勝つために勝つことをやめた
勝つために勝つことをやめた。
何故なら運命に逆らえない自分、
運命に抗う自分、全てが自分の
想像でこと尽きていた。
頑張るのは他の誰の為でもない。
ただ只、自分自身の為だった。
目には映らないはずの未来が先に
感じ取れていた。
愚かかも知れないが、自分の、未来に怯えていた。
全ての人が自分の運命に巻き込まれる、そして自分も全ての人の運命に
巻き込まれる。
人と争うことで全てを失うことより
、きっと辛く悲しいことがあると知っていた気がする。
奪い合い、無知で人を傷つけてしまうことを自分が廃人になることが確かに勝つことにこだわった結果だった気がしたんだ。
誰よりも夢中になって、楽しめることが何より幸せだった筈。
身体の不自由に勝つために今、闘っている。
きっと勝つために勝つことをやめた?しかし、自分自身の為に闘うことなら自分自身との闘いだ。
きっと負けても最後は心から勝てた気がする筈。
自分自身を自分が信じ続ける為にこれからも自分が自分自身を愛せる為に自分が挫けることは自分が許せないことだろう。
世界のどんなものより、強くありつつ自分自身の弱さでさえ愛しく思えるまで勝つために勝つことを愛す為に負ける弱さを愛す為に。
