AM: 7時30分 、 目覚まし時計が勢いよく体を震わせ音を鳴らした。 私は落ちてくる瞼を必死に擦りながら秒針を指で追って読む。5 、6 、 7 ...、 7時 を 余裕 で すぎている。3秒ほど時空が止まり、ふわっと体が浮く感覚をふと覚える。...当たり前に遅刻だ。バタバタと体を起こし、制服の袖にやや雑に腕を通す。乱れた髪を手で抑え、勉強机に自由気ままに広がっているテキストを選別なく革のバッグに詰め込んだ。今出せる最大の速度で階段を降りる。
夢主
夢主兄
夢主
靴を履けばそう言い残しバタン、と外へ飛び出した。
自分で言うのも何なのだが、私は傍から見ればどうやらドライな性格なようで友達は全くいたことはない。そもそも1人が好き、というのもあるだろう。だから遅刻はしたくない、周りの目が普段に増して気になるからだ。それに足して風紀委員の副委員長って言うのもあり、余計プレッシャーが伸し掛る。
夢主
夢主
夢主
AM: 8時10分 、当学校は8時15分までに校門を通っていればセーフである。急ぎながらスマホを開き、時間を確認すればとりあえず安堵。本当ギリギリだった。1日分の労力を使った感じがする。
モブ
夢主
モブ
モブ2
これも日常。
sm
思わず体が固まった。話かけられるのもあまり慣れていないので、誰かと思い振り向く。
夢主
志麻先輩は我が風紀委員会の委員長の3年生。いわゆる陽キャの分類で、モテる。
sm
夢主
思わず変な口実を捻じつけてその場を立ち去ろうとした。
sm
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夢主
嘘を見抜かれていた。我ながらポーカーフェイスには自信があったのに。志麻先輩の人脈の広さには勝てなかったようだ。
夢主
夢主
〇〇先輩
〇〇先輩は志麻先輩と同じクラスの陽キャギャルだ。 見た目は完璧だが、私はあまり得意ではない。
sm
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夢主
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〇〇先輩