水卜
pt.33
⚠️ワンクッション⚠️ ・文豪ストレイドッグスの夢小説です 苦手な方はご視聴をお控えください ・キャラ崩壊注意
赤星朱莉
師匠...
水卜
なぁに?
赤星朱莉
安吾さんは...本当に裏切ったんですか?
水卜
...
嗚呼...そうか朱莉ちゃんも未だ九歳
何時もしっかりしていたから忘れていたが朱莉ちゃんも子供なんだ
信頼出来る大人が裏切っていたなんて事実...僕達マフィアは当たり前でも、普通に考えて子供が耐えられるわけが無い
水卜
朱莉ちゃん、これから太宰君と織田作はあのBARに行くだろう
水卜
事実かどうかは己の目で確かめて来なさい
赤星朱莉
師匠は行かないんですか?
水卜
さぁ...?
水卜
ただ...(この事実は朱莉ちゃんには酷かもしれない)
水卜
(だがこれは朱莉ちゃんには必要な事だよ)
カランカラン
赤星朱莉
安吾さんッ!!!
坂口安吾
朱莉さん...!?
坂口安吾
何故ここにッ!!!
太宰治
朱莉ちゃん...水卜君はどうしたんだい?
赤星朱莉
今はそんなことどうでもいいんです!
赤星朱莉
裏切ったって本当なんですかッ!?!?!?
坂口安吾
ッ...はい
赤星朱莉
何で...何でですか!?みんな仲間じゃないんですが!?
太宰治
朱莉ちゃん...、マフィアにいる以上誰が裏切りは覚悟しなくちゃならない
太宰治
最初から朱莉ちゃんも分かっていたはずだ
太宰治
安吾が特務課であろうとなかろうと失いたくないものは必ず失われる...とね
赤星朱莉
ッッ...!!!!
赤星朱莉
...
赤星朱莉
安吾さん
僕の気が変わらないうちに消えてください
僕の気が変わらないうちに消えてください
坂口安吾
はっ...
赤星朱莉
別に...僕だって分かってました...僕は師匠から全て貰った
手に入れたものは直ぐに消えてしまう
手に入れたものは直ぐに消えてしまう
赤星朱莉
求める価値のあるものは皆、手に入れた瞬間に失うことを約束されていることなんて“僕が”よく知ってます
赤星朱莉
苦しい生を引き延ばしてまで追い求めるものなんて何も無いのですから
坂口安吾
...太宰君、織田作さん、朱莉さん
坂口安吾
何時か時代が変わって特務課もポートマフィアも無い、我々がもっと自由な立場になったら又ここで
織田作之助
言うな安吾
織田作之助
それ以上言うな
坂口は静かに席をたちlupinを出た
ガチャッ
赤星朱莉
...
赤星は静かに俯きその場から動かなかった
水卜
僕の大事な弟子を泣かせるなんて...
水卜
随分と偉くなったじゃないか、裏切り者の坂口安吾君?
坂口安吾
水卜さん...
水卜
弁明があるのなら聞くだけ聞いてあげるけど?
坂口安吾
弁明のしようもありません...知っての通り僕は最初から貴方達を騙していた
坂口安吾
唯、それだけです
水卜
そう...残念だよ“坂口君”
水卜
...
水卜は坂口の隣をわざと通り、
通り過ぎる間際
水卜
今迄お疲れ様
ポンッ
水卜は顔を見ず唯肩を叩き『今迄お疲れ様』とだけ言ってBARの中に入っていった
案の定BARの中の空気は悪かった
太宰治
水卜君、安吾とすれ違った?
水卜
いや?見てすらないよ
水卜
朱莉ちゃん帰るよ
水卜は静かに俯いている赤星に何も言わずに手を出す
それを赤星は握り返した
水卜
じゃ...