主
主
主
主
主
5人
李依
慈恵
奈々
瑠羽
爽斗
瑠羽
李依
李依
爽斗
『それに比べて俺は全部、何もかもが弱い』 出かけた言葉を飲み込んだ きっとここにいる誰もがそう思っているだろうから
爽斗
奈々
爽斗
慈恵
ガチャ
俺は自分の部屋ではなく 頃の部屋に入った
爽斗
扉を開けた瞬間 懐かしい匂いが鼻をなでた
爽斗
部屋中が頃の匂いで包まれて 部屋の何処かに頃がいる気がして 縋るように泣き叫んだ
爽斗
俺は泣き止んで部屋を見渡す 机の上や棚の上は 誰も掃除していないのか 埃が溜まっていた
爽斗
部屋の埃っぽさを除くために窓を開けようとした でも何故か手が動かない きっと心が開けたくないと拒絶してるんだ ここを開けたら埃と共に頃の匂いも 風に流れて消えてしまう、 頃自体も消えてしまう気がして開けられなかった
爽斗
爽斗
爽斗
爽斗
爽斗
ベッドの枕の下には2枚封筒があった 1枚目は『みんなへ』 2枚目は...
爽斗
6枚、みんなの分ある訳でもなく、 1枚だけでもなく 2枚目には絶対に
『爽斗くんへ』
そう書いてあった
爽斗
何を根拠にそう思ったのかは知らないが 何故か手が勝手に動いた、 心が叫んだ 『今これを読まないと後悔する』
爽斗くんへ この手紙見つけてくれたんだね 最初に見つけたのは爽斗くん...かな? 爽斗くんだと信じて手紙を 爽斗くんにだけもう1枚書いたよ 破らずに最後まで見て欲しいな... まぁ爽斗くんはそんな事する人じゃないかw 爽斗くん 爽斗くんは僕がいない時 貴方は気に病んでますか? それとも強がって『気にしてない』 なんて言って心の端でずっと僕を気にしてますか? ずっと気難しい顔をしてますか? 僕は笑顔の貴方がとっても大好きです いつも大人っぽい貴方が笑うと 好青年に見えて、それがたまらなく好きです 貴方のちょっとした気遣いも、 一生懸命に何かをする貴方の顔も全部全部大好きです 僕が貴方の隣にいると何だか キラキラ光る宝石の横にいる気がしたんです いつも貴方が眩しくて仕方なかった 貴方の行動一つ一つが僕の心を奪ったんです 僕の心を射抜いたんです 爽斗くん、僕は貴方を永遠に
『愛してます』
爽斗
本当は手紙で伝えるんじゃなくて 直接目を見て伝えたかった でももし僕がもうこの世にいなかったなら 僕のことを
『忘れてください』
爽斗
僕のことをズルズル引きずっててほしくない 僕なんかで爽斗くんの未来を暗くしたくない だから僕からの最後の、一生のお願いです 僕のことをきれいさっぱり忘れちゃってください 僕は貴方が、爽斗くんが幸せでいたらそれで満足なんです
爽斗
手紙は頃の涙らしきもので 滲んで掠れて、しわくちゃになっていた
手紙書こうとしたら ラブレター見ないになっちゃった あと僕に敬語は合わないねw 爽斗くんこれからもずっとずっと 『生きて生きてそしてタヒね』 もちろんタヒぬのは後悔も未練もぜ〜んぶなくなって 一生を全うしてからねw絶対だよ
爽斗
爽斗
爽斗
爽斗
爽斗
爽斗
爽斗
爽斗
爽斗
李依
爽斗
李依
絶対なんかあったな
李依
李依
爽斗
李依
爽斗
李依
李依
爽斗
なんかかんやでみんな揃った☆ ((雑なのはいつもの事やろ()
爽斗
俺はどうやって話を切り出したらいいか分からず ずっと口を開けては閉じて、を永遠に繰り返していた
瑠羽
みんなが首を傾げて待っている 早く言わないと そう思っても声にならない
慈恵
爽斗
爽斗
みんな驚いている それもそうかだって 頃の部屋には普段誰も近づかない、 いや、近づくのを避けてるから
奈々
李依
爽斗
爽斗
慈恵
爽斗
奈々
爽斗
みんなに見えるように紙を広げる みんなは体を前のめりにして 紙を吸い付くように見入る
俺も続いて紙に目を通す
主
コメント
24件
生きて生きてそしてタヒねってセリフあの夏が飽和するって本にもあったなって思って、私そのセリフめっちゃ好きではってなりました笑 長文と初コメ失礼しました!
続き楽しみにしていきます♪
続き楽しみにしてる!