一覧ページ

稲荷崎バレーボール部の日常とは如何に(修正中)

第31話 - あったかい

225

2023年07月01日

#ハイキュー

#稲荷崎

#青春恋愛

#ハイキュー夢小説

#ドラマ

#角名倫太郎

蒼葉☾·̩͙

ﾁﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ

凛久

.......朝か

いつも通り6時に目覚ましが鳴るまだみんなは起きない時間だ

今日になると、昨日まであった頭痛はすっかり消えていた

凛久

海、行こうかな

何もすることがないからあの綺麗な海を見に行こうと思った

凛久

きれー.........

朝の潮風が頬に触れて少し気持ち良い。明日で、この海を見れるのも最後だ。

転校当初は考えもしなかった。バレー部のマネージャーになるなんて

うまく行かないことばかりで、どうしようもない感傷に押しつぶされそうになる夜が嫌いだった

どんなに泣いても、泣いても、何にもならない夜も、朝も。全部嫌いだった

でも、転校して来てからは、そんな夜は減って行ったんだ

うまく行かないことばかりなのは、全く変わらないけど。でも、前とは違う

なんなんだろう、この気持ちは___。

？？

大丈夫よ。

？？

苦しくて、逃げ出したい時には、絶対に助けてくれる人がいるから__。

？？

例えねぇ、ヒーローが今直ぐ現れなくても、絶対にいつか訪れるから

？？

そんなに心配せんでも、凛久ちゃんは大丈夫。

？？

怖がらずに、前に進んでみなさい。

？？

きっと、ヒーローに出会えるから

？？

そして、凛久ちゃんが辛い時に、手を差し伸べてくれるから

？？

今のままで、いいんだよ。

昔の、少し古い記憶

ヒーローは、いつか訪れる

あなたが言ってくれた言葉は、本当だったみたい

私、ヒーローみたいな人たちと今、一緒にいられてるから前みたいに、苦しくなんてないんだね

この言葉を忘れずにいなくて良かった

ありがとう＿。

角名

凛久。

凛久

.......角名？

角名

おはよ。今日も来てたんだね

凛久

うん。もう、明日で合宿最終日だし、明日来れるかもわかんないからね

角名

頭痛は？

凛久

すっかりなくなってピンピンしてる

角名

そ、よかった。

凛久

色々ありがとね

角名

いーえ、

凛久

もう、当分合宿ないしここにも来れなくなるんだね

角名

来ようと思えば、来れるよ

凛久

まぁ、うん

角名

........あのさ

凛久

ん、

角名

まだ時間あるし、海に足だけ入ってみる？

凛久

......え？

角名

毎朝見に来てたけど、入ったことないじゃん

凛久

そうだけど、

凛久

..........入るか

靴と、靴下を脱いで海に入ってみる

凛久

冷たっ

角名

朝だから、ちょっと寒いか

角名

でも、近くで見るともっと綺麗じゃない？

凛久

.......うん、綺麗

透き通る海に心が浄化されて、優しい風に、背中がそっと押された

心が軽い

凛久

ねぇ、角名

角名

ん？

凛久

私さ.....

凛久

稲荷崎のバレー部に入って良かった

角名

.........え？

凛久

みんなと出会えて、良かった

角名

う、うん....？

角名

何、いなくなるとかそういうのじゃないよね？

凛久

いなくなんないよ笑

ここが、私の幸せな場所なんだ

誰がなんと言おうと、ここは私の大切な場所で、大好きな場所

凛久

私がさ、バレー部に入ったのって、転校して来た日に、角名が誘ってくれたから

凛久

あの時、角名が誘ってくれなかったらバレー部には入ってなかった

凛久

だから、あの日

凛久

私を誘ってくれて、ありがとう

角名

.........

角名

どーいたしまして

そう言った角名の横顔は笑顔になっていた

角名

俺も、凛久がバレー部入って来てくれて良かったよ

角名

なんだかんだ楽しいし

凛久

そりゃ、どーも

角名

バレー部のみんなもそう思ってるよ

凛久

.......そっか

角名

もうそろそろ、行く？

凛久

うん、そうしよう

やっと出会えたヒーローたちに、私はどうやって恩返しをしようかな

そう、頭で考えている自分に、少しだけ笑えてくる

さて、今日ががまた始まる

体育館につけば、みんなネットの設営やボールの準備をしていた

角名

じゃ、また

凛久

ん、

恥ずかしい思い出なんて、蓋をしたところでいつか思い出す

だから、もう前に進むしか道はない

この人たちに最高の恩返しをしたい

凛久

よし、やるぞ〜

北

凛久

北さん

北

体調はもう大丈夫なんか？

北

今日、休んだほうがええんちゃう？

凛久

いえ、ピンピンしてるんで大丈夫です

凛久

昨日休んじゃった分も頑張ります！

北

頼もしいな。無理ない程度にな

凛久

はい！

北

明日はほぼ練習無いから、朝直ぐ帰んで

凛久

え、そうなんですか？

北

せやで。まぁ散らかしたりしてへんと思うけど、持ち物整理しとき

凛久

わかりました。ありがとうございます

北

おん、じゃぁ、練習行ってくるわ

凛久

はい、頑張ってください

北

おう

凛久

(明日はもう早朝から出て行くんだ)

凛久

(じゃぁ、あの海を見れるのも今日が最後だったのか)

凛久

(なんか、勿体無い気分。あとで、もう一回見に行こうかな.....)

あの海を、写真に収めたいと思った

もう当分来れないと思ったら、なんだか寂しい気分になってしまったからせてめ、写真に残しておきたい

凛久

(練習終わったら行こう)

練習終わり

夕方に近づいて、海の周りは少し肌寒い　

凛久

(早く写真撮って帰らなきゃ)

まだ、今日の夕飯の支度もお風呂の準備も何にもしていないのだ

凛久

(ここでボタン押せば良いのかな？)

凛久

めちゃ機械弱い人→

📱ﾊﾟｼｬｯ

凛久

(よし、撮れた！)

📱ﾊﾟｼｬ

凛久

.......は？

不意に後ろからシャッター音が聞こえてきて反射的に振り返った

角名

ふは、間抜け面笑

そこには、スマホをこちらに向けて立ち笑をしている角名がいた

凛久

ちょ、消せ

角名

やーだよ笑

凛久

盗撮罪で訴えるぞ？

角名

それは困る

角名

でも、この写真見るたび笑えそうだから残しておく笑

凛久

不意に撮んなよ、変な顔しちゃうだろ

角名

別に、変な顔じゃないよ？笑

凛久

笑いやがって、絶対変な顔だったんだろ！

角名

そんなことないって〜笑

凛久

てか、なんで角名がここにいんの

角名

んー、海の写真撮りにこようと思って

角名

明日はもう写真撮れそうにないしね

角名

そしたら、海を撮ってる凛久がいたからそれを撮った

凛久

いや意味わからん

角名

まぁまぁ、いいじゃん

凛久

よくないだろ？？？

角名

それよりもさ、

凛久

(それよりもとは？？)

角名

もう明日になったら稲荷崎に帰るよね

凛久

そうだけど、それがどうかした？

角名

もーすぐインターハイあるでしょ？

凛久

うん

角名

その、インターハイ行く前にさ....

凛久

なに？

凛久

(さっきから焦ったいな、さっさと話せし......)

角名

えーっと、

凛久

なに、早く言ってよ

角名

一緒にさ、.....神社行かない？

凛久

神社？

予想の180度違う発言にちょっとだけ驚いたけど、なんで神社？

角名

そう

角名

稲荷崎神社

凛久

別に良いけど、なんで？

角名

祈願に。インターハイの

凛久

あぁ、そういうことね

凛久

なんか意外だな〜、そういうの願ったりするんだね

角名

いや、俺だって勝ちたいくらい思うよ

凛久

へぇ〜？

凛久

じゃぁ、日頃からの練習ちゃんとしようね〜

角名

いやいや、あれはサボりじゃなくて休息

凛久

別にサボりとは言ってないでしょ

凛久

まぁサボりだけど。よく北さんに見つかって圧かけられてるくせに

角名

まぁまぁ、それは良いじゃん

凛久

はいはい。じゃぁ、神社行こう

角名

ん、じゃぁ、治と如月も誘っておくから

凛久

光希誘うの？笑

凛久

私的には全然嬉しいんだけどさ

角名

うん、あいつ暇そうだし

凛久

それは一理ある

角名

しかも、治も連れてくなら如月も連れてくっしょ

凛久

まぁ、それもそうかも

ということで、2年1組の4人で祈願に行くことになった

凛久

って、そろそろ戻らないと夕飯の準備間に合わなくなっちゃう

角名

じゃぁ、戻ろう

凛久

うん

そうして、私たちは宿へと戻った

早くも、時間は過ぎていっていつのまにか食事もお風呂も終わっていた

凛久

(今日はなんだか、早い1日だったな)

長いようで短かった1週間

もう終わりを迎えるなんて、なんかちょっとだけ寂しい気分

そんな感情に浸っている時

ｺﾞﾝｺﾞﾝｺﾞﾝｺﾞﾝｺﾞﾝ!!

扉の向こう側から凄い勢いで扉をぶん殴ってくる音

凛久

ﾋﾞｸｯ!

凛久

は、はーい！？

そう返事をすると、無鉄砲に扉が開かれた

侑

凛久！！

凛久

は？侑？？

凛久

なにしに来た

侑

ちょいかくまってや！

凛久

か、かくまう？

凛久

何、どういうこと？

そう聞くと、侑は扉をゆっくりと閉めてからコソコソと話し始めた

侑

今、バレー部の奴らから逃げてんねん

凛久

はぁ？

凛久

全く意味がわからんのだけど

侑

そのまんまや、あいつらが俺の命狙っとんねん！

凛久

いや、ガチで意味わからん

凛久

なんで命狙われるようなことしたんだよ

侑

そ！それは....！！

ｺﾝｺﾝｺﾝｺﾝ!!!

再び扉の連打音

凛久

うおっ？！

侑

っ、やばやば！！来たかもしれへん！

凛久

ど、どうすんの？

侑

え、俺どうしたらええ？！

凛久

そんなこと聞かれても、どうするもこうするも

侑

俺まだ死にたかない！！

凛久

いや、マジで何をしたんだよ

ｺﾝｺﾝｺﾝｺﾝ!!

凛久

え、ちょ、これ返事したほうがいい？

侑

いやダメやろ！！

凛久

どうすんの？

ｶﾞﾁｬｯ!

凛久

わっ、！

侑

ｷﾞｬｯ！？！

いつまで経っても返事を返さないから勝手に扉が開かれてしまった

ﾊﾟｰｯﾝ!🎉

凛久

.............は.....？

扉を開けたら、そこにはバレー部全員がいて、クラッカーを鳴らした

治

せーっの！！

バレー部

お誕生日おめでとう！！凛久！！

凛久

えぇっ？！

凛久

(私、今日誕生日だっけ？！？！)

驚きの光景に唖然としていると、奥から出て来た北さんがケーキを持って来た

北

ケーキ、みんなで食べるで

バレー部

やったー！！！

凛久

え、、え？？

凛久

ちょ、どういう...？

凛久

全く思考が追いついてないんですけど....

北

今日、凛久誕生日なんやろ？せやから誕生日パーティーや

何か変なことでも？とでも言いたげな顔で北さんは頭の上にハテナを飛ばす

凛久

いや、まずなんで私の誕生日知って....

凛久

(バレー部の人には教えたことない気がするんだけど......)

角名

それなら、治が如月に聞いたんだ

角名

てか、如月が言ってきたんだよね

角名

「今日は凛久の誕生日だからお祝いしてやってね」って、朝に

凛久

えぇ.....ま、まじか....

侑

俺の渾身の演技！どやった？笑

凛久

完全に騙された

凛久

侑なら余裕で人怒らせるし、みんなから命狙われるとか全然あるかと思った

侑

いや、なんでやねん！！

角名

日頃の行いだね

侑

うっさいわ！

凛久

この、誕生日パーティみたいなのっていつもやってるの？

治

いや？やってへんで

凛久

え、じゃぁ、なんで？

治

特別やろ

凛久

......え？

角名

そう、特別

凛久

どういうこと？

私だけ特別に祝われるって、本当にどういう意図で？？

治

わからんのか〜、まぁ、いずれわかるんちゃう？

角名

そうだね笑

凛久

え、なにそれ気になるやつ

北

とりあえず、ケーキ食べんで

バレー部

はーい！！

そうして、みんなでケーキを食べて、たくさん話をして、遊んで.....

侑がケーキを畳に落としたり、腕相撲大会が行われたり

トランプやったり、NGワードゲームやったりで本当に楽しくて、大笑いした

凄い幸せな時間

この場所は、とってもあったかい

北

じゃぁ、消灯時間になるから戻るで

侑

えぇー！まだ遊びたいです！！

北

明日は朝早く帰るんやからダメに決まっとるやろ

北

ちゃんと寝ないと、筋肉もつかへんしな

北

ってことで、お暇させてもらうな

凛久

はい

凛久

みなさん、私の誕生日を祝ってくれてありがとうございました！！

バレー部

こちらこそ、マネ業いつも頑張ってくれて、ありがとう！！

凛久

！！！

凛久

はい！これからも頑張ります！

北

じゃぁ、戻るな

そう言って、1人ずつ部屋から出ていった

角名

凛久

1番最後まで部屋にいた角名が扉前で立ち止まってこちらを向いて来た

凛久

ん、どした？

角名

朝、俺たちに出会えてよかったって言ってたじゃん

凛久

あー.....うん？

凛久

(ちょっと恥ずい....)

角名

そんで、バレー部のみんなも凛久がマネやってくれて嬉しいって思ってるよって俺が言ったよね

凛久

そうだね

角名

でも、俺はね

角名

凛久が生まれて来てくれたことが、まず、何よりも嬉しい....な

凛久

.........え.....？

角名

ごめん、ちょっと重過ぎた笑

角名

まぁ、こちらこそって話

角名

俺たちと、出会ってくれてありがとう

凛久

え、あ、うん？

凛久

どういたしまして？

角名

うん笑

角名

じゃぁ、おやすみ。また明日ね

凛久

おやすみ、

ｶﾞﾁｬｯ

凛久

(生まれて来てくれたことが、嬉しい...か)

凛久

(そんなこと、初めて言われたな)

こんなにも、心が踊るって初めて知ったな。すごい、嬉しい

人生で、1番幸せを感じた誕生日

生まれてくることができて、良かった....

凛久

(ありがとう、神様)

主

タップお疲れ様でした！

主

やっと合宿編が終わりましたね！！本当にお待たせいたしました( ；∀；)ｽﾐﾏｾﾝ!!

主

あと、凛久ちゃんお誕生日おめでとう！！！🎉

凛久

どーも、ありがとう

主

もう17歳？早生まれはいいねぇ...

凛久

主は遅いもんね

主

まぁ、うん。角名ほどではないけど

角名

2年の中だと俺が1番誕生日遅いんだよね。将来みんながお酒飲んでる中、俺はジュースなんだよ？

凛久

かわいそうに笑

主

早生まれの特権ですなぁ笑笑

主

次回はみんなで祈願に行くと思います！！お楽しみに〜！

角名

稲荷崎神社に行ってくる

凛久

4人で行くつもりだけど、侑とか銀とかも呼んだら楽しそうじゃない？

角名

相当うるさいことになるよ

角名

あの猿(侑)を呼んだら、治と喧嘩し始めるもん

凛久

でも、光希がいるからわんちゃんいけるっしょ

角名

まぁ、確かに....

主

まぁまぁ、そこは私に任せなさいよっ！！

角名

不安しかない

凛久

嫌な想像しかできない

主

辛辣なことで。でも、大丈夫！あなたたちには楽しんでもらうだけ！

凛久

本当かな、怪しすぎる

角名

今までの行いで信頼を得られない主笑。かわいそうに笑笑

主

ひっど！！まぁ、いいや！！

主

最後に、読切のお話を出したので、暇だな〜って思った時にちょっと覗いてみてください！🙇‍♀️

主

では、ありがとうございました！また次回に！！

ℕ𝔼𝕏𝕋

稲荷崎バレーボール部の日常とは如何に(修正中)

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

225

6件

凜久誕生日おめでとう！！(馴れ馴れしくてごめん)まあ侑は命狙われるような悪いことしてもおかしくない(？)次回も楽しみに待ってます！

コメント失礼します！うおわ…凛久ちゃんと角名の会話尊い…頭痛もなくて何より！ちょwww侑wwwwおま、それは上手すぎwwwいつか本当にやりそうww 待って待って皆んないい人好き…凛久ちゃん誕生日おめでとう！！！！願わくば君の未来に幸多からんことを！今回も爆笑しつつ読ませていただきました！次回も気長に楽しみに！待たせていただきます♪