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朝
カーテンの隙間から差す光が、やけに白く見えた
いつも通りの部屋 いつも通りの制服 いつも通りの学校へ行く準備
―なのに、胸の奥だけがずっとざわついてる
靴を履く手が止まる
理由はわからない
でも、何か“大事なもの”を置いてきたような 感覚だけが残っている
学校に着いてもそのざわつきは消えなかった
友達が話しかけてくる
笑い返すこともできる
でも、どこか響かない
音が薄い 景色が、少しだけぼやけている
なぎ
ノートを開くと、無意識に書いてしまった線
交差した、見たことのある形
卍―
ぞわり、と鳥肌がたつ
意味なんて知らないはずなのに 見た瞬間、胸が締めつけられた
その夜
夢に落ちた瞬間、空気が変わった
温度がはっきりしてる
風の匂いも、遠くのバイクの音も、 現実みたいに鮮やか。
そして
振り返った先に、 金髪の少年が立っていた
月明かりに照らされた横顔 黒い瞳 どこか疲れてるのに、必死で笑おうとしている
見たことのないはずの顔。 なのに――どうしようもなく懐かしい
少年が近づく 指先が触れそうな距離
心臓が飛び跳ねた
その声を聞いた瞬間、 知らないはずの名前が、胸の奥で鳴った気がした
マイキー。
マイキー
夢が揺れる 世界が歪む
これは夢? それとも――
少年の声だけが、やけに鮮明だった
マイキー
涙が出そうになる理由も、わからないまま 目を開けると、朝だった
いつも通りの光 いつも通りの部屋
でも心臓だけは、まだ夢の中に置いてきたままだった
新ストーリー 【夢と現実の境界線】
どうも!em.です!
新ストーリーです!!👏🏻
この前書き進めてたやつは 気に入らなくて消してしまいました👉🏻👈🏻 楽しみにしてくれてた方々 本当にすみません🙇🏻♀️ このスートリーで楽しんでもらったらな!と思います!