コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
教員A
先生のその掛け声を聞いて、
また朝が来てしまったのか
と、僕は絶望する。
01、02、03、04…といったように、みんな順番通り自分の名前を言っていく。
僕も、みんなと同じように、自分の名前を言っていく。
05
今日はやけに暖かい朝だった。
もう秋だというのに、秋らしい感じが全くしない。
05
そんなことを考えているうちに、どうやら点呼が終わったようだった。
教員A
その言葉を合図に、眩しいくらいに真っ白の白衣を着た、ひょろ長い男が朝礼台に上がる。
白衣を見る分に、清潔感溢れる男なのかと思いきや、髭は伸びっぱなしだし、大きなクマが目の下に出来ているし、痩せこけた顔からは死人のような気配をも感じる。
コイツは僕の学校の校長。
やたら生徒の体調管理にはうるさいくせに、自分はなんともだらしない生活をしている。
僕はコイツが嫌いだ。
05
そんなことを考える。
校長
校長
その一言で、僕達の集団は動き出す。
いつもと同じ。あいつは「解散。」としか言わない。
05
そう呟いた僕の後ろから、聞きなれた声が聞こえた。
03
05
05
03
03
僕の顔を覗き込むように見てくるそいつは、うちのクラスのムードメーカー的存在の、03だった。
03は、僕とは真反対の性格をしているが、いつも1人の僕を心配してか、話しかけてきてくれる。
顔も可愛いし、スタイルもバッチリ。
おまけに明るくて活発で何をさせても100点満点。
男子からの人気も、ほかの女子とは比べ物にならないくらいだった。
03
05
05
03
05
03
05
03
03
03
05
05
03
03
05
theポジティブと、theネガティブの朝の会話は、密かな僕の毎日の楽しみである。
教員A
教員A
03
03
03
1限目の授業は、保険だった。
教員A
05
03
横から、03が声をかけてくる。
05
03
03
03
05
05
03
05
03
03
03
05
03
03
03
05
03
03
05
05
03
05
03
03
03
05
03
03
03
03
03
05
05
05
03
03
03
05
03
05
05
03
03
05
キーンコーンカーンコーン…
そんなことを話しているうちに、授業が終わった。
教員A
教員A
03
03
05
05
03
03
03
05
03
03
03
03が、今日の授業内容をわかりやすくまとめたノートを僕に見せながら言う。
03
03
03
05
05
やっぱり03はすごい。
改めて差を感じる。
03
05
03
03
05
05
03
03
03
03
03は、自分のノートを僕に手渡す。
05
03
03
03
05
05
03
こんな日が、いつまでも続くと思った。
当たり前だと思っていたのに。
03が消えた、あの日までは。