雪見
ぶち殺してやるからなこのクソガキ!!
焔
かかってこいよ!
ピキッ
ドスンッ (氷の塊が落ちてきた)
焔
はははっ!めちゃくちゃ攻撃的になったじゃねぇか!
雪見
絶対に殺す!!!
焔
あーあ、もうそれしか言えなくなったかよ
焔
(コイツの能力は未だに分からないまま…でも、属性は氷。確定だな)
雪見
“吹雪け!凍らせろ!貫け!”
パキキ… (鋭い氷の槍が大量に生成された)
ビュンッッ
焔
おっと…!
パキッ
琳寧
槍が刺さったところが凍った…!
焔
(なるほど。こりゃ厄介だな)
雪見
ちょこまか逃げるなぁぁ!!!!!
焔
ははっ、我儘な女は真っ向勝負をお望みですか!!
焔
いいぜ。付き合ってやるよ!
ガキンッ
バキッ
ガキンッッッッ
焔
ははっ!お前、強いじゃねぇか!!
雪見
っ…!!
焔
でも、もう飽きた。
終わりにするか。
兵士
雪見様!!!捕えました!!!
焔
あ”?
チラッ
焔
…!!!!
ルーク
っ…ごめんなさい…焔さん…
焔
ルーク…お前、なんで…!
兵士
ほらお前、コイツが弱点なんだろ?
ボコッ
ルーク
う”っ…
焔
……
雪見
よくやったわ、アンタ達!!
雪見
(私の能力は『指定したモノを見つける』。私は焔の弱点がこのルークって子なのと、ルークの居場所を見つけた)
雪見
(話に聞いた限りでは、仲間を仲間と思わない、冷酷な奴だって聞いてたから、効果があるのか不安だったけれど、兵士に私が見つけた場所に行かせて、連れてくるように命じた)
雪見
(それがまさか、効果抜群…そしてこんなに大きな隙ができた)
雪見
(ここで仕留めれば…!!!)
ダッ
雪見
(勝てる…!!!)
焔
…
チッ
ボワッッッッ
琳寧
!!!
琳寧
黒い炎…これ何度くらいなの?
そうですね… 多分、太陽の黒点と同じなので、ざっと5500℃くらいだと思います。
琳寧
ごせ…!?…あ、洞窟の壁が溶けてきてる…
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
兵士
嫌だ!!消えたくない!!!
焔
喚くな。さっさと消えろ
焔
俺のルークに手ェ出した自分を恨め。
ジュッ
ルーク
焔…さん…
焔
すまん。俺の注意不足だ。もっと早くに気づけばよかった。
ルーク
焔さん…なんか、変ですね…
焔
変…?あぁ、確かにそうかもな
焔
俺もこんな気持ちは初めてだ。お前が傷付けられて、なんか…言葉では表せねぇ気持ちになった
ルーク
…ふふっ
焔
あ?なにか面白いこと言ったか?
ルーク
いや、そんな焔さん、初めて見るな〜と思って
焔
…うっせ
メタスターシス
焔
!!
琳寧
ルークが消えた!
⁇?
はーい、動かないでね〜ん
メイプル
動いちゃうと、このルークって子、死んじゃうよ〜ん
焔
…また新しい敵かよ
メイプル
あれれ〜、ボクの言ってる事分かんなかったかな?
メイプル
ほら見て〜、この子の命はボクが握ってるんだよ〜ん?
焔
っ…!
ルーク
焔さん!僕のことは気にせず、コイツのことをー
チャキッ
メイプル
ほらほら〜、人質は静かにしないと〜
じゃねぇと焔を殺すぞ
ルーク
…!
メイプル
どちらかがボクの気に入らない行動をしたら、すぐにもう片方を傷付ける。いいね〜?
焔
お前の望みはなんだ?
メイプル
ん〜?望み〜?
焔
俺らを砕くのが目的なら、もう砕けただろ。なぜそうしない?
メイプル
ん〜、ボクは、君らに着いてきて欲しいんだ〜
メイプル
だから焔クン、両手を後ろで組んで〜
メイプル
抵抗しちゃうの〜?
焔
…わぁったよ
メイプル
ありがと〜ん
メイプル
それじゃ、手錠だけかけさせて貰うね〜ん
ガシャンッ
メイプル
よぉし、王城に出発〜!
メイプル
よっこいしょ〜
ドサッ
焔
いって…
メイプル
あらら、ごめんねぇ〜ん
メイプル
ま、ボクが呼びにくるまで、そこで大人しく待っててよ
焔
…
焔
ルーク、大丈夫か?
ルーク
僕は大丈夫です…でも…
ルーク
僕のせいでこんな事になってしまって、ごめんなさい
焔
俺は気にしてない。謝るな
焔
それより、これからどうするかだよな〜
ルーク
はい…あ。
焔
ん?
⁇?
最強であり、最恐である鉱石がいると聞いて、どんな奴かと思ってみたら…
⁇?
なんだ。そんな無能息子に情をかけるくらいの心はあるんだな
焔
お前が…!