにしてます!

ユーザー
ユーザー

えぇ?!イムくんゲーム実況者なの?!って思ったらifくんアイドルかよ...驚かされてばっかっすわ

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