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ベアトリーチェ
私は見慣れた場所で目が覚めた。
ベアトリーチェ
ベアトリーチェ
私は自分の足元をみて驚いた。
ベアトリーチェ
それは、先程までの出来事が現実だと突きつける。
ロメオ
ベアトリーチェ
ロメオ
ベアトリーチェ
ロメオ
ベアトリーチェ
ロメオ
ベアトリーチェ
ロメオ
私は背中だけ見えるように服を脱ぎ、服の裾をめぐって足を出した。
相変わらず背中には無数の鞭の後と生傷。
ロメオは慣れた手つきで薬を塗っていく。
ロメオ
普段表情を変えないロメオの眉が少しピクッと動いた気がした。
ベアトリーチェ
ロメオ
ベアトリーチェ
なんて言えばいいのだろう。
ベアトリーチェ
ロメオ
ロメオはまた無言で薬を塗ってくれる。
ロメオ
ベアトリーチェ
そして私は、まだ混乱しながら広間へ向かった。
ベアトリーチェ
食事に来たら広間に誰も居ない。
ベアトリーチェ
ルーク
突然後ろから声をかけられ私は咄嗟に振り返る。
ベアトリーチェ
ルーク
ルークが生きてる……。
貴方さえ幸せになってくれたら、 私はもう何もいらないわ。
あんな未来なら、
私が力ずくで変えてやる。
母ヒストリア
ベアトリーチェ
未来を変えると決意したばかりなのに、 今でも母の声に怯えて……。
弱くて哀れなベアトリーチェ。
父アルムス
母も父も、毎晩私を虐待するが、ルークの前では何事もなかったように振舞っている。
ベアトリーチェ
父アルムス
母ヒストリア
ベアトリーチェ
たしかこの時、ルークが剣術と勉学をさらに学ぶために、三年間王都の寮で生活を始める時期。
私は存在を隠す為に学校に行かせて貰えなかった。
ベアトリーチェ
食事が終わり私は部屋に戻った。
ベアトリーチェ
ベアトリーチェ
ロメオ
ベアトリーチェ
ロメオ
ベアトリーチェ
私は用意された服を着て広間に足を運んだ。
母ヒストリア
私は母の向かいに座る人物に視線を移す。
ベアトリーチェ
シュガ
シュガ
ベアトリーチェ
彼は私に魔法を教えてくれた、 王都の宮廷魔術師。
王都では今魔法の発展が凄く、戦にも魔術師を編成するなど魔術師の活躍が著しいと昔シュガが言っていた。
その中でも、やはり魔法を使える者が少なく、今回は王都から遠く離れたこの村に人材探しの為に訪れている。
シュガは私が魔法を使える事を知って、役職を偽って会いに来てくれたのだ。
この村では魔術師と言えば絶対に受け入れて貰えないから。
ベアトリーチェ
母ヒストリア
母の言う"協力者"とは、"実験台"の事だ。
ベアトリーチェ
シュガ
母ヒストリア
シュガ
相変わらず硬い人。
いつも冷たい表情をしていて、私の痛みなんか気づいてくれなさそうな鈍臭い人。
ベアトリーチェ
「いつか俺が王都に連れて行ってやる」
あの言葉だけは、私がまだ少し生きたいと思ったきっかけだった。
母ヒストリア
母ヒストリア
いつにも増して上機嫌な母。
ベアトリーチェ
私が薬の実験でどうにかなるか、シュガとどうにかなるかを狙ってるのね。
公爵の出の彼と私が結婚出来れば、私もこの家から居なくなるし、我が家ももっと強化される。
ベアトリーチェ
その後母は私の部屋と、シュガの部屋を案内した。
場所は三階にある部屋。
人が使ってなかったとは思えないほどに整っていて、ほんのり香りもいい。
そして、私が1度も使ったことない綺麗な部屋を私の部屋だと案内した。
シュガ
シュガ
シュガ
母ヒストリア
そういって母は、私とシュガを残し部屋を出た。
シュガ
ベアトリーチェ
シュガ
シュガ
ベアトリーチェ
私が彼にあった時、完全に母に見捨てられたと思って暫くずっとショックを受けていたわね。
でも、 本当は私を助けに来てくれてた。
ベアトリーチェ
シュガ
ベアトリーチェ