麗
───最後、「どうにもならなかった人」。
麗
……とは言ったけども、
彼について語ることは特筆無いわ。
彼について語ることは特筆無いわ。
遊
え!ないの?!
麗
無い。
麗
ある人は恨み、
ある人は尊敬…
ある人は尊敬…
麗
人によって抱く感情が違うからね。
遊
麗さんは?
麗
私は…
───憎悪。
遊
…憎んでるの?
麗
ええ。
麗
憎んでも憎んでも、憎みきれない。
遊
なんで?
麗
なんで、って…
麗
───なんで…?
麗
あいつは、憎むべき敵で、
先輩は嫌な奴だけど時に優しかった
麗
だって、私を敵に売ったから、
それは私が仕事を取ったから
麗
それは、私がやった方が安全だから…
……この世界に安全なんてない
遊
…麗さん?
麗
あいつのせいで私は戻ってこなきゃいけなくて、
どうせ、ギィか薫に見つかってた
麗
あれ、…
遊
麗さん?麗さん!!
遊
ねぇ、聞こえてる…?!
麗
なんで私って、
麗
生きてるの…?
お前が両親よりも先に死んでいたなら
禮や雪が幸せに暮らせたのに
その生活を壊したのはお前だろ?
縺溘■縺ー縺ェ繧後>
───何で責任も取らずに生きてんだよ。
縺溘■縺ー縺ェ繧後>
なんでお前って、生きてんの?
縺溘■縺ー縺ェ繧後>
生きる意味、ある?
遊
ちょっと?!麗さん!
遊
大丈夫?!
遊
ねぇ、麗さん!!
麗
何、ここ。
縺溘■縺ー縺ェ繧後>
おはよう。私
麗
“私”?……誰、貴女。
縺溘■縺ー縺ェ繧後>
私は君で、君は私。
麗
──さっきの声も貴女?
縺溘■縺ー縺ェ繧後>
そう。
縺溘■縺ー縺ェ繧後>
なにか不満でも?
麗
…貴女は私なんでしょ?
縺溘■縺ー縺ェ繧後>
ええ。
麗
なんで、あんな、こと…言え、たの…?
縺溘■縺ー縺ェ繧後>
不安にさせるつもりは無かった。
縺溘■縺ー縺ェ繧後>
ごめん。
縺溘■縺ー縺ェ繧後>
君と二人で話がしたかった。
麗
でも…!
縺溘■縺ー縺ェ繧後>
他の方法なんて考えられなかった。
縺溘■縺ー縺ェ繧後>
“二人”で話したかった。
縺溘■縺ー縺ェ繧後>
こうしないと邪魔が入るから。
麗
…後でゆっくり聞く。
麗
だから、起きてもいい?
縺溘■縺ー縺ェ繧後>
君が辛くなければ。
麗
……またあとで。
麗
誰……
遊
え?酷くない?
麗
いや、君に言ったんじゃない……
遊
水飲む?
麗
…貰う、ありがと。
遊
え……麗さんが僕に感謝してくれた……
麗
そんなイメージ?
遊
いや……えーと、
麗
いいや。
どれくらい寝てた?
どれくらい寝てた?
遊
んー…2時間くらい?
麗
そう。てことはあと4時間くらいかな……
麗
君も寝な。
遊
麗さんの話は終わり?
麗
ええ。
遊
そっか…。
じゃあ対価の時間かぁ。
じゃあ対価の時間かぁ。
麗
ああ、そんな話あったね。
遊
…真逆、
喋らなくてもいい?
喋らなくてもいい?
麗
自分から言ったんだから話しなさい。
遊
はーい…
遊
…俺のお母さんはさ、俺をあるはずの無い病気にして、看病する事しか頭になかった。
遊
その為にはわざと病気にもされたし、知的障害にもされた。
遊
死に場所、探してるって言ったじゃん?
遊
それはね、──“僕”を捨てる場所を探してるんだ。
遊
お母さんに作られた「ぼく」を。
麗
……つまり、君は作られた君を捨てて、本当の自分を探してるのね。
遊
そ!俺と同じ感じがしたから、麗さんに声掛けてついてきたんだ。
麗
そう……
麗
…寝なさい。ここに置いてくことはしないわ。
遊
!…うん!
ありがと麗さ──
ありがと麗さ──
麗
でも、列車から降りたら置いてく。
遊
えっ?!
麗
連れてけない。
連れて行きたくない。
連れて行きたくない。
麗
……君はまだ、自分を見つけられるから。
麗
私なんかで無くして欲しくない。
遊
……うん、…分かったよ。
麗
ありがとう。
華
連日重いものしか書いてない気がします。作者の華です。
華
卯都木 遊の過去は
「マフィア物語Ⅲ -白魔の哮り、黎明の泪-」の第10話「遺書日記」
にてお読みください。
「マフィア物語Ⅲ -白魔の哮り、黎明の泪-」の第10話「遺書日記」
にてお読みください。
華
さて、そろそろ着きますね。
華
回想、書いてて楽しかったです。
華
しかし、麗さんの闇が暴かれ始めてる気がします。
華
ここが底なのか、まだ底があるのか。まだ暗くなるのか、私も分かってません。
華
書きたくなったら書きますし、ここでいいやと思えばここが底となります。
華
また、次回お会いしましょう。さようなら。
華
そして、良いお年を。また来年も見て頂けると有難いです。






