夢主
(伊弉冉さんがいってしまった。)
観音坂さんは何故か焦っていた。
夢主
観音坂さん?どうしたんですか?
観音坂独歩
あぁ、いえ、その…
夢主
??
観音坂独歩
話題ないなぁとおもって…
観音坂独歩
すみません、俺なんかとお茶してもらっちゃって…ごめんなさい…
観音坂さんは何故かネガティブだ。 すぐ謝る。
夢主
なんで謝るんですか?
誘っていただけて嬉しいですよ!
誘っていただけて嬉しいですよ!
観音坂さんの顔が明るくなる
観音坂独歩
あ、ありがとうございます!
観音坂独歩
(やばい…惚れたかも…)
「なんで謝るんですか?」そう言ってほほ笑んだ小林さんの顔は可愛らしくて、ずっと見ていたくなるような。
時が止まったような。
観音坂独歩
あ、えっと…
夢主
??
夢主
どうしたんですか?
観音坂独歩
あ、あの、小林さんが良ければなんですけど。
観音坂独歩
「観音坂さん」じゃなくて、その、
観音坂独歩
下の名前で呼んでくれませんか…?
夢主
…
小林さんは黙ってしまった。
観音坂独歩
あ、ごめんなさい、気持ち悪いですよね、ごめんなさい、ごめんなさい…
夢主
…
夢主
(やばい、下の名前わかんない。)
さっき伊弉冉さんがいっていた「どっぽ くん」とは、はたして観音坂さんの下の名前なんだろうか。
観音坂独歩
…ごめんなさい…
謝らせてしまっている。
夢主
(正直に言わねば…)
夢主
あ、あのぉ…
観音坂独歩
え?
夢主
観音坂さんの下の名前って…
夢主
なんですか…
夢主
ごめんなさい…知らなくて…
なぜか怖いと思ってしまった。
観音坂さんが怒っているとか見た目がとかじゃなくて。
嫌われたくないと思ってしまう。
観音坂独歩
あ、えっと、
観音坂独歩
独歩っていいます。
観音坂独歩
観音坂独歩。
夢主
じゃぁえっと…
夢主
独歩さん…、?
観音坂独歩
はい!!
明るく返事をしてくれた独歩さんは
すごく嬉しそうで、無邪気な顔をしていた。