教室に戻ったあと、
私はふと思う、
水分不足かな、
スマホで日付けを確認すると、
奈津菜はる
夏までもうすぐじゃん、
そっか、
そっかじゃないじゃん!
私、渡辺くんのこと好きになってから
何も変わってない、
見た目も、
心も、
いい意味でも、
悪い意味でも、
窓の外を見ると、
太陽が雲に少し隠れる
奈津菜はる
太陽だって、呆れてるんだよ、
きっと、
夏休みまでに
1回は誘わなきゃ、
何も変わらない、
このままじゃだめだ、
でもすぐに行動に移すのは また事が違って
話しかけられなくなっちゃうし
それどころか目も合わせられない、
いつもの靴箱の前、
今まさにその状況
奈津菜はる
渡辺翔太
奈津菜はる
渡辺翔太
心配してくれてるのに 素っ気なくしちゃってる、
奈津菜はる
渡辺翔太
しれっと帰ろうと靴を取り出すと、
渡辺翔太
渡辺翔太
奈津菜はる
奈津菜はる
奈津菜はる
渡辺翔太
ふはっと笑われる、
答えを出せない自分が悲しく感じる、
なんで、なんで、
いつもこうなるんだろう、
いっそのこと、
「好きな人なんて居ないよー」
なんて恋愛に興味ないフリして どこかに消え去りたい、
少し遠くに離れるだけでもいい、
今は少し恥ずかしいのと、 気まずい感覚なのが苦しい、
結局弱い私は、
奈津菜はる
前と同じことを繰り返している、
渡辺翔太
後ろで渡辺くんがびっくりしてるのは自分が一番わかっている
だけど、
ダメだ、
振り返れない、
もう無理だよ、
芹那私は、弱っちいよ、
可愛くなんてなれないよ、
いつまでも、変われないままだよ、
なんで私って、
素直になれないのかな。
後々、さっきの行動が
今になって後悔になって現れて
悔しくて、
帰り道、
アスファルトに涙をこぼしてるんだよ、
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