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一ノ瀬ルナ
10
九条 玲
九条 玲
玲は肩にかかる凪の腕を支えながら、 そんなことを思った。
ただ、体重が重いわけじゃない。
凪自身に、ほとんど力が入っていない。
三上 凪
九条 玲
九条 玲
九条 玲
暫く歩いていると力が入らないのか 凪が少しずつ傾いていく。
九条 玲
玲は慌てて支えるも、 凪はその場に崩れ落ちた。
九条 玲
三上 凪
三上 凪
九条 玲
九条 玲
凪は歩けないことを申し訳なさそうに しながら俯いていた。
そんな凪の前に玲はしゃがみ込むと 背中を向けた。
三上 凪
九条 玲
三上 凪
九条 玲
三上 凪
九条 玲
三上 凪
三上 凪
凪は壁に手をついて力を込めて 何とか立ちあがろうとした。
三上 凪
九条 玲
九条 玲
三上 凪
凪はそっと玲の背中に 身体を預けた。
九条 玲
三上 凪
玲はゆっくりと立ち上がると 凪をおぶりながら受付へと急いだ。
三上 凪
凪の熱い吐息が玲の耳元へかかる。
九条 玲
九条 玲
九条 玲
九条 玲
エレベーターの中へ乗れば まだ仕事中の時間ということもあり
二人きりで乗っていて
玲の表情が少しだけ歪む。
九条 玲
三上 凪
三上 凪
三上 凪
凪の身体が、また玲の肩に重く寄りかかる。
九条 玲
三上 凪
返事がない。
玲は思わず凪の顔を覗き込んだ。
九条 玲
その瞬間──
ふわっ
さっきよりも濃い香りが、 エレベーターの中に広がった。
九条 玲
九条 玲
三上 凪
三上 凪
三上 凪
九条 玲
ピンポーン──
受付のある一階へ着き、 言葉を飲み込みエレベーターを 降りていった。
玲は凪をおぶったまま受付の前で 立ち止まった。
受付
九条 玲
受付
受付
九条 玲
受付
九条 玲
受付
受付
九条 玲
受付
九条 玲
受付
九条 玲
受付
受付
受付
受付
九条 玲
受付
九条 玲
玲は凪の身体を支え直した。
九条 玲
受付
九条 玲
九条 玲
受付
九条 玲
玲は外へ向かって歩き出した。
玲は車を停めていた場所へと 歩き続ける。
三上 凪
九条 玲
三上 凪
玲は黒いスポーツカーの前で止まると 扉を開けた。
九条 玲
ゆっくりと助手席へと凪を降ろし シートベルトを締めると 扉を閉めた。
九条 玲
九条 玲
玲は独り言を呟くと 駐車料金を払った。
そして、車へ戻ると運転席へと座った。
九条 玲
玲は隣に座っている凪を見た。
三上 凪
少しだけうずくまる凪をみて、 そろそろ限界なんだと察知した玲。
九条 玲
三上 凪
九条 玲
三上 凪
三上 凪
三上 凪
九条 玲
九条 玲
九条 玲
九条 玲
三上 凪
九条 玲
一瞬固まった玲だったが、 凪の息遣いが聞こえて我に返り エンジンをつけた。
そして、車を走らせて自宅へと急いだ。
外が少し暗くなってきた頃──
九条 玲
九条 玲
玲は赤信号で止まると、少しだけ 隣へと視線を移した。
三上 凪
九条 玲
九条 玲
その間もこの車内には 清潔感のある石鹸の香りと 少しだけ甘い香りが充満していた。
九条 玲
九条 玲
九条 玲
玲はそんなことを考えながら また前へ視線を向けると 信号が青にかわり車を走らせた。
暫く車を走らせていると、目の前には マンションが見えてきた。
九条 玲
玲はマンションの地下へと車を走らせ 定置に車を停めた。
エンジンを止めてシートベルトを 外すと隣へと向いた。
九条 玲
三上 凪
凪はゆっくりとシートベルトを外した。
♪ ♪ ♪
不意に凪のスマホが鳴った。
三上 凪
凪はスマホを何とか取り出すと 画面には春斗と文字が書かれていた。
九条 玲
九条 玲
玲は凪のスマホの画面が見えてしまい 少しだけ表情を歪めた。
三上 凪
九条 玲
三上 凪
凪は電話に出ようと指をゆっくりと 動かした。
九条 玲
玲は凪が持っていたスマホを手に取ると 自分が着ていたジャケットの ポケットへとしまった。
三上 凪
三上 凪
九条 玲
九条 玲
九条 玲
玲は車から降りると 助手席の扉を開けた。
九条 玲
玲はまた背を向けた。
三上 凪
凪はまたゆっくりと玲の背中へ 身体を預けた。
九条 玲
三上 凪
そして、玲の家へと向かったのだった──
第11話ー終ー
コメント
2件
みぅです🤍🥀 第11話、読みました…! 玲くんが凪くんの異変に気づいて、おぶって介抱するシーン、すごくドキドキしました。特にエレベーターで甘い香りが広がるところ、玲くん自身も熱くなってる感じが…! あと、受付の人が「Ωだったんだ」ってサラッと言うの、すごい衝撃でしたね。玲くんが「ドキッ」ってなってるのも可愛い。 春斗くんからの電話を玲くんが遮るところ、ちょっと嫉妬?って感じでニヤニヤしちゃいました。 次、玲くんの家でどうなるのか気になります…!