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あと、3日
そろそろ任務を遂行するのが難しくなってきた。
だけど、最期にやらなければならない。
残していくものたちに、繋いでいかなければならない。
コンコンコン
渚
義勇
渚
渚
義勇
義勇
渚
私は義勇に全てを話した
義勇は終始何も話さず、ただ私の話を、
死に様を聞いていた
渚
義勇
渚
渚
渚
俯いたままの彼の顔を覗くと
静かに
涙を零していた
渚
義勇
義勇
渚
義勇
義勇
渚
慰められない
否定できない
否定しても、意味が無い気がする
義勇
渚
義勇
号泣する貴方を見るのはいつぶりだろう
錆兎が居なくなってから
表情を見せなくなった
決めた
もう同情なんてしない
私が、背中を押す
渚
渚
義勇
渚
義勇
渚
渚
渚
渚
渚
渚
義勇
一瞬だけ
錆兎の姿が浮かんだ
義勇
義勇
渚
渚
渚
渚
でも、これでよかった
私まで死んじゃったら
もしも
いよいよ引きこもっちゃうと思うし
渚
互換を喪失したら
清流が流れる音も
青々とした木々の香りも
大好きな人達の姿も
渚
渚
渚
渚
渚
渚
渚
音達が遠のいてゆく
あーあ
聴力も限界かな、、
渚
渚
渚
そのまま
蓄積した疲労に負け、眠りに落ちた
視力以外はほとんど使えなくなってしまった。
もう、欲は出さない。
死を、受け入れなければ。
それが、私の最期の任務だ。