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....見苦しい所を見られてしまった。

それにしても優しかったな。

....申し訳ない

トントン

....!

トントン

まじで気にすんなよ?(頭に手を置く)

トントン

お前さっきから謝りっぱなしやんけ、!

碧葉

....!

碧葉

はい、

トントン

....それにしてもなんや騒がしないか?

....?

碧葉

....確かに。不自然ですね。

トントン

なんかあったんか?夜やで?今。

トントン

ちょっと急ご。

碧葉

了解です。

シュンッ

....今思ったけど、ここの国の幹部は全員魔力が使いこなせるのか。

トントン

なんやうるさいで〜??

コネシマ

トンッ....!

コネシマ

お前らどこおってん!

トントン

えっ、何?休憩中やったけど....

ロボロ

2人とも部屋行っても居らへんし、オフィスにも居らへんし。

トントン

ちょぉ待て待てお前!

トントン

まず件名を教えろ件名を。

ロボロ

....っ

ショッピ

....シャオさんが....

ロボロ

ええよ。ショッピ。俺が言う。

トントン

なんやねん!はよ言えや。

ロボロ

....シャオロンが左目やられた。

トントン

!!

碧葉

トントン

何があったんや?

ロボロ

....軍回収中に、3人組の奴らに襲われたらしい。

ロボロ

シャオロンが軍自体を逃がしたから軍自体は無事やねんけど。

ロボロ

....帰りが遅くなったんは隠れながら帰ってきたかららしい。

トントン

目?左目?

ロボロ

せや。左目。

碧葉

....

....3人組で目を狙う

トントン

....なんか分かったんか?

碧葉

....その3人組、知っているかも知れません。

トントン

!!

コネシマ

ほんまか?碧葉。

碧葉

....傷口は拝見させて頂けますか?

ロボロ

....いや、まぁええけど....。

トントン

ロボロ。シャオロンどこ?

碧葉

....左目も治せるかも知れません。

ロボロ

....!

ロボロ

....分かった。手出して?

碧葉

(手を出す)

シャオロン視点

シャオロン

ん、どや?エミさん。

エーミール

他の傷は魔術で完治出来るんですけど....

エーミール

左目の傷を回復しても、視力は取り戻せない様です....。

....そうか。

まじかぁ.......

エーミール

こればっかりは私の力不足です....

エーミール

本っ当に申し訳ない!(頭を下げる)

ちょ待てや。なんでエーミールが謝んねん???

シャオロン

いやっ、な?エミさんが悪いんやないで?大丈夫やから顔上げ?

エーミール

シャオロンさん....でも....

シャオロン

戦いとかには行かれへんけど、裏方で仕事終わったしてればええし。

シャオロン

それに俺は....!

シャオロン

....俺は.........

.......嫌やなぁ....。

俺も皆と前線まだ出てたかった

シュンッ

エーミール

....あ、ロボロさん、!

シャオロン

あ?どしたロボロ。

ロボロ

....どや?左目は。

シャオロン

....あかんっぽい。使い物にならへんわ。

ロボロ

....そうか。

シャオロン

その碧葉は何か用か?

碧葉

....傷口を見せて貰えますか?

シャオロン

....ん?別にかまへんけど。

碧葉

....失礼します。

碧葉

(シャオロンの頬に手を置き、接近する)

ん!?

ちょ待って待って待って....

碧葉に悪意は無く、ただ傷を見るために近づいただけだった。

碧葉

....痛いですか?

シャオロン

んっ!?いや?全然?

碧葉

....この傷跡.......ナイフか何かでしょうか。

碧葉

私が今心当たりに思って居るのは3人組のそれぞれフードを深く被っている者達なのですが

シャオロン

!!

碧葉

3人それぞれ別々の色のフードでしたか?

シャオロン

あぁ、!確か....

碧葉

青、紫、緑。

碧葉

その3色ですか?

こいつ、俺がやられた奴らの事知ってんのか?

シャオロン

(頷く)

碧葉

....やられたのは青の刀使いですね?

碧葉

紫は銃。緑は斧。

シャオロン

....全部当たっとる。

シャオロン

....お前

碧葉

勘違いは辞めてください。
私の元部下なので分かっただけです。

トントン

せやぞ〜。

ロボロ

うッお....トントン!

ロボロ

俺お前連れてきた記憶無いねんけど。あれ?俺の記憶がおかしいんかこれ。

トントン

ロボロに置いてかれたからコネシマに場所教えてもらっただけや。

トントン

てか人聞きならんぞ。
シャオロン。

シャオロン

うっ.......でもさぁ....

トントン

分かった分かった。それ以上言うならグルさんに言え。

シャオロン

いやええわ。
そこまででは無い。

碧葉

....まだ他の傷含めて痛みますか?

エーミール

....まだ完治と言うよりは治りが早くなっただけなので痛みは多少..........。

シャオロン

....まだちょっと痛い。

碧葉

もう一度傷を拝見しても?

シャオロン

ええで。

....他になんか分かる情報でも....

....ん....?.......

なん....か....眠.......

再び碧葉視点

碧葉

....(再びシャオロンの傷を見る)

シャオロン

.......?.......

シャオロン

....なんか....眠.......

シャオロン

(碧葉にもたれる)

ロボロ

!!

碧葉

....今日はこのまま....

ロボロ

ちょっ....、!お前!何してんねん!

碧葉

....エーミールさんの治癒魔術の系統は傷自体の促進なんです。

エーミール

....そうですが....。

碧葉

それは傷を治すのとは少し違う種類でして、

碧葉

傷の自然治癒を促進するために傷自体の進行速度を2倍にしたとすると、

ロボロ

....つまりどゆことや。

碧葉

....簡単にしましょうか。

碧葉

例えば完治に10日かかる傷を5日で治すとします。

碧葉

そうするとその5日の内の1日1日が2日分の痛みを伴う反面

碧葉

1日1日で傷の自然治癒の速度が2倍となるんです。

碧葉

....今回のシャオロンさんの傷は本当であれば治すのに1ヶ月は優に超える。

碧葉

そのような傷をエーミールさんの魔術で治しているのですからこの後想像を絶する痛みを伴うはずです。

碧葉

....そうなる前に休んで頂きたかったのですよ。

ロボロ

....大体分かった。

ロボロ

じゃあ特になんもしてへんのやな?

エーミール

はえぇ....そうやったんですか。

エーミール

知りませんでしたわ。

碧葉

....知られている多くはエーミールさんの使っている物ですし

碧葉

そもそも傷を一瞬で治す療法なんて存在しないですから。

碧葉

あまりお気になさらず。
その療法でも大丈夫だと思いますよ。

トントン

てかエーミールは理解出来たんか。

エーミール

いや、まぁ何となくは?

トントン

やっぱかしけぇな?

碧葉

....鎮痛魔術はご存知ですか?

エーミール

....鎮痛?知らないっすね。

碧葉

その名の通り鎮痛剤のような役割をする魔術なのですが。

碧葉

エーミールさんの療法なら相性がいいと思いますよ。

エーミール

....そうですか?

碧葉

(頷く)

エーミール

少し調べて見ます。

シャオロン

....ん....

ロボロ

ロボロ

(口の前に人差し指を置く)

ロボロ

....皆一旦外出よか。シャオロン起きてまうわ。

トントン

あー、せやな。

エーミール視点

コネシマ

おっ、

コネシマ

碧葉〜!

碧葉

....!

トントン

あ、シッマ。

トントン

碧葉さっきシャオロンやった犯人特定してんで?

碧葉

コネシマさ....!

トントン

な?エーミール。

エーミール

え?

....え?ちょっと待っていきなりすぎて反応出来ませんでしたわ。

エーミール

あ、はい。

コネシマ

おぉ!お前やるやんけ!!

碧葉

ありがとうございます。

コネシマ

....んで、トントン、ロボロ。
シャオロンの傷どやった?

トントン

.......

ロボロ

あっちで話そか。

トントン

せやな。

トントン

(3人で少し離れる)

碧葉

....あの、エーミール....さん。

エーミール

あ、はい、!

エーミール

どうかされましたか?

碧葉

....実は

碧葉

シャオロンさんの左目を回復する方法を知ってるんです。((コソッ

え?

エーミール

え?

なんかさらっと凄いこと言わなかった?碧葉さん。

エーミール

それは....どういう....

エーミール

私は何をすればいいんですか?

碧葉

....

碧葉

....出来る限り集中したいので、シャオロンさんと2人きりで居たいのです。

碧葉

....エーミールさんも居たいと言われるのであれば私の後ろに居てください。

碧葉

それと眼帯を用意して頂いても良いですか?

....それだけ?

エーミール

それだけでええんですか?

碧葉

大丈夫です。

エーミール

もっと鶏とか犬の首とか....

碧葉

贄は必要ありませんよ。

碧葉

....(指で空中をなぞる)

すると碧葉が動かした指の跡に、うっすらと数字が浮かび上がってきた。

碧葉

....この時刻にお願いします。

....午前3時

エーミール

随分とお早いですね。

碧葉

....誰にもバレずに行いたくて。

エーミール

....確実に治りますか?

碧葉

必ず治ります。

碧葉

....保証しましょう。

....まぁそこまで言うなら。

エーミール

....分かりました。

エーミール

ですが私も同伴します。

碧葉

....分かりました。

エーミール

それではまたその時刻に。

エーミール

お休みなさい。

碧葉

お休みなさい。

....疑ってるとかでは無いんですけれど。万一の場合を考えて同伴しておいた方が良いかなと。

コネシマ

....どや〜?エーミール。

コネシマ

仲良うなったか?

エーミール

え?

コネシマ

碧葉と話しとったやん。

エーミール

あぁ、まぁ?

コネシマ

そーかそーか。まぁまた明日な?エミさん!

エーミール

はい、!お休みなさい。

....もう夜遅い事だし、俺も寝るとするかな。

午前3時前後

碧葉視点

碧葉

....エーミールさん。

エーミール

居ますよ。

良かった。同伴するのであればどういう事をするかぐらいは説明しておかなければ。

碧葉

....私が今からするのは移行魔術です。

エーミール

ん?

碧葉

シャオロンさんの傷を私の左目に移行します。

エーミール

えっ....ですが、その場合碧葉さんの目が....!

....心配しているのか。

碧葉

....問題ありません。

エーミール

ですが片目の損失は戦いの上で大きな....

碧葉

エーミールさん。

忘れているだけか

私が喰種だということを。

エーミール

....?はい....。

碧葉

....私は喰種です。
お忘れですか?

....自分でもあまり言いたくはない。

エーミール

碧葉

.......

碧葉

....時間が経てば魔術要らずで完治しますよ。

エーミール

.............。

碧葉

....少し離れていて下さい。

直ぐに終わらせよう。

喰種の少女とwrwrd

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